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無償の愛は身近なところにある

わたしはカンヌ映画祭でカーペットを踏む女優になることを目指している。

でもね、

「本当に自分にそれができるか?」と聞かれると黙ってしまう自分がいる。

現状はただの売れない役者。ただのおばちゃん。

それって、自分でも自分の可能性にまだ疑問を持っているわけだ。

そりゃ当たり前だよね。だって現実、まだ叶ってないんだもの。


だけど、そんなわたしのことを信じてくれて、それを応援してくれる家族や仲間や恩師がいる。

ある出来事があって、それが「無償の愛」であることに氣が付いた。


わたし自身でさえも不確かな未来…


結果が見えないものを応援するということは、母が子の未来を願うのと同じなんじゃないかと思った。「叶っても叶わなくても、あなたが強く願うのならばわたしは応援するよ」言葉にしたらそんな感じだろうか。

そこには、損得もない。哀れみや執着もない。

ただただ「そう思う」。そんな純粋な想い。


わたしは今までそれを受け入れられていなかったんだと思う。

まさか「こんな自分を」応援してくれる人がいるなんて思いもしなかった。なんなら応援されることに対して疑心暗鬼になっていた。

なにか見返りを求めているのかもしれない。などと無意識的に感じていたようにも思う。


わたしはこの純粋な想いを船に乗せ、ひとつの目標に向かって航海をはじめた。

やっと船を漕ぎだしたのかもしれない。岸から離れて荒波のなかに乗り出していくのが怖かったんでしょう。

「あなたなら、そんな荒波もやってのけるでしょう」そんな想い達が背中を押してくれることを、はじめて知った。

航海はひとりじゃできない。それはそういうことだったのか。

やっとちょっと分かってきたのかもしれない。


みんな。今まで氣付かなくて、ごめんね。そしてありがとう。

みんなの想いと一緒に旅に出よう。



そうしてまた、私の「演技を探求する」旅は続く。



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