海外に行けないから「タイのモルディブ」行ってみた
長期休暇は海外旅行に行くことが多い。
今年はコロナでタイから出られないので、「タイのモルディブ」と呼ばれるリペ島へ行ってきた。
タイの島だが、マレーシアのランカウイ島が近い。
バンコクから飛行機で1時間半、そこからバンで港まで2時間。そこからスピードボートで1時間半もかかった。
我ながら結構ガテン系な旅だが、こんなに時間がかかるなんて島に到着するまで知らなかった。(怖っ)
飛行機を降りてびっくりしたのが天気。曇っていて小雨がパラついている。11月はハイシーズンのはずなので、天気の心配は1ミリもしていなかった。慌てて天気予報を調べると連日雨の予報。
やられたー。
スピードボートに乗る頃には土砂降りになって、海は大荒れ。船は大揺れ。リペ島に着く頃には、雨と波しぶきで全身びしょ濡れ。
リペ島には立派な桟橋なんかなく、ポリタンクを連結させたような細長い桟橋のようなものが心許なく浮いていて、船はその横に当たり前のように停泊した。落ちないように気をつけながら渡り切る。
ホテルは徒歩30秒でビーチ。レセプションもビーチにあった。
ちょうど雨も上がっていたので、急いで部屋に荷物を置いてご飯を食べに行った。(こんなに時間かかると思っていなかったからお昼を食べそびれていた。)
島を歩くと、誰もマスクをしていないことに気がついた。バンコクでは当たり前の検温も全くない。ここはコロナのないパラレルワールドなのか!?
島に馴染むためにマスクを外して歩く。鼻腔にダイレクトに届く海の匂いを身体いっぱい吸い込む。
実家の私の部屋からは海が見えた。両親の実家も海の近く。完全に海っ子。先祖代々船乗りのサラブレッド。なので年に1回はこうして海に行きたくなる。
遅すぎるお昼ご飯を食べ終わると、また雨がぱらついてきたので急いでホテルに戻った。満腹のせいか、スピードボートに乗る前に飲んだ酔い止めの薬のせいか、とにかく眠かった。
波の音を聞きながら眠りにつけると思っていたのに、夜には土砂降りで雷が鳴り響いていた。
🏝 🏝 🏝
リペ島は犬がめちゃくちゃ多かった。(去年行ったピピ島は猫の島だった)
この白い犬は、真っ黒に日焼けした飼い主さんと一緒に朝から海水浴をしたり、器用にカヤックに乗ったりしていて、私よりもずっと海を満喫しているようだった。
私も負けじと海に入る。
海は透明度が高く、シュノーケリングのマスクなしでも魚がいるのが見えた。己の肺のみでぷかぷかと海に浮かぶと、ストレスがしゅわしゅわと溶けていく。
リペ島にはパタヤビーチ、サンライズビーチ、サンセットビーチという3つのメインビーチがあって、それぞれ徒歩で移動できた。
それぞれきれいだったけど、サンライズビーチの一番北のNorth Point Beachが信じられないぐらいきれいだった。いやもうバスクリンの色やん!
シュノーケリングも素晴らしかった。
ポイントに行く途中、「こっちだぜ」と言わんばかりに飛び魚の群れがビュンビュン海面を飛んでいた。
ガイドさんが「ここの魚は水中で指パッチンをすると、寄ってくるよ」と教えてくれた。私がやっても上手くいかなかったが、ガイドさんがやるとびっくりするぐらい寄ってきた。(なんで?)
カクレクマノミ(ニモの魚)、ウツボ、イカ。白と黒の縞模様のウミヘビも初めて見た。
(ガイドさんがGo Proでたくさん写真やビデオを撮ってくれていて、Googleドライブでシェアしてくれた!感激!)
夕方からはon the beachのバーがずらりと開き、賑やかだった。酒が弱すぎて、バーのはしごができないのが本当に残念。
ウォーキングストリートはやはりコロナの影響がかなりあったのだろう。ところどころ閉まっているお店があった。口コミの評判がよくて、行こうと目をつけていたレストランも、行ってみたら閉店していてちょっと悲しかった。
まだタイは外国人観光客を大々的に受け入れてはいないので、もうしばらくは本当に大変だろうなと思う。今はタイでもGO TOキャンペーンをやっていて、旅行代が40%オフになるそうで、もしかしたらタイ人観光客は普段より多いのかもしれないが。早く外国人が自由に旅行できる日が来ればいいな。
心配していたお天気も、お散歩をしたり、写真を撮りたい時にはバッチリ晴れて、泳いで日に焼けたくない時には曇り、シュノーケリングで海の中を見ている時やホテルにいる時にだけ雨が降った。(日頃の行いは良くはないが、たぶんそんなに悪くもないと思う。)
なんだかんだで文句なしの大満喫の3泊4日だった。
昨晩遅く家に着き、今日は準備出勤だった。日程的にもガテン系だが、もう週末だし、まあ良かろう。
靴やカバンに入っていたビーチの砂が部屋に散らばって、床がざらざらしている。意図せず持ち帰ったリペ島の欠片を足の裏で撫でる。
明日はさすがに床の拭き掃除をしようと思う。
[旅のエッセイ✈️]