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学校とは何を学ぶ所なのか。【読書感想】


お久しぶりです。
ここ数日更新が出来ずにいた佐藤です。

先日開催した読書会にて
紹介されていた一冊を読んでみました。

いじめ・非行・登校拒否など
学校で起きている問題が
題材となっており

当事者ではなくとも、
誰しもが少なからず
通ってきた目にしてきた
教室の重苦しい雰囲気が
生々しく描かれています。

 

悪も常習化されるとそれが普通になること。

諦めている学校。

辛いなら行かなきゃいいと口にしてしまう大人。

それでも学校に行きたいと思う気持ち。

 

3枚にも4枚にも挟まれるジレンマの中で、
この状況からの解放である卒業式まで、
如何にして過ごすか。
いや、乗り切るのか。
ついつい読み入ってしまいます。

読み終えて思うこと。
学校って何をする場所なんだ?
と言う疑問が残りました。

答え 勉強する場所。

しかし、
あくまで授業は試験を突破するための勉強。

そんなことよりも
もっと大切なことがある。

僕も気づかずに大人になりましたが
学校とは、教室とは、精神的に未熟な少年少女がある種の共同生活をしながら、時には心臓を掴まれるような経験をしながら、その後の社会を強く生き抜くための勉強をする側面の方が強いのではないかと思わされる作品でした。

余談ですが、大人になってもなお、この作品に登場するいじめっ子のような言動やマインドを持った人間って一定数いるよなぁと時々ため息をついてしまう一冊でした。

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