【広告費0円】コロナ禍人口2万人弱の町で立ち上げ3ヶ月目の飲食店に延べ1238人以上集客した方法
はじめまして。一人ネット広告代理店の佐藤幸輝です。
東京都西多摩郡日の出町にある飲食店の集客事例を紹介します。
「でも、東京でしょ。お客さんたくさんいるでしょ」と思われる方もいるので、お店の立地を紹介します。
延べ1238人集客できた、該当月のデータがこちらです。
※TableCheckという飲食店の予約サービスを使っています。
週末になると満席になり、こんな景色に。
このような結果を、なぜ広告費0円で実現できたのか。
それは店舗集客に欠かせない4つの基本媒体を、キチンと活用したからです。
その4つは以下の通りです。
HP
インスタ
Facebookページ
Googleマイビジネス
HPは最初に制作費がかかりますが、内製したので費用は、レンタルサーバー代とドメイン代のみです。
インスタとFacebookページ、Googleマイビジネスは無料で使えます。
今回は以上の4つを駆使して、どのように集客したか詳細を書いていきます。
飲食店オーナー様の参考になるはずです。
この記事を読むメリット
広告費0円で新規集客を実現できる
店舗集客においてインスタやGoogleマイビジネスの活用方法がわかる
インスタで既存客にアプローチし続ける方法がわかる
集客のために毎日行うルーティンがわかる
店舗に関わらず事業立ち上げ時の集客の考え方がわかる
まずは、可能性を感じて頂き、実践して頂けたら幸いです。
注意点:ご紹介している店舗は現在閉店しています。この記事はあくまで集客に関して書かれています。集客以外の経営に関する情報は書かれていないのでご注意ください。ちなみにオーナーの意向で解散となってしまいました。
その結果、僕はフリーランスのWebマーケターになりました。
また記事内でGoogleマイビジネスと記載がありますが、現在はGoogleビジネスプロフィールが正式名称になっています。主に2020年に実戦した内容となっていますが、集客に対するアプローチや考え方などは、全く変わっていないのでご安心ください。
店舗集客にHP・インスタ・Facebookページ・Googleマイビジネスが欠かせない理由
店舗経営、特に飲食店経営は、食材やドリンク原価がかかり、人件費などの販管費などがかさむので、なかなか広告宣伝費にお金を回せない状況があると思います。
広告費が使えないのなら、無料集客として、インスタやFacebookページを運用したり、Googleマイビジネスを活用するしかありません。
インスタを活用していたり、Googleマイビジネスを活用していたりする店は割と多いです。
この時に、重要なのは以下の4つをきちんと運用することです。
HP
インスタ
Facebookページ
Googelマイビジネス
これらを同時に運用する相乗効果を狙いましょう。
それぞれの媒体が、なぜ必要なのか理由を解説します。
店舗集客にHPが欠かせない2つの理由
比較検討されない媒体を持つべき
食べログやぐるなび、ホットペッパーグルメが、HPの役割をすると考えるのは一旦やめてください。
なぜならポータルサイトに飛ぶと、他店と比較されやすいからです。
ご自身がグルメ系ポータルサイトを利用する時のことを思い出してください。
近隣の店舗を複数を比較しながら、探さないでしょうか。これは店舗集客の観点からいうと、大きなデメリットです。
比較検討をされることはよくあります。あくまで比較検討されない媒体としてHPもあったらいいよねという話です。
ポータルサイトを予約機能として使うのはありです。ただし情報を伝えるのに、HPほど都合がいいものはありません。
指名検索が集まるHPが必要
指名検索とは、お店の名前などで検索されることです。
最低限SEOの基礎をおさえてHPを制作すれば、店名で検索された時に、検索順位1位で表示されやすくなります。
さらに、インスタなどで知名度が上がってくるとお店の名前で検索されて、閲覧回数が増えます。
この時に、お店に興味を持っていてお店の情報を知りたいお客様を、グルメポータルサイトに流したくありません。
前述の通り、比較検討されてしまう可能性があるからです。
店舗集客にインスタが必要な理由
インスタはもう若い女性だけが使っている媒体ではありません。
4、50代のユーザーが急増
こちらを御覧ください。
男女ともに、4、50代ユーザーの伸びが確認できるはずです。
驚異のアクティブ率
インスタを運営するFacebookの出したニュースによると、2019年6月7日(金)に国内の月間アクティブアカウントが3300万人突破と発表しています。
これは日本の労働人口の60%が利用していることになります。後述しますが、お金を使う社会人はほぼインスタかFacebookどちらかを利用していると言われているのです。
参照:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
もはやただの写真投稿アプリではない
すでにインスタは写真を投稿するだけのアプリではありません。
ショピング機能が実装
シームレスにお店の予約もできる
ググるからタグるへ
インスタ上で完結するわけではありませんが、提携できるサービスを使えば、写真からECサイトに飛ばすこともできるし、気になったお店があれば、予約サイトにスムーズに飛ぶことができます。
またGoogle検索してお店を探すという行動が、インスタのハッシュタグを巡ってお店を探す行動に移り変わってきました。
しかも住所や電話番号も掲載することができます。
すでに単なる写真編集投稿アプリではないのです。
店舗集客にFacebookページが必要な理由
Facebookは実名登録という特性から、現実世界で関係のある人と繋がっていることが多いです。
特にオープン時は、オーナーなどの関係者がFacebookを見てお店のことを知ってもらえます。
繋がりのある方に積極的にオープンしたことを伝えていけば、集客に繋がります。
注意点としては、Facebookページで全く新しい人にリーチするには、広告を使わなければなかなかリーチを増やせない特徴があります。
店舗集客にGoogleマイビジネスが必要な理由
対策をしておけば、Googleマップから見つけてくれた人を集客することができます。
Googleで飲食店を検索してみればわかりますが、一昔前は【地域名+飲食店の業態】で検索すると、食べログやぐるなびなどのサイトが上位に表示されてしました。
しかし、現在は検索結果の1位よりも上にGoogleマップが表示されます。
自分の位置から近い飲食店や、評判の良い飲食店が上位に表示されるので、とても便利です。
位置情報と連動しており、お店の近くで検索した時に、MAPに登録した情報が表示されます。
そのMAP上の情報を更新できるのがGoogleマイビジネスです。
店舗集客に欠かせないツールとなっています。
ここまでがそれぞれの媒体を活用する理由でした。
ここからは実際に集客をさせたときに以下のタイミングでどのような対策を行ったか解説します。
オープン前
オープン直後
3か月目以降のルーティーン
オープン前に店舗集客でしたこと
お店の準備で忙しいタイミングです。
しかし、お店の準備だけではなく、集客の準備もしておかないと、スタートダッシュは切れません。
すでにオープンしている人は、自分のお店が何をできていないか確認してください。
オープン前にしたことは以下の通りです。
HPの側だけ用意して公開
各SNSアカウントの準備
Googleマイビジネスの認証
作り上がっていく様子を発信
それぞれ見ていきます。
HPの側だけ用意して公開
正直、コンセプトやメニュー、内装など完成した状態ではオープンはできませんでした。
つまりHPに載せる内容が決まらなかったのです。
その状態でも、店の住所や電話番号、作り上げる店の雰囲気はわかるので、素材が足りない中でも、作れる部分を作り上げました。
使ったツールはWordPressです。
WordPressとは、簡単にHPやブログなどを作れる無料のシステムです。
プログラミングなどを使わずに、最低限のページ編集をして、SEOという検索順位に上がりやすい設定にしたり、どうしても必要な情報をのせて、公開してしまいました。
いち早く公開したのは、お店の名前で検索した時に、早く上位に表示されるようにするためです。
具体的な方法は今後別記事で紹介します。
各SNSアカウントの準備
準備したアカウントは以下の通りです。
インスタ
Facebookページ
Twitter
正直、Twitterはあまり活用しきれませんでした。
まずはアカウントを準備しましょう。
この時に、店舗アカウントを作るべきか?個人アカウントにすべきか?問題があります。
Facebookページは店舗のものにしましょう。
しかし、インスタやTwitterは、お店アカウントより個人アカウントの方が反応されやすいです。
属人的にしたくない事情(あくまでオーナーで現場に立たない)があれば、店舗アカウントを作りましょう。
Googleマイビジネスの認証
Googleマイビジネスは認証しないと、Googleマップ上に掲載されてる情報を編集できません。
こちらは実家近くのラーメン屋のGoogleマップ上の情報です。
ビジネスオーナーですか?という場所をクリックして、下記の確認を行うと情報が編集できるようになります
確認方法
電話でのコード確認
はがきでのコード確認
オーナーの確認(認証)ができていない場合でも、お客様がGoogleマップ上に情報を追加していることがあります。
電話番号の情報が入っている場合だと、その場で認証が可能です。
はがきでの確認は、店舗住所にコードが記載されたはがきが届きます。19日以内に届くので、届いたら認証しましょう。
作り上がっていく様子を配信
必要な媒体が準備できたら、スマホ片手にお店の準備を撮影しまくりましょう。
オープンまでにやらなければならないことがたくさんあると思います。
その様子をSNSやGoogleマイビジネスにアップしていきましょう。
まずは写真や動画を撮る癖をつけるのが、無料で集客したい場合、とても大事です。
例えば
店舗の内装準備の様子をアップして、どんなお店が出来上がるのか想像してもらう
メニュー開発の様子をアップして、こだわりなどを伝えていく
お店を開業する決意を、文章にして応援してもらう
営業許可で保健所の方がチェックしに来る様子などをアップして、いよいよかと期待感を上げていく
などなど。
なんでもコンテンツになります。
特にその様子を友人や親族にみてもらうことが、最初の集客に繋がります。
オープン前にしたことは以上です。
HPの側だけ作る以外は、誰でも実践できるので、必ず行いましょう。
オープン直後に店舗集客でしたこと
オープン直後にやったことが、一番集客に繋がったと感じています。
やったことは以下の通りです。
オーナーや関係者にFacebookでシェアしてもらえるように誘導
インスタの店舗アカウントと個人アカウントで近隣店舗をフォローしている人にアプローチ
Googleマイビジネスに200枚以上アップ
一つずつ解説します。
オーナーや関係者にFacebookでシェアしてもらえるように誘導
まず関係者に全員Facebookページのいいね!をしてもらうところからはじめました。
最初は個人のFacebookアカウントで関係者や関係者の知り合いを紹介してもらい、友達申請を行いました。
友達であればFacebookページのいいね!を招待できるので、そこから少しずついいね!を増やしました。
いいね!を押してもらえば、そのアカウントのニュースフィードに投稿が表示されるようになります。
関係者は出来上がったお店の様子を、事細かにレポートした投稿が目に入れば、自然とシェアをしてくれます。
オープン直後は、オープン景気として、やはり関係者の知り合いが多く来店してくれました。
ただし、その店がオープンしたことが伝わらなければ来店しません。
関係者が知り合い一人ひとりにアプローチできるかというと難しいです。そこで便利なのがFacebookになります。
活用しない手はありません。
シェアしてもらえないならシェアをお願いしましょう。
インスタの店舗アカウントと個人アカウントで近隣店舗をフォローしている人にアプローチ
お店のアカウントと個人アカウントを用意します。
近隣店舗のアカウントをフォローしている人を、フォローしたりいいね!して、近場でご飯を食べにいくであろう人にアプローチしました。
なぜかというと、新規オープンで大事なことは、既存店舗に通う外食に興味が高い(わざわざ飲食店アカウントをフォローする)既存客にお店に来てもらうことです。
当然その店舗のアップしている写真や文章よりも、魅力的にします。そうしなければ、興味を持ってもらえません。
「悪くいうとお客を奪う」みたいな印象を抱かれる方もいると思いますが、ビジネスはパイの奪い合いだという現実を忘れてはいけません。
特に郊外の店舗ビジネスは、商圏人口が少ないので、より意識が必要です。
ちなみにこの頃は、営業日は必ず1つ以上投稿していました。さらにストーリーズは5回ほど上げていたと思います。
ある程度、近隣店舗をフォローしている人に対してアプローチした後は、お店のコンセプトにあった属性の方にアプローチしました。
オーナーや専門の人間がやらなければ難しいですが、オープン直後は最低でも3時間以上インスタを触っていました。
家に帰ってからも地道にいいね!やフォローを繰り返していました。
ただし大事なのはコンテンツ。インスタなら写真です。魅力的な写真を撮れるスキルは必須。
ちなみに飲食店であれば、フードを美味しく撮影するコツは以下の記事にまとめました。
運用しているアカウントの投稿で、一番集客に繋がった写真がこちら。
また低予算でもこんな雰囲気を作ることもできました。
これはアルバイトスタッフが中心になって作り上げたものです。予算は3万ぐらい。
お金をかけなくても、行ってみたいと思われるインパクトは作れます。
Googleマイビジネスに200枚以上アップ
Googleマイビジネスはお店の項目ごとに写真を追加することができます。
下記の画像上部をご覧ください。このカテゴリーごとに写真を、オープン直後は200枚以上アップしました。
この写真、オープン直後は、めちゃくちゃ見られるんです。
こちらが近隣店舗との比較になります。
青い線が自分たちのお店で、赤い線が近隣のお店です。やったことは写真をたくさんアップしただけです。
ちなみに冒頭にも会ったとおり、東京の田舎にあるお店なので、近隣店舗はとても少ないです。
オープン直後に撮影した写真は毎日何十枚もアップしていました。その結果、月間でGoogleマップで20万回も見られました。
オープン直後まとめ
オープン直後はとにかくあらゆる手を使って露出を増やすのです。
しかも全て無料。
やるか、やらないかでしかありません。
FacebookでもインスタでもGoogleマップでも、お店のことを知る人が増えてくると、次にお店の名前でGoogle検索されるようになるのです。
つまり店名検索されて、HPで更にお店の魅力や情報を訴求することができます。
各媒体でお店の名前を知らしめて、店名検索してもらったたどり着いてもらったHPから予約を取ってもらうのです。
一時期HPに訪れた人の20%が席予約をしてくれるような状況になりました。
改めて冒頭で紹介した予約経由の表をご覧ください。
直接予約というのは、実は予約ではなくて、ふらっと訪れた人です。
次に数の多いTableCheckが、HPに貼り付けていたURLから予約されたものです。
上記の数値だけを見て、HPが良い、GoogleやLINEが悪いという話ではありません。
結局すべての媒体を適切に更新して、店名で検索する人を増やしたことが、集客を生み出しました。
3か月目以降のルーティーン
ある程度、運用していくと数字が落ち着いてきます。
そこからルーティーンとして各媒体を運用していました。
以下の通りです。
HP
修正の指示があれば、修正。
お知らせがあれば、ブログを更新。
コロナ禍であったため、メニュー開発はどんどん決まっていきました。修正とお知らせブログの更新は、最低でも月に2回以上は行っています。
Facebookページ
Facebookページは、広告を回さないとリーチが増えません。
そこまで途中から注力しなくなりました。
インスタと連動させてインスタ更新のたびに自動で同じ内容を投稿される設定にしていた。
お知らせブログを更新した時に、その記事URLをシェア。
インスタで動画をアップするときは自動で同じ内容が投稿されないので、手動でアップ。
インスタ
3か月目のメイン運用はインスタでした。
毎日1フィード投稿、3ストーリーズの投稿
メンションしてくれた投稿はすぐにストーリーズに投稿
週1回はリール投稿
週に1回はお店の様子をインスタライブ配信
割と鬼のように更新をしていました。コロナ禍でも毎日新規のお客様がインスタを見て来てくれていました。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは最低限の更新ですが、毎日更新していました。
毎日1投稿をする
インスタグラムアップ用の写真が溜まってきたらアップ
どのような評価の口コミにも返信する
以上が3か月以降のルーティーンとしてやっていた作業です。
軌道にさえ乗れば、作業も1日1時間ほどでこと足りるでしょう。
まずは毎日更新するものだと思い、ネタ探しにアンテナを張ったり、各媒体の成功事例などを検索してみるのがオススメです。
SNSの更新などを誰にやらせればいいのか?
結論、小規模でやる場合は、まずオーナーや社長がやることをオススメします。
大事なのは料理や接客、内装や外装だけではありません。
集客できなければお店は始まりません。
そんなに重要な作業をいきなり他の人に任してしまっていいのでしょうか。
とても重要な作業だからこそ、当事者である社長やオーナーがやるべきです。
いきなりアルバイトにやらせるのは危険
よくわからないからと自分でやらずに、アルバイトに任せるのは危険です。
たしかにセンスのある若い子はいます。
しかし、いいね!やフォロワー集められるのと、実際の集客に繋げるのは少し違うのです。
まずは狙ったお客様に、情報が届いているのか、そのお客様がきちんと集客できているのか、試行錯誤してみましょう。
まとめ:商品やサービスが大事だけど集客も同じぐらい大事!
ここまでお付き合い頂きましたが、最後に重要なことを述べさせてください。
実際に今回の事例で紹介した飲食店は、オーナーのこだわりがたくさん詰まったお店です。
当然、SNSやGoogleマイビジネスを更新しただけでは集客はできません。お店の魅力があってこそ、SNSやGoogleマイビジネスなどで、集客ができました。
結局、店の魅力が一番大事です。
しかし、集客が大事なのも忘れないでください。
この記事で書いてあることは、やって当たり前と言えることです。しかしそれをやっていないお店が多く、やるだけで成果が出ます。
ぜひこの記事をきっかけに、
HPを整えるまたは作る
Googleマイビジネスを認証または更新しはじめる
インスタと向き合う
この辺りから実践して頂けたら嬉しいです。
終わります。
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