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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック / メトロポリタン美術館
道化師
受けを狙わずにはいられない。
ナチュラルに笑いを取りに行こうとしている。
もう、それが習慣になっていて、
気付いたらやってしまっている。
相手の顔を見る。
笑ってくれているか?
リアクションはあるか?
この程度では受けないのか??
せっかくなら楽しませたい。
そして、好意を持ってもらいたい。
それを「媚び」というのかな。
上目遣いだった気がする。
人から言われて、嫌な気持ちになったが、
おそらく昔の私はそうだったろう。
その頃は、楽しませるなどといった大それた望みはなかった。
ただただ嫌われなければ、それで良かったし、
ここに居て良いと思ってもらえたら、
同じ空気を吸っても良いと思ってもらえたら、
それだけでよかった。
私を傷付けないでいてくれるなら。
あの時の自分、昔の自分に、
今の私を見せてやりたい。
傷付いたけど、大丈夫だったよ。
そして、堂々と此処にいるよ。
それどころか、誰かを楽しませたい、なんて思ったりなんかもしてるよ。