みんなが笑顔になる“基地”山口市徳地八坂のコミュニティーカフェ「BASE83」
豊かな自然に恵まれ、「森林セラピー基地」にも認定されている山口市徳地地域。北部の八坂地区には、訪れた人が自然と笑顔になり、元気をチャージできる“基地”があります。
それがこちら、コミュニティーカフェ、BASE83(ベースハチサン)です。
100年先を見据えて中国山地の「今」を記録する本「みんなでつくる中国山地」005号(11月末発行予定)でぜひ取り上げたい!と思い、取材におじゃましました。
BASE83があるのは、旧八坂中学校を改装したやまぐちサッカー交流広場の一角。地元の有志が「地域内外から幅広い世代が集い、交流できる拠点をつくりたい」と立ち上がり、2021年3月にオープンしました。地域住民だけでなくサッカー場の利用者も訪れてにぎわいます。
地域のニーズに合わせて、食堂だけでなくお弁当販売もスタート。2023年度からは高齢者のサロン(介護予防体操)も始めました。営業日は土曜日、日曜日、月曜日。土曜日は食堂、日曜日はお弁当販売、月曜日は食堂とおかず販売に加え、午後から高齢者のサロンを開いています。
実は、サッカー交流広場の建物改装のため、ことし1月から一時休業していましたが、ことし6月22日にめでたく営業を再開!私が取材に訪れたのは、久しぶりの食堂営業となった6月24日でした。
お客さん「久しぶり〜」
スタッフさん「やっとだよ〜」
さっそく、再開を喜ぶお客さんでにぎわいます。
「会ってお話できるのがうれしい」と高齢のお客さん。「きょうはまだ(再開を)知らん人がおってやろうね…」と、ちょっと心配そう。でも、続々とお客さんがやってきます。
「いらっしゃいませ」と言って入ってくる茶目っ気たっぷりの常連さんに、「元気をもらいにきました」という人も。地域に根ざし、愛されているお店だなぁと感じました。
コミュニティーカフェ×移動販売車
この日は食堂営業スタイルの月曜日。お昼時になると、山口市阿東地福地域を拠点にする移動販売車「トイトイ号」がやってきます。ランチの合間に移動販売車で買い物を楽しむお客さんも。まさに地域の拠点になっていますね。
さて、お昼に私は日替わり定食のカツ丼(660円)を、娘(2歳)はハーフうどん(300円)を頼みました。優しい味で二人とも完食!食後に小ソフト(150円)もいただき、大満足の娘でした。
8月にも、仁保地域の河川プール「夢の椀プール」を利用した後にBASE83を再訪しました。日曜日だったのでお弁当販売の日。良心的な価格でおむすびもおかずもとてもおいしい!涼しい店内でゆっくり食べることができ、プールの疲れを癒すことができました。
店名のBASEは基地、83は「八坂」の「やさ」を数字にしたもの。これからも八坂の“基地”として、地域住民の笑顔と安心の暮らしを支える、なくてはならない存在です。
運営する八坂ふれあい拠点企業組合の渡邊美恵さんは、高齢化やコロナ禍で地域のお店が減り、特に子どもたちが気軽に立ち寄れる場所がなくなったことから、「地域の人が住み慣れた地域で楽しく暮らせるように」との思いでBASE83の立ち上げに関わるようになったと言います。
「カフェの運営だけでなく、地域の方々のちょっとしたお困りごとにも対応したり、小学校の行事などにも参加して地域の見守りにも協力できるような団体を目指します」と渡邊さん。これからも地域の皆さんに愛されながら、どんな進化を遂げていくのか、楽しみです。徳地~阿東のドライブで立ち寄るスポットにちょうどいいかも。皆さんもぜひ立ち寄ってみてくださいね。