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「私の家政夫ナギサさん」。メイちゃんちの、わるいひと。

5話までの、感想です。

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主人公は「メイちゃん」だけど、もしあの「お母さん」をこの物語の主人公としたら、どんなお話になるだろう。

OLとして働こうとはりきっていたところでプロポーズされ結婚。家庭に入って欲しいと夫に言われて退職。しかし家事がとても苦手で、料理も片付けも裁縫もうまくできない。主婦なんてつまらないと娘二人に言い聞かせて育て、大学までいかせたが妹は妊娠結婚して中退、それにともない絶縁。姉は思い通りに大学を出て一流企業に勤め、社内で表彰され、若いのにリーダーに抜擢されるほど優秀。でももっと彼女はできるはず、やればできる。私に出来なかったふたつ、仕事も家事も、娘にはやりとげて、一片の後悔もない人生を送って欲しい。私の人生は後悔しかないから。

こう考えると、いちばんの「わるいひと」は、お母さんの夫、メイちゃんの父、と思えて仕方なくて。
気弱でやさしげな笑顔で、妻のいいなりのように見えて、でも実は家族みんな、彼の思ったように動いている。そしてみんなちょっとずつ不満を抱えている。

考えれば考えるほど、実はあのお父さんこわい…です。
ほら光石研さん、「Nのために」でも、爽やかな笑顔で狂ってるお父さんだったし。

それにしてもどうしてお父さんは、あんなに主婦業を嫌う妻を家に閉じ込めてたんでしょうね。ふしぎ。

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さとひ(渡辺裕子)
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