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生命が育まれるためには光(陽)と影(陰)の適切なバランスが必要。

宇宙で言えば、

地球から見たときに
太陽が光を照らすから、月があり、星がある。
太陽から光が当たった部分が、地球では光輝いて見える。

しかし、その裏面は陰になるから月は形を変えていく。

太陽と月は一ヵ月かけて互いを一周する。

満月の時には丸く見え、
三日月になり、
新月では影のみになる…

この光と影の関係を「陰陽」と言う。

光(陽)と影(陰)、陰陽のバランス。
両方あって、その個体は成立する。
太陽に照らされる月のように。

これは人間でも同じことだろうと思う。

光のように元気で明るい面があるが、
それは悲しい過去の影を見せないためのものであったり、

愛して愛してやまないからこそ、
どのくらい自分が愛されているか試したいと困らせてみたり、嫉妬してみたり…

そんな風に人間が生きていく時に必ず光と影が発生していて、
一見、影だけ見ると、
とてもネガティブな印象を受ける。

だが、陰がその人を象っているのかもしれない…

だって影ができるという事は、その裏に必ず「光」があるのだから。

そのバランスが崩れるから、様々な事件が起こるのかもしれない。

そんな風に思えるようになった。

影の部分を排除せず個性として受け入れる。
その時にその人物が立体的になるのであろう。

役者にとって「影の部分も引き受けて人物を立体的にする」力は、とても大事ではないのか?と思った。

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