見出し画像

Kyashのコミュニケーションデザイナーが2021年にやったこと

※2021年12月に書かれた記事です。記事を移行したため内容が古くなっています


2022年も始まり1週間が経過しましたが、
2021年の長くも短い1年にはKyashでもいろんなことがありました!
Kyashのような会社において、アプリのリリースはわかりやすく皆さんに届く反面、「じゃあアプリ以外のことをやってるデザイナーは何してたの?」とって思ってしまいますよね。
なので、Kyashの「コミュニケーションデザイナー」の僕が

  • 自分にとっては:2021年末時点で立っていたステージ

  • 読者の方々にとっては:Kyashで言うコミュニケーションデザイナーってどんな仕事してるの?

ということを、書き残したいと思います📝
日々の細かい仕事や、実行に至らなかった準備物などもあり、掲載するのは一部です👍🏻

🔧クリエイティブ企画・制作

スタートアップということもありますが、デザインするときの諸々の前提や要件が他のポジションのメンバーにより決まっているときもあれば、0からデザイナー主導でやるときも多くあります。
ターゲットに向けた訴求方法を、ドメイン知識とブランドの観点を持ってして、手札を選んでいく作業になります。

オフライン施策のフライヤー制作

Bizチームの計らいにより、学生イベントでチラシとKyash Card Liteを配布できることになりました。
Bizチームメンバーに
「会場のどこで・いつ配る?」
「一緒に並ぶブースは?」
「客層や当日プログラムは?」
などクイックにヒアリングし、フライヤーに入れるコンテンツ、ライティング、そしてもちろんデザインはデザイナーが主導します。
この件は納期が短かったので必要な情報の手配の割り振りやスケジュール管理もすべてデザイナー側で行いました。
こう聞くとキツそうですが、デザインだけに領域を閉じて誰かに任せるよりハンドリングが透明になり、キッチリ収まります。

📒やったこと:
デザイン / コンテンツ企画 / IA / ライティング / 制作指揮

マーケティング施策LP制作


Kyashはそもそもお金を取り扱うサービスということもあり、幅広い層に顕在的な課題があります。
そのためターゲットも都度業界の情勢や最新の調査・Depthインタビューなどを参考に柔軟にトライしてます。
PdMと連携して、新たにわかったことに対しどうアプローチするか?を考えます。
クリエイティブの抽象的な表現方法はもちろん、文言や伝える順番といったIAから、届きやすいように試行錯誤しました。
クリエイティブの裁量があるので、自分なりの美学を持って取り組んでいます。
例えば僕なら、「Kyashは"ライフスタイルサービス"である」ということですね。

📒やったこと:
デザイン / コンテンツ企画 / IA / ライティング

サービスサイトTOPページリニューアルデザイン

Kyashのオーガニックユーザー獲得はかなりの割合で、サービスサイトがカバーしています。
この件は、3つの大きな目的が課されました。

  1. Kyashの提供する「アプリ」そして「カード」という2つの媒体の実態を表現すること

  2. Visaのタッチ決済が世界的な潮流になる見解が年始にあったということで、その機能を搭載していることの表現を明確にすること

  3. ユーザーインタビューなどから判明した自社の強みを体系立てて表現すること

見た目もアップデートしましたが、リニューアルによるCTRの変化も見つつその後の微調整やGoogle Optimazeを使ったABテストなども企画しました!

📒やったこと:
デザイン / IA / 効果測定

「共有口座」機能の動画制作・メッセージング策定・クリエイティブ制作

基本的に機能開発のフェーズではコミュニケーションデザイナーは介入してません。
なのでKyashにとって新しい概念だった共有口座のイン→アウトプットは結構苦戦した記憶があります。
当時在籍していたデータマーケターのメンバーが事前に調査を進めていて浮き上がったデモグラフィックデータから、PdMやPRと一丸となりメッセージングを考えていきました。

大切なひとと、支出や残高を共有しよう

そしてそれをブレークダウンしつつ、サービスサイトやマーケティングLPのIA、デザインを一貫して担当しました。
また動画については強力なパートナー企業とタッグを組み制作しました。
僕はムードボードやクリエイティブの変遷、企業の"想い"から成る「Kyashらしさ」をドキュメント化し共有。
その後はレビュワーという立場で参加しました。

📒やったこと:
デザイン / IA / パートナーへの共有用ドキュメント制作 / ブランド観点でのクリエイティブレビュー / キャッチコピー制作

「イマすぐ入金」機能のメッセージング・クリエイティブ制作

すでに新しい文化とも言える隆盛を見せている後払い機能です。
いわゆる「借金」との区別や、新しい体験を示唆すべきかなど、これも結構悩みました。

これも、データマーケターやPdMとともに機能のファクトや救いたいユーザー、連れていきたい世界を意識してアイディアを出し合い決めていきました。
あまり良くも悪くも高い反響が予想されたので、キービジュアルのデザインもユースケースの適正や写真の印象のアンケートを取ってみたりと、入念に行いました。(その時のキービジュアルの考え方

📒やったこと:
デザイン / IA / コンセプト立案→キャッチコピー制作

🫂チーム体制構築

Kyashは誰もが発言しやすい空気感があるため、どこかに問題があるとすぐに話し合いができます。
ダンマリ状態がチーム内ではあまりないように感じます。
なので僕だけがチーム体制の云々を担当してるわけではないですが、こういうところも行動範囲になった一年でした🔥

デザインチームのブログ風土

Kyashはエンジニアチームの発信がかなり盛んで、界隈の認知も高いように感じます。
一方でデザインチームについては正直「そりゃデザイナーも居るんだろうけどw」ぐらいの認知だと思います…
流石に危機感があり2020年にもnote発信を企画したのですが、忙しくてやはり更新できず。
しかし、それでも言い続け、2021年になってやっと全員で取り組む姿勢が出来上がりました。
チームのOKRにも組み込めるレベルに意識が高まったので、定期的にやっていきます!
今後もよかったらチェックしてみてくださいね!

📒やったこと:
目的の明確化、共有、メンバーのサポート

外部広告運用パートナーのデザイナーのレビューにおける立ち位置の言語化

Kyashでは広告運用を行っています。
外部パートナーに委託しつつ成果報告やネクストアクションについてはKyashからはデザイナー、PdM、COOを交え定例ミーティングを行っていて、それだけ広告運用については重きをおいています。
しかし広告運用に最適化されたデザインというのは、なかなかスタートアップのブランディングにおいては厄介なものです。
ときに(正直)言いたくないことや、やりたくないことも表現しなくてはいけません。
そこで「自分がやったほうがクオリティが高い!」と"たか"を括って躍起になるとリソースが枯渇します。そこで、

  • そもそも広告運用に求められていることはなにか

  • マーケティング / デザイン という異なるポジションが共存する場において、ブロッカーはなにか

  • それを解消するためにお互いの担当の棲み分けはどうすべきか

  • 情報の格差によるレビューの適切さはどう担保するか

など、ドライに整理しました。
これにより自分自身が本当に何を優先すべきかの本質や、周囲の納得も得られています。

📒やったこと:
目的の明確化、共有、ルール化

🏁アプリ、体外発信などの改善施策の立案・実行・オペレーション体制構築

Kyashではグロースのためのアイディアを募るSlackのchannelがあり、そこでの発言がアクションにつながったりもします。
全員で1つのプロダクトを作るので、集合知によって隅々まで目が行き届くんですよね👀

登録直後のステップメール開封率改善

登録後1日1通で6日まで送られるメールの、件名のテストで開封率UPを狙い件名の改善に取り組んでいます。
各フェーズで訴求することに対し、その機能を必要とするユーザーの求めるものやKyashとしてのアピールポイントを想定・突合。
メールクライアントの件名表示にも耐えうる端的なワーディングを考案しテスト。
単なる件名の修正ではなくABテストの仕組みの実装やファクトとしての整合性をPdMと話し合い実施します。
このようにポジションをまたいで発言・行動できるのはKyashの風土の良いところで、メンバーの器量の高さも伺えますね🙏🏻感謝
(ちなみに実施が遅れたため絶賛計測中)

📒やったこと:
ライティング / 進行管理 / プランニング

登録直後のお知らせタップ率改善

会員登録後にアプリを開くと🔔のマークにお知らせが表示されます。
この先はWebのコンテンツに遷移します。
コンテンツの改修を行う前にポテンシャルチェックとして、ワーディングによるCTR改善からテストすることに。
なんとほんの少し変えただけで10%程度の改善。

📒やったこと:
ライティング / 進行管理 / プランニング

SNS発信体制、目的の改善

Twitterアカウントの発信は、少し前まではTL上で観測できるユーザーのエラーやヘルプ対応が主になっていました。(そこに迅速に対応できてる体制はCSチームのさすがの機動力…!)
ただ見方によってはネガティブに映りかねないということにメンバーの提言で気づきました。
逆にポジティブな声を拾い上げる仕組みを構築。
ノリのいいメンバーに助けられ、有志で運用されています🔥(一部の流れはこちらに

Webお知らせコンテンツのCMS移行

これまで別々のサブドメインに置かれていたプレスリリース、メンテナンス情報などのコンテンツを同一ドメイン、同一サービス下に移行。
もちろん更新方法が変わるので各担当者にハンズオンで説明会を開催。
ドキュメント化や質問受付ウェルカムなムードを出したりポジティブに移行し現在は運用も問題なく行われています。
教えた人が更に誰かに教えられてるので成功と言えるのではないでしょうか…?

その他もろもろ!!!やりたいこと山の如し🌋

書き出してまとめてみると意外に少ないかも…?
この他にやりたくで画策してたものの準備だけでリソースが至らなかったものなど様々です。
結局、全部同時にやるような「何でも屋さん」に映るかもしれませんが、そうではありません。
コミュニケーションデザイナーの明確な定義は難しいものの、軸を持って物事を判断し、とき必要性の高いものにフォーカスし優先順位を自らの意思でコントロールしてます。
そして、自らの意志ではみ出している感じです。

Kyashでは「デザイナー」というポジションでも広い視野と行動範囲で周囲を巻き込み、プロダクトひいては事業を動かしていけます。
「コミュニケーションデザイナー」についての質問、興味がある方はお気軽にtwitterにてメンションやDMください☕

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?