幼稚だったな。わたし。
最近「本当(リアリティ)の先にあるものはなんだろう?」と考えてる。
すると日常生活でも自分のなかに入ってくるものに変化が出てきた。
生きるって(内面が)こんなに忙しいものだったのか!
驚く毎日だ。
そんななか、ふと、
是枝監督の映画「歩いても 歩いても」に出演する樹木希林さんが浮かんだ。
私が好きなシーン
自立した息子夫妻が集まり家族で夕飯の団欒を囲む。
お嫁さんが「お義父さんとお義母さんの思い出の曲ってあるんですか?」と聞くと、義母役の希林さんが嬉しそうにレコードを鳴らす。
それは「ブルーライト横浜」
その曲は息子が赤ちゃんだったとき、家に帰らぬ夫を尾行するとその先は愛人宅。
幼い息子を背負いながら、その玄関先で聞こえてきた曲が「ブルーライト横浜」だったのだ。
希林さんがのほほんとした演技をするので最初はぞーっとしたものだが、しかしそこにはしっかりと「その役」が居た。
そんな状況を抱えながらも、
20年以上生きてきたという「人」が見えた。
そう思うと胸をぎゅっと掴まれた。
一見、不毛で醜いことだと思うことから見えてくる、その人らしさ。それが愛しい。
映画のタイトル「歩いても 歩いても」はブルーライト横浜の歌詞にもある。
この映画のタイトルの意味について考えてしまう。
そして、私が最近ドハマリしている、
ベネディクト・カンバーバッチだと英国ドラマ「シャーロック」
冷酷で冷徹、殺人事件が起きると快感!とばかり跳び跳ねるシーンさえある。
この作品で彼は有名になったそうだけど、
これも一般的にはおかしいだろう思う部分に「その役」の味が出てくるんだろう。
私たちは自分の欲深い部分、醜い部分、見せたくない傷は隠してしまう。
だけど、そこにこそ「その人らしさ」や「人物の魅力」が詰まっているのかもしれない。
そんな視点でもっと周りを見てみたくなった。
そしてそんな部分を愛せたら、
自分も他者もすべてが「愛しい人」になる。
いや~やっぱり芝居は良いですね~😆
「善い人」仮面は外してどんどん人間らしくなろう!
深みのあるアラフィフを目指して!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?