コミュニケーション能力って?
どうも、コミュニケーション能力を、気軽に話しかけられる性格とか行動力みたいなものと勘違いされてる事が多いと思うんです。
一昔前に長友選手がイタリア人の中に溶け込む力を「コミュ力ハンパない」なんて言われ方されたのがいい例かなと思います。
でも、あれ、本質的なことを全く言えてないんですよね。
長友選手にも異文化に溶け込むための相当な努力や覚悟、そして根本にある姿勢があったと思います。
そこで、もう少しコミュニケーション能力というものをきちんと説明したいなと思います。
(すこーし、齋藤孝教授のエッセンスも加わります)
コミュニケーションを構成するのは「input」と「output」
そもそもコミュニケーションというものは、他人と自分の相互の認識を結びつけて、新たな価値の想像や発見をする為に行う行為です。
適当にくっちゃべったらコミュニケーション。なんて思ったら大間違い。
では、それを構成する要素はなにか?
それは「input」=「聴く力・傾聴力など」と、「output」=「伝える力・要約力など」でしょう。
ぼくがIT業界にいるからかもしれませんが、情報を相互に交換するということは、入出力(I/O)という概念で語られるので、これがとてもシックリきています。
要するに、相手の情報を正確にinputして、それを自分の中で理解・発展させて正確に相手にoutputする。
それがコミュニケーションの全てです。
なぜディスコミュニケーションが起きる?
では、なぜディスコミュニケーションのようなことがおきるのでしょう?
それは、80%はinputが起因していると思います。
トーク力のようなoutputではなく。です。
なぜなら、コミュニケーションが下手だなと思う人が往々にして人の話を聞いていないからです。
聞いたつもりでいるんでしょうが、自分の話したいことしか伝えてこないので一目瞭然です。
では、どうしたら正しいinputができるのでしょうか?
正しいinputのコツ
最近では「傾聴力」というキーワードも一般化しましたが、まさにinputのコツは「傾聴」です。
傾聴は様々な人が語ってくれていますが、ぼくが最も大事だと思っているのは「尊重」と「素直さ」だと思っています。
「尊重」は、相手を低く見ず、相手の価値観に寄り添えること。だと思います。
これがなければ、自分の価値観でしか話しが出来ず、全く発展性のない会話に終わりますよね。
そして「素直さ」は、相手に足して疑念や偏見などを抱かずに、言われたことを受け止めきれる柔軟さ。だと思います。
これがなければ、相手の言うことを正しく理解できるわけがないですよね。
この2つの基本姿勢が整っていなければ、コミュニケーションは多かれ少なかれズレていき、やり取りに時間がかかったり、最終的にはコンフリクトを起こします。
ぼくが応援する鹿島アントラーズには、ジーコスピリットと呼ばれる3ヶ条があります。
鹿島にはジーコスピリットと呼ばれる「献身、誠実、尊重」という言葉があります。ジーコはいつも手を抜かず、真摯に僕たちに“プロとは”ということを教えてくれた。今も鹿島のユニホームには、この言葉が印字されています。
- 出典「献身、誠実、尊重」というスピリット
スポーツコミュニケーションズ 大野俊三
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/49844
この3ヶ条にもある通り、相手に対してどれだけ真摯に向き合えるか。が、コミュニケーションの基本ではないでしょうか。
次回以降、少しずつ細かく深ぼっていければと思います。
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