桜の画集 コンテストバージョン
三浦真理さん作曲の桜の画集を編曲するきっかけは、ファゴットのレッスンに来た子が、元の東京ベルリン八重奏(ファゴット八重奏)のために書かれた曲を四重奏にしてアンサンブルコンテストに出場したいとの事でした。
三浦真理さんにはかなり前にお会いした事もあり、小山さんのCDの日本の抒情歌でファンでしたので、僭越ながらも二つ返事で編曲に取り掛からせていただきました。
めくるめく桜の世界。日本の野山の美しさ、激しさ、強さをファゴットだけでもこんなに表現できるのかと、楽譜を見て圧倒されました。それをコンクールの時間内に収められるようにカットして、音を減らして、本当にいいのだろうか、アマチュアでこれが表現できるのだろうか、色々と葛藤しながらの編曲作業となりました。
三浦真理さんの世界の美しさの一つは、転調で場面が変わっていく美しさにあると思っています。それをコンクール用とは言え、不自然にならないように、なおかつ曲の意図が十分に繋がるように繋げていく作業は困難を極めました。
今はフルートアンサンブル、クラリネットアンサンブル版がロケットミュージックから出版されています。もうすぐサックスアンサンブル版も発売されます。
それぞれの楽器での良さを表現できるようになっているんじゃないかな…と。何より、美しい旋律で、どのパートも演奏していて楽しくて幸せになれる曲です。
私も演奏したいなぁ。