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日本はここからどう変わるか

今日は、すこしつまらない話題となってしまうかもしれません。
ロンドンに在住して、そろそろ10年が経過します。
そんな私が時々感じる「なぜ日本はこういうようになってしまったのか」について少し綴りたいなと思います。

外国人の間では、日本の文化、社会をこんなように言う人が多いなと思います。
「日本はもう遅れをとっている」とか、「なんでいつも、考慮させてください(let me consider...)」で会議が終わり、いつまでたっても結論を出せないのか。

日本人として、こういうことを耳にすると、とても残念に思います。
海外に身を置く日本人として、いつまでも誇れる日本であって欲しい。
そう感じるからです。

日本って素晴らしい国だよね!それは文化的にも、政治的な対応(外交)でも、そう思われたいなというエゴでしょうか。

まず、一つ目に今回の新型コロナウィルスのパンデミックにより、
明らかに日本の決断力のなさ、対応の遅さが表面化し、第四波に至ったように感じています。
そして、オリンピックを開催したいという意向にも関わらず、時代遅れの対応に私はあきれております。

①入国に関する陰性証明
昨年、英国での変異種が発生してから、一部の対象国からの渡航にあたり72時間前の陰性証明が必須となりました。
しかし、必ず日本のフォーマットに記入をしなければならないそうです。
そして、そこには医師のサイン!

欧州では、特にイギリスではあちらこちらで陰性証明が必要なPCR検査ができます。クリニックでなくても、可能です。
それなのに、医師のサインとは・・・(笑)
日本では、クリニックでPCR検査を受けるようですが、イギリスでは薬局がPCR検査をしているところも多くあります。つまり、医師は常駐していないし、PCR検査で採種した唾液などを採取するのは、そういう研究機関なので、医師が必ずしもいるとは限りませんよね?
この時点で、なぜこういうフォーマットに記入する必要があるのか疑問でなりません。
②陰性証明の記入法が日本が求めるものでないとダメ

Nasopharyngeal Swabという、長い綿棒を鼻から咽喉まで入れ、採種する方法を指すそうです。確かに日本ではこのやり方です。
しかし、イギリスではこの方法をとっておらず、nasopharyngeal and throat swabなんですよね。
そんなに長い綿棒でなく、耳かき程度の綿棒で採種すればよいのです。

実は、2020年11月日本に帰国した際、検疫の方がおしゃっていました。
「日本では、nasopharyngeal and throat swabがまだ正式な方法として認められていない」と・・・
それは、厚生省の遅れではないかと思うのですが・・・

この方のブログに丁寧に説明されているので、詳細が気になる方はご覧ください。↓ ↓ ↓
https://ameblo.jp/laaroma/entry-12671340981.html

これで、かなりご苦労をされている日本人の帰国者がいらっしゃるようです。強制送還や3日間のホテル隔離が6日になったとか・・・

そして検疫で言うのは、「それではPCR検査をしたクリニックに連絡をして、書類を作り直してもらってください」らしいのです。

海外では、Negative(陰性)ということが明らかに明記されていればよいのに、なぜこうも書式にこだわるのでしょうか?

これでは、誰のための仕事か分かりませんね。

その他、なぜか記入する書類など複数枚あり、全て紙!
イギリスでは、入国フォームはデジタルです!
入国48時間前に記入して、そのフォーマットに記入したことを、スマートフォンで提示すればOK!
なんだか紙の無駄というか、デジタル化が進んでいるのに、こんなにも日本の行政はデジタル化が進んでいないものかと・・・なんだか残念です。

デジタル化に関しては、また別の話になりますが、
なぜ、日本はこういう仕事しかできないのかなんだか悲しいです。

実に、このような経験って数多くしています。

例えば、先日、環境省が運営する記者クラブに連絡をしました。
現在、緊急事態宣言に伴いプレスリリースの投げ込みを受け付けておりません。そこで、いつ何時にそのニュースを記者に情報公開してほしいか記入するフォームがありました。
私は、X月X日の10:00と記入し、連絡をしました。
しかし、先方がメールを受け取られた日時が、私が指定した時間を過ぎていたのです。(時差の関係か、祝日などを挟んでいたのだと思います)
そしたら、先方より「日時が過ぎているので再度フォームを書き直してください」と言われました。

私は、なぜそれをする必要があるのか、少し理解できませんでした。
その日時が過ぎているのであれば、すでに流してよいニュースなので
なぜ、再度フォームを記入する必要があり、営業時間内でいち早く流せないのか?ということです。

海外生活が長いからなのか、私にはこういう日本らしい対応がとても窮屈に感じるようになっています。
日本にお住まいの方は、どう感じられるのでしょうか?
なかなかこういう視点は、蚊帳の外に出ないと持てない感覚なのかもしれません。

けれども、このようなことを日本人ではない友人に意見を求めると
口をそろえて「日本はマニュアル通りの対応しかできないよね」というのです。

あ・・・日本人として恥ずかしいです。











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