【制作話】朝をとじこめて(ボカウォッチ楽曲祭夏)
こんばんは?佐藤原材料です。
どうやら今日も朝をとじこめておけなかったみたいで、
もう明け方?ってやつです。
なぜ夜はすぐに明けてしまうんだろうなぁ・・・
けどやけに長く感じる夜もあるんだよなぁ・・・
なんて思いながら今回も制作話を書いていこうかなと、
朝日が完全に昇る前に。
今回は、2022年7月1日〜8日の間で開催された、
事前に” 夏の思い出 ”をテーマに絵師様がTwitterにてイラストを投稿し、そのイラストに合わせてボカロPが曲を書き、投稿する、というイベント、
「ボカウォッチ楽曲祭夏」
なるものに参加させて頂いた際の楽曲、
『朝をとじこめて』
の制作話を書かせて頂きます。
今回は、まんま様( https://twitter.com/Man015s )という絵師様の素敵なイラストをお借りして投稿させて頂きました。
乗っかる曲によっていろんな想像が出来そうな、
とても素敵なイラストで、
Twitterで拝見させて頂いた際に、すぐに、これ!!!!と思いました。
この場で言っても仕方ないとは思うのですが、
使用させて頂き本当にありがとうございました!!!
さて、ここからは制作時のお話、です。
この曲はわたくし的にいくつかの新しい試みに挑戦した楽曲でございました。
というのも、
まず、音楽人生初の、サンプリング(という表現であっているのかすらもわからないのですが)を使ってみました。
具体的に言うと、
イントロのボーカルチョップ(サンプル素材の歌声のピッチをいじって切って貼ってして楽器みたいに使うやつ)や、リズムはサンプル音源のドラムの音を一個ずつワンショットでアサイン????したものを使ってビートメイク???しています。
このようにカタカナが多いため今までサンプリングというものを理解しておらず、
とにかく、すでにあるカッコいい音素材を使って、並べて、良い感じにして曲を作るやつ。なんかずるい!!!
と、出来もしないくせに「ズルだ!ズル!!!」と大声で喚き散らかすことで避けてきました。
ですが、「やったこともないこと、出来もしないことを否定するのはクソダサ!!否定するならまずはせめてチャレンジしてから!」というのはわたくしのおばあ様の教え。
おばあちゃんっ子なわたくしはその教えに屈服。
チャレンジを決意。
実際、膨大なサンプルから欲しい音を選ぶのも大変だし、
それを曲にマッチするようにエフェクトかけたり切ったり貼ったりするのも、
なんかセンスを丸裸にされているようで、
一ミリも気が抜けない作業でした。感服。
もうズルとか言わないし、もう恋なんてしない。
そう思いました。
そして、さらにさらに、
今回初めてボコーダーなるものも使ってます。
またカタカナです。脳が少しずつ破壊されていくのを感じます。
要するに、ボコーダーというのは、
鍵盤で弾いた和音に沿ってボーカルの声が鳴ってくれる、というやつ。
ロボティックなコーラス生成機。
っていう認識であっているのかは謎。
なんせ初めて使ったんですもの。
サビのところでボーカルに重なっている声の音がソレです。
なんとも独特なふいんき(なぜか)の響きで、切なさが助長されているようでとてもとても良きです。
今後も使えるタイミングがあれば使おうと思いました。
サンプリングほど大変ではないので。へへへ。
そして最後の新しい試み、
全て落ちサビ。
これです。
あまりEDM系のジャンルには明るくないので、間違っていたら恥ずかしくて赤面しちゃってお顔あっちっちなのですが、
サビ明けのセクションで、
EDMでいうところの見せ場、ドロップ?的なもの、
を、EDMじゃないジャンルとして表現したくて、
所謂、”間奏”のぐわーっと伸びるファズギターや、”アウトロ”の激烈にエモいギターソロを、間奏やアウトロとしてではなく、ドロップとして、より、ぐっと感情移入して聴いてもらうためにサビは全て落としております。
ギターソロは、わたくしの曲ではおなじみのタクマ氏に弾いて頂いているのですが、一本で始まったギターソロが途中で二本に別れて、最後に一本に戻っていくという、なんともドラマチックな展開を作ってくれて、本当に良いギターソロを弾いてくれました。
この楽曲の主役は彼のギターソロといって、全くもって過言ではないです。
そしてただでさえギターソロは飛ばす云々で界隈がざわついている中、
約1分もの長尺で、ここまで聴かせられる、レベルの高い合格点を超えるギターソロをオールウェイズ仕上げてくれる彼は、本当に職人です。感服。まじマシマシ。
やっぱギターは上手い人が弾くべき。
わたくしはボケ防止の指先の運動程度に頑張る。
でもそんな彼にBメロの(イヤホンだと左側で鳴ってる)あっさり入ってるギターを褒められたのは素直に嬉しかった。
まだ登れる山はあるってことか・・・。
持つかな、体力。
そんな今回の曲、
前々から、”なんか胸がぎゅーっと切なくなるような曲を書きたい!”
と思っていて、
それを表現できたかなと思っています。
特別な時間や、楽しい時間って、過ぎてしまうのがとっても早いなと、
まぁ誰しも思うところだと思うのですが・・・
夏の夜はただでさえ短くて、
特別な夜も、すぐに現実を知らせに朝日が昇ってしまって、
特別な時間がずっと続けば良いのになぁ、
きっとそんな夜には、
「このまま朝をとじこめられたら良いのに」
って、思うのかな。
と、そんな気持ちを、書いたわけでございます。
そして、そんな楽曲の制作話を書いたわけでございました。
今ですか?
朝の5:26です。
朝日バッチリ昇ってます。
朝をとじこめられたらいいのにね・・・(涙)
めでたしめでたし(長文且つ駄文にお付き合い頂きありがとうございました)。