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小規模多機能自治についての勉強

土曜の夜、「小規模多機能自治」に関する勉強会というのに行ってきた。

行政は縦割りだけど、地域は別々でやらずに全体でやっていきましょうというのが、小規模多機能自治らしい。

講師はIIHOE(人と組織と地球のための国際研究所)代表の川北秀人さんで、「自治を回復し、まち・むらの課題を、まち・むらの力で解決するために~協働から総動・小規模多機能自治へ~」というテーマでの、2時間の講話。

まずは小家族化のお話から。
現代は世帯あたりの人口が減っていて、今一番多いのは1人暮らし。
自治会は昔はその世帯のみんなで担うものだったけど、1人が担っていかないといけなくなっている。
暮らし方が変わっているなら、サービスを変えていく必要がある。

まちは、人と人との関係を豊かにするもので、かつては人が交流するためにイベントをしていた。
1人暮らしが増えていくと、支え合いの方が大事になってくる。
交流目的のイベントを続けようとするから苦しい。
後継者を育てる仕組みがないと、前と同じことをやってしまう。
後継者を育てられている地域は、変化に対応できているという話だった。

そして、人口構成やその推移を、細かく数字で出されていた。
まちの景色が変わっていくほど人口構成が変化していく中で、自治会が同じことをやっていくのは無理がある。
行事と会議と組織の棚卸しをして、今までやっていたものを、重ねたり間引いたりしていくことが大事だ、とのことだった。

地域の未来の自治を考えることを、もっと民間主導でやっていく必要があるということも言われていた。

地域自治は、前例がないこと、ルールを破ることから始めないといけないこともある。
ルールを破ることを民間で始めて、ルールを変えることを行政にやらせる。
自治会は、「命と暮らしを守る」という本分に戻る必要がある。
命と暮らしを守るという自治会の目的がわかったら、やめる人はいない、というお話だった。

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