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ローカルジャーナリスト的地域おこし考~いかに自分(だけ)でやらないか    地域を「巻き込む」力

as is さんに学ぶ地域の巻き込み力

 11月5日、周南市鹿野で開かれた「みんなでつくる中国山地」003号の発刊イベントに参加。鹿野で活動する女性二人組、「異世代交流子育てサロンas is(アズイズ)」さんのお話を聞きました。
 as isさんは、「地域でわくわくしていたい」「地域を大家族にする」をモットーに、女性が女子に戻って自由に語れる場「あったカフェ」や、子どもを中心に多世代が集う「鹿野ふらっと食堂」、鹿野地域全体をマルシェ会場にした「KANOかぐれがマルシェ」などをされています。

 as isのメンバーはお二人ですが、地域のさまざまな個人・団体と一緒になって思いをカタチにしていく、大きな「巻き込み力」にとても感銘を受けました。
 なぜ巻き込まれてしまうのか?その答えはずばり、お二人が「自分だけではできないこと」を自覚していらっしゃることでした。

「おかげさまで」のコミュニケーション

 「私たちにできることはこれとこれ。これはできないから、地域の方にお願いする」お二人は、この姿勢を貫いています。
 巻き込まれてしまった(?)地域の方のお話から、お二人が普段から、自然に「おかげさまで」の気持ちがこもったコミュニケーションを地域の方々とされていることも分かりました。
 「私たちがやっている」という気持ちがあったら、こうはなりません。巻き込まれる地域の方にとっても、お願いされる、声をかけられる、話を聞いてもらうことは、ちょっと面倒かも?しれないけれど、同時にとても嬉しいことなのだと感じました。

元地方紙記者として…

 元地方紙記者として振り返ってみると、記者は地域の団体や個人を取材するとき、その団体や個人が何をしているか、そしていかに多くの活動を展開しているかを地域活性化の指標のように捉えているように思います。
 けれど、地域活動で大切なのは、いかに「自分(だけ)でやらない」か、なのだと気づくことができました。

やりたいことをいきいきと続けていくために

 自分でやるのは、確実に自分にできることだけ。それを続けていくことに限りあるエネルギーを集中する。あとは、地域の人にどんどん声をかけて、どんどん巻き込んでいく。これが、やりたいことをいきいきと続けていく秘訣なのではないでしょうか。「私たち、阿東を拠点に活動する「阿東を盛り上げたい女性のネットワーク(あともり)」でも、これから実践していきたいと思います。

「おかげさまで、元気にやってます」

 みんなでつくる中国山地003号のテーマは「ここで、食っていけるの?」
その答えの一つが、裏表紙にある「おかげさまで、元気にやってます」というフレーズです。
「おかげさまで」の気持ちが自然とあふれてくるのが地域に暮らす良さでもあると思っています。
 

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