もぐらのうた



ここに書くのもどうだろう、
友人が読んだらどう思うだろう、
ずっと書けずにいましたが、
前に進むために綴ります。

16歳の時、友人を亡くしました。
当時の私は、罪悪感で、一気に壊れました。
あの日の笑顔を守れなかった。
色んな話をしてくれて、たくさん頼ってくれて、
一緒に夢に向かって頑張ってきた仲間でした。

私がこうしていれば、あのときこうしていなければ。
全てを後悔しました。
私は生きていていいのか、毎日そう思いました。

それでも毎日は普通に来る。
何をしていけばいいのか、どうやって生きていけばいいのか、まったく分からなくなって、
気づけば彼女を追おうとしていました。

それでも私の周りには私を思ってくれる人がたくさんいて、
なんとかなんとか生きて、大学に入りました。
大学で何がしたいとかは特になく、
とにかく普通に生きて、普通にサラリーマンになって、普通に過ごせればいい。
そこに私の幸せはなくていい、と思っていました。

大学で、ある人に"考えて考えて考え続けろ、きっといつか答えが出るから"、そういわれ、
少し考え方が変わりました。

生きるにしても、あのときどうしていればよかったのか、今私が出来ることはなにか、考え続けないとダメだと思いました。

私は大学を出て、夢描いたとおり、普通のサラリーマンになって普通にお金を稼いで、普通に可もなく不可もない生活を迎えることが出来ました。
でも、ふとしたとき、眼を瞑るとその時のことが思い出され、涙が溢れて、どうしようもないほどの大きな罪悪感に襲われるんです。

その子の人生の上で私が歩いて居るのではないか、
そう思うとどうしようも出来なくて。
同じことを繰り返したくない、同じことで悩む人を少しでも救いたい
ご飯で悩んでいた彼女を思い出して
仕事をやめて栄養士を目指しました。

周りに大反対をされました。
落ちるところまで落ちた私が、やっと普通に生活して、普通に自立できたのに、なぜそんな無謀なことをするのか。

ただ、唯一、病院で勤務をしたことがある母だけは貴方のしたいようにしなさい。でも、自分で決めた道なのだから、全力で生きなさい。と。

来年度から病院で栄養士として働きます。
私はすぐ落ち込んでしまうし、人の命に関わるところで働くのが、自分にあっているのか、正直に分からず、きっと悩むと思います。
また、自分のせいで、って思うこともあるかもしれません。栄養士だから直接命に関わることはないかもですが、救えない命に悩むときがくると思います。

でも、少しでも、ご飯が美味しい、ご飯の時間が楽しみ、このご飯が食べれてよかった、ご飯のために生きてみよう、
そう思ってもらいたい。
そして、ご飯が食べれないとき、
この人に頼ってみよう、そう思ってもらいたい。

そんな思いをここに記します。

努力して、胸はって、生きていきたい。


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