Bridge制作うらばなし『Switch』
3日目は、6曲目に収録されます『Switch』です!
この曲は、高校3年生の5月に当時お世話になっていたLive Restaurant[MOJO:MOJA](現在は移転してArt Lodge[MOJO:MOJA]に生まれ変わりました)で「switch」というタイトルで企画をやることになりまして、その日に向けて作った曲です。最近の曲のような気でいたけど、作ってからもう2年が経とうとしていて、時経ってるなぁ…って感じです。当時はちょうど平成が終わって令和に切り替わるタイミングで、自分自身もその約1月後に18歳の誕生日を控えていました。時代の変化や自分自身の変化などから、「変わる」っていうことに対する意識が高まっていて、移り変わっていくことに対して「世の中が勝手に変わるのについていくんじゃなくて、自分自身が変化していることを自覚して、前向きに、そしていい方向に変わっていかねばならん」みたいな偉そうなことを考えていました。そんな思いで出来上がったのがこの曲で、企画イベントもそのような思いで詰めていったように記憶しています。ある種の節目のタイミングで、生きてる目的やそのゴールみたいなものについて考えてみたその結論や気持ちを自分なりに歌込めてみたような、そんな曲です。
曲について、当時は山下達郎にハマり始めたタイミングで、ラジオやYouTubeで山下達郎の曲を聴き漁っていたので、強く意識したつもりはなかったけど、コード進行やリズム感はそのようなテイストになったかなと思います。作って1年半経って、音源としてまとめることになったときに考えたのは、”アレンジやサウンド面ではコード進行やリズム感とは逆にヤマタツから距離を置いて、それを独自性にしたい”ということでした。なので上物は自分で弾いたエレキギター1本だけにして、他の曲に入っているピアノもバイオリンもいれずに録音しました。ギターだけでバリエーションをつけるために改めてその動き方を考えなおしてみて、個人的には納得のいく出来に仕上がったと思っています。ミックスではエンジニアの今泉さんと、”思い切ってラジオやレコードみたいな昔っぽさを思わせるサウンド感にしよう”ということでまとまり、色々と話し合っていくうちに結果的に6曲の中でいちばんロックっぽいサウンド感に仕上がりました。
こんな感じで作ったばかりの頃には予想していなかったものに仕上がり、自分だけではこのようには確実にならなかっただろうと思うので、この曲の録音を通して音源制作の面白さを強く実感しました。この曲の最後で、少しやってみたかったことができたので、なんだかとてもご機嫌です。どんな反応がいただけるのかとても楽しみです。