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ワレワレのモロモロ上田編を終えて…

ワレワレのモロモロが終わりました。
写真はみんな大好き前田との写真です。
今回は私の母役を演じてもらっています。
怖いけど、どこか愛情のある母を上手く演じてくれている。前田ありがとう。

さて、上田での日々で自分に何が起きたのか、まとめておこうと思います。

1日目 本読み、映像作品にすると知らされる
隣の席に座ったトリと仲良くなった。彼女も今回作者。
この日はどんなメンバーがいるかもわからず、知らない人の前で自分の過去をさらした。私はみんながどう思ったのか、とても気になった。
人の台本も聞いてみて、モノローグが多いのが気になった。これが作品としてどのように立体化されるのか分からず不安になった。
自分の台本がこのままでいいのか不安で、映像作品にするイメージがつかめず、みんなと仲良くなれるのかもわからない、先が見通せず不安だったため、人とご飯に行く余裕がなく、一人犀の角へ帰る。
そこにいたトッキーに相談し、台本の修正作業を夜遅くまでする。このままではいけない感じがすごくあった。人に伝わる台本にしたかった。

2日目 キャスト発表、創作開始
キャストが発表され、本の修正箇所を伝えた。
相手役のヤスと言い争いのようになり、一瞬不穏な雰囲気が漂う。
前日、夜遅くまで台本を修正して、自分の中でスタートダッシュを切ったと思っていたこともあり、ヤスの素直な台本に対する指摘に対してムカついてしまった。「私の作品だよ!?」という、作品と私の過去の思い出に対する、過保護な愛情というか、束縛感があり、まったく作品を自分の手から手放せなかったと思う。演出プランも自分の中から手放せなかった。
しかし、実際、私の演劇経験だけでは分からない事だらけで、なんだかんだみんなに頼らざる負えなかった。
自分より真剣に作品に責任もって考えてくれているんじゃないかと思うキャスト陣に対して相反する気持ちを持つ。なんで私の作品なんかにこんな真剣になってくれるんだろう。というありがたい気持ちと、申し訳ない気持ちがあった。

3日目 創作開始2日目(月曜日)岩井さんに初見せ
稽古場の確保を忘れていた。
みんなに来てもらうつもりだったのに、岩井さんに見てもらうつもりだったのに、本当に申し訳ないと思った。しかし、15時から共用の稽古場開放されると同時に、少しでも稽古しようと、文句も言わずに来てくれたキャストのみんなに救われた。本当に私以上に作品に対して真剣に考えてくれている。
他の班では、さっそく岩井さんに作品を見せている班が何個かあるのを聞いて、とりあえずの形を岩井さんに見せた。結構進んでいる方だといわれ、安心した半面、なんだか私は逆にこのままでいい気がしなくなった。ただただ作ることが目的ではないからだ。改めてワレモロに参加する意味とキャストに演じてもらう意味を考え出す。そして夜中に、自分の話にみんなのキャラクターを反映させた作品を作ろうと思いつく。自分のモロモロがみんなのモロモロになって、人に伝わりやすくなるといいなと思ったからだ。

4日目 創作開始3日目(火曜日)役をキャストに寄せだす
午前中からメインキャストを呼び出して会議をする。私の考えを言ってみんなに、作品のような状況だったらどうするか、作品を通してどんな事を考えたか思い出したかをたくさん語り合った。たくさん役を掛け持ちして大変だろうに、私の考えに賛同して役を練り直そうとしてくれるキャスト陣に心から感謝。少しづつ、作品が自分の手から手放せるようになって、作品が豊かになってくるような感じがした。カメラワークについてもみんなが考えてくれて、どんどん進めてくれる(笑)頼りになるみんなに対する信頼がどんどん強くなる。この日は、台車を使った演出が産み出された(^^)
冒頭のシーンやパレードのシーンについて自分のみで考えてみる。

5日目 創作開始4日目(水曜日)変化と葛藤
またしても午前中みんなを呼び出して話し合いをした。新たな台本を渡した。大きく変わった冒頭シーンが危ない感じがすることに対して話し合いが行われる。そして作品の重要人物のキャラがかなり変わった。その役を演じるりょーちんに合わせた役にしたかったからだ。しかし、抜きげいこをして、岩井さんに見せたら前の方がいいといわれたため、少し戻したり微調整してみた。冒頭のシーンについては、ヤスと話し合って、私がこの話をすることへの逃げが原因で冒頭シーンが分かりずらくなっていることが分かった。とにかく、色々試してみる意味で再調整してみた。
後実質2日しか稽古できない事に少し焦りだして、ぼーっとする時間が増えて突っ込まれる(笑)カメラワークなどどんどん進めてくれて、カメラを止めるなみたいなワンカットがかっこいい。みんなに本当に感謝!!!

6日目 創作開始5日目(木曜日)初通し稽古
カメラワークもだいぶ決まって来たので、通し稽古をしてみる。通してみて、どう思うんだろうと思ったら、
難なく通せてしまった‥‥
私はそれがショックで仕方なかった。台本書いてるときは毎回泣いてて、体が重くなるくらいの負荷をかけて書いてるのに、演じてみると難なく通せてしまう。逆になんだか楽しいとさえ思ってしまう…。私がやりたいワレワレのモロモロと違う感じがしてショックだった。何が原因か考えてみると、役者への安心感がそうさせているのではないかと思った。稽古終わりにメインキャストの二人に話してみる。二人に安心しきってしまって、過去と向き合っていないのかもしれない、と。すると、キャストに合わせて作った役を戻してみようといってくれた。ここまで考えてくれて、付き合ってくれる仲間がいるから、私はちゃんと過去と向き合うしかない。
岩井さんにも実は再度りょーちんの部分を戻した方がいいといわれていた。別どり部分のアドバイスをもらって、次の日に挑む。

7日目 創作開始6日目(金曜日)別撮り完成
別撮り部分を撮影できた!かなり進んだ感じがする!ほんと何もかも考えてくれるキャスト陣に感謝しかない(泣)
前日の反省を生かして、演技はいったん置いといてとにかく自分と向き合いながら通し稽古をすることに専念。前日より良くなった。
制作さんより、キャスト表に名前と所属名を書いて提出してください~と言われ、「はっ、わたし役者だった!」と気づく(笑)。それだけ役者だってこと忘れて作品に臨めていたことがなんかうれしくなった。

8日目 創作開始7日目(土曜日)信頼
詰めれていないところをどんどん進めていく作業。
この日は、本番の人もいるのでそわそわしていた。
稽古開始して、りょーちんの抜き稽古。りょーちんが、役をがらっと変えてきた。岩井さんの言ってることと私のイメージをこんな風にすぐ理解して表現してくれる彼の役者としての器用さに驚き、役者として嫉妬した。またそわそわしだす。ヤスとは今まで素通りしてきたいちゃつくシーンをやっと練習した。まわりにやや迷惑をかけてしまったかもしれない…。なんだか落ち込んでいたが、落ち込んでる時間がないので通し稽古。やっぱりヤスとの時間が必要だと感じ、その後ヤスと稽古しだした…。
その時間が本当に不思議だった。ツーンと張りつめた雰囲気でお互いの心に集中して気持ちの受け渡しの練習をした。私が受け取って渡すのが苦手だからなかなかうまくはいかなかったが、2時間があっという間で、久々に芝居の稽古をした感じがした。稽古があんなに面白いなんて。。。
多分、この1週間で、お互いの信頼出来ていたからあの時間の空気感が起きたんだと思う。演劇をするときの相手への信頼がどれほど大事か学んだ瞬間だった。私にとっては、ヘレン・ケラーが「Water!」って言った時のような衝撃が体をめぐって、「お芝居がしたい!」と改めて思えた。

9日目 創作開始8日目(日曜日)本番
ありがたいことに、外は晴れ。そんな気がしてた。
今まで起きたことをとりあえず全部出してやろうと思って本番に臨む。一回目前半を通してみて、次もう一回前半をやりたいような気がしたが、役者として段取りではなくこのまま先に進みたいと思って後半に行った。しかし、後半を終えた後、外は土砂降り。私たちの班は前半は外を使うため、しまったとおもった。
私の判断ミスだ‥‥
結局、判断ミスなど一個かけ違いが生じると、ボタンがかかりにくくなっていく。みんなそれぞれ、やってしまった。というシーンができた終わりになってしまった…。
でも、私はそれはそれでいいじゃないかと思っている。これだけ頑張って、最後100点を出せなかった私たち。もっとやればもっといい作品になるはずだった私の作品。この状態こそが、完成形じゃない私たちの、「ワレワレのモロモロ」だと思うから。
私は今、「もっとやりたかった!」と言ってもらえた作品を生み出せてことが嬉しいし、いま、みんなの中にきっと「お芝居がしたい」という気持ちが悔しい気持ちと同時に芽生えてるんじゃ愛かってことが嬉しい。
また、ここから新たに、自分達の道を進めそうな気がしています。


くそー!でも、本音を言うとめちゃくちゃ悔しい!!(泣)なんでこんな実力が無いんだろうって本当悔しい!もっと力つけて、いい作品を世に出したい!この気持ちを絶対忘れないようにしたい。

☆これは私からの視点のお話。
きっと他の人からは他の話が出てくるはず。
今回のワレワレのモロモロはドキュメンタリーも作るのでお楽しみに。

今回であった大好きな仲間とまたもっと会いたいけど、今は興奮状態にあるからもう少し我慢(^^)
お互いを高め合える関係でいないと、この期間に申し訳ないから。

そして、8月配信予定のワレワレのモロモロを、是非ご覧ください。

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