SHE入会から1年。保育士を辞めるまでと誕生日を迎えてやっと動き出したわたしの話。
ここ1年……、いや、2、3年くらいのあたまの中。
保育の仕事は好き。
子どもの世界を見るのが好き。
同じ目線に立って何に思いを巡らせてるのか考えるのがとてつもなく楽しい。でも、なんでだろう。この場所におばあちゃんになるまでいるイメージが湧かない。すごく悲しい。保育は大好きな仕事なはずなのに。
結果、私は1年前に保育園を離れた。
思わぬ形で選んだ、保育園への就職
思えば大学生の時、障害を抱える子どもの施設でアルバイトをしていたことをきっかけに、大学を出てから親に頼んでまで専門学校に入りなおして保育を学んできた。
3年間学んで進路を決めるときは、すぐに施設に就職するよりも保育士の資格を取ったからには、一度は保育園で働いて「私、保育士です!!!」と名乗れるようになりたい、そのようにならなければ資格を持っていても堂々胸を張れないという思いから、とりあえずのつもりで保育園に就職した。
私の中では2、3年すれば保育士っていうものを網羅できるような気がして、そのくらいで見切りをつけて障害児施設へ転職するつもりだった。
それが7年続いた。
人の感覚というのはそれぞれだから7年が長いか短いかはさておき、当初私が予定していた期間よりも長く働いた。
違和感を感じた保育士5年目
先輩について回っていた新人時代からクラスリーダーを任され始めた5年目。
自分の思うような保育は実現できているし、後輩たちの悩みや相談事にも乗っている、主任や園長との関係も良好。
目を瞑ってでも園のことが分かるようになってきていた。
しかし、色々なことが自分の力で出来て楽しくなっていくのと同時に少しずつ違和感が生じていった。
私に出来るのってこれだけ?
私これをずっとやっていくの?
私、ほかにも好きなコトいっぱいあるんだけど。
保育って仕事はなかなか特殊な仕事なのではないか私は思っている。特殊ということについてはまた今度書くとして、もちろん子どもたちは可愛いし、成長も常日頃思って丁寧に関わっていた。手作りのおもちゃだって人一倍作って子どもたちと遊んだし、連絡帳でのママとの会話も好きだった。
でも、冒頭でも話したように、この環境の中でおばあちゃんになるまで働いているイメージが湧かなかった。
今回の人生、保育以外のこともいろいろやりたいし、できるようになりたい。私、仕事以外に興味のあることなんだっけ??
・着物、裁縫、お花、洋服、環境問題、動物の保護、食肉のこと、……。
・あまり時間や場所に縛られずに自由に仕事をしていきたい。
・世の中の為になることをしていきたい。
・自分の心地いいを大切にしながらゆったりと過ごしていきたい。
・周りの家族や友達に優しく丁寧に関わっていきたい。
・子どもがいる楽しさ。もし私たちの夫婦の元に新しい命がやってきてくれた時には手の届く範囲で成長を見届けたい。
他にもまだまだあるけど、自分の頭の中に叶えたい希望はたくさんあるのに全然叶えられていない。どうしても器用ではない私は保育をしているとそれだけになってしまう。
動けていない自分に本当に胸が苦しくなる。
私に行動力なんてない
周りの友達は、アクティブとか行動力があるとかそんな風に言ってくれているけど、気持ちや発言は確かにそうなんだけど、行動というところでみたら私は全然前に進めていない。
アクティブだったのはヒッチハイクとか一人旅をしていた10年位前の学生時代のこと。
もしかしたらポジティブな発言をすることで、私はこうありたい、こう生きたいっていう自分のなりたい方向性や軸を見失わないようにしていたのかもしれない。
前を向いていなきゃ。常に行動し続けなきゃ。
自分の人生を自分で決めて切り開いていかなきゃ。
そう思っていたのかもしれない。
でも本当の私は理想はあるのに全然動けていないただの口先さきだけの女。
振り返れば動けていたこともあるのかもしれないけど、私にはそれが何か実となっている感覚が掴めずにいた。
そんな周りからの見え方と自分の状況にズレがあるのはとても居心地が悪かった。
その居心地の悪さを理由に辞めたところもあるのかもしれない。
違和感を感じつつも保育士として勤務しているときは本当に気持ち悪かった。早く次のステージへ。年齢も30を超えていたから少々焦りもあったのかもしれない。
毎年悩んで保育を辞めようと頭で考えて求人を探して面接受けて内定までもらえていたのに、あと一歩のところでお金や人間関係などの居心地の良さを理由になかなか決断できずにいた。
でも、そもそも居心地のいいところにずっといることが果たして良いことなのか、それさえ疑問だった。
また来年も同じことを思って同じように迷走するのも嫌だった。
今、この瞬間にも確実に減っている人生の時間
人生には時間が限られている。
やりたいことをやれる時間は今この瞬間にも確実に減っている。
今年も誕生日を迎えた。今回の人生で34回目の誕生日だ。
誕生日を迎えてからもうすぐ2週間が経つ。
私はこの2週間で何を考え、どんなことを感じ、何に自分なりの熱狂を覚えたのだろう。
もう、同じ思いを抱えながら足踏みしているのは耐えられなかった。
実はちょうど1年前に自分の人生の幅を広げたくて、できることを増やしたくて自分が苦手な分野の技術を習得するべく、キャリアスクールSHElikesに入会した。そこでスキルを獲得すれば私が興味のあるざまざまなことへも繋がっていく気がしていた。
あれから1年、私は何をしてきたのだろう。
受講しているのはライティングコースのたった1つ。
それなのにまだ卒業できていない。なんならやる気が出てきたのは本当にここ最近のこと。
私よりもSHEでの受講歴が短い人が次から次へと案件を獲得しているのを、すごいなぁと眺めている自分の姿が昔の自分と同じように見えた。
人生の時間を大切にしたいと思っていながらやっぱり私は思っているだけなのか。また同じことの繰り返しは嫌だ。何のために保育園を辞めたのだ。
何かをはじめるのにおそいことなんて何もない
その道が正しいと思って周りの景色に目もくれず突き進むことは、大切な自分の気持ちに気が付かないことも多いだろう。
一度離れてみたことで、自分にとっての大切なものや、新たなる世界観に触れることは自分の人生を豊かにしてくれる。
結果として、私は今、週4日パートという割り切った立場でまた保育園に戻って仕事をしている。あんなに悩んで迷って、結局??と思ったりもしたが、一時的とも思っているし、正社員からパートとなったことでまた新たな世界が見え始めている。
周りにとやかく言われようと、自分が納得して進んだ道ならばそれでいいのだ。
保育士を一度辞めたこと、SHEを始めたこと、1年前の自分の決断は間違っていない。週4勤務になってできた時間と自分の新たな気持ちを合わせて私のSHEはここからだ。
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これからも私は悩んだり、止まったりするんだと思う。
それでもいいと思っている。
自分のその時感じたことや思いを無視して流れに乗ってしまうことの方が私にはずっとつらいから。
そんなときはこのnoteを読み返して、またここから自分のペースで始めていけばいい。
そして、そんな私の考えや日々の葛藤が誰かのためになんておこがましいけど、少しでも励みになれたらいいなとも思うのだ。
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