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事業は変化していくもの

今日は北九州市民カレッジ「地域力アップセミナー」の最終回。
6月からスタートした全10回の講座で、時間も10時~15時と長丁場。

講座の後半では、3つの班それぞれが地域の課題解決に向けた企画をつくっていて、今日の午前はその報告会。
報告会の講評は、講座の初回でも講師をしてもらった、北九州市立大学教授の恒吉紀寿先生にお願いした。

まず、3つの班の発表が、どれも地域で何かアクションを起こしていくというものだった、というお話から。

以前は、市民センターや地域資源をどう活用していくか、クラブや団体などの色々な活動や人をどうつなげるかというのがテーマだった。
それが今は活動そのものが衰退していて、まず関係をつくるところから、関係をつくるための仕組みをつくらなくてはいけなくなっている。
地域で知り合いがいない、あいさつする人もいない、だからまずはあいさつできるきっかけをつくろうという企画になっている、と。

それを聞いて、私が引っかかっていたのはそこだったのか、と思った。

この地域力アップセミナーは、長年続いている事業なんだけど、私が6年前にこの講座を知った時から、このプログラムのどの辺が地域力アップにつながっているのかが疑問だった。

3年前に今の職場に異動して事業を担当するようになって、そもそも地域力って?っていうところも含めて、地域力をアップするために必要なものってなんだろうというところを改めて考えなおして、昨年度からプログラムを大幅に見直して実施している。

今日、恒吉先生のお話を聞いて、この講座を3年前までの形で始めた当時とは、世の中の状況や地域課題が変わっていて、求められる力が変わっているからこそ、それまでのプログラムに違和感があったんだなぁと思った。

少しずつ少しずつ色々なことが変わっていって、いつの間にか今の状態になっているから、ものすごく大きな変化が起きたようには思わない。

始めた当初は、今の状況にはこれがベスト!と思って企画しているし、一定の成果も出している事業であれば、特に変える必要性も感じないし、思い入れもあるから、これまで通りの形でやってしまいがち。

けどそれが、世間とのズレを生んでいくんだなと思った。
最初は少しのズレが、気づかないうちに大きなズレになってしまうと思うとオソロシイ。

今までこうやってきたから、前回これでうまくいったからというのではなく、やっぱり毎回毎回しっかりと現状を分析して、今の状況において何が必要なのか、前回を踏まえてより良いものにしていくにはどうしたらいいのか考えて、事業を企画していく必要があるなと思った。

そう考えると、ずっと同じ事業なんてないはずで、少しずつでも変化していくのが当然なんだろうなと思う。

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