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手紙はアート

手紙がアート?
そんなことは無いと思うかもしれません。
手紙もビジネスで使う実用的なものから気持ち、「元気かな?」「おめでとう」といった心を送る。という心情があふれたものまで場面はそれぞれです

心・気持ちを送る時に見た相手が驚いたり、ときめいたりその気持ちを瞬間受け取ってくれる。じゅうぶんアート性が高くはないでしょうか

とはいえ綺麗に書く。のは緊張するし、難しい・・
きっちり楷書で

そう思うとあちこち細かいところが気になってどれもこれもだめだわ~。
という気持ちになり余計に落ちこむ時になりがち

行書という少し省略した線や点、角がやや丸みをおびた書体で書いていくと文字の中心が少し右寄りになるの普通。連綿(れんめん)という文字を続けて書く「ございました」「です」などもだんだん中心が右にずれていく方が流れが美しく、本来の書き方

ずれたものは、次の文章でまた元の中心に戻しながら書く。

そうやって書くと
流れや空間がきれいで見た目の景色が美しく感じられる紙面になります。
読む方も字を追いながら、リズムにのって書き手が話しているようように感じられるのではないでしょうか

眼は景色を追いながら、声が聞こえてくるような
書道の基礎である臨書で昔の書道の偉人の手を見ながら、形を真似る、意図を読み解きならうといった勉強の方法があります

この勉強の元になるものの中にも手紙文が多々あります
亡くなった人を想いながら書いたもの、抗議の意味を含めて書いたもの

これらは決してきっちりかっちりとした楷書ではなく、時には激しく大きな流れや筆が食い込むような線であったりと心の赴くままに書いたことが良くわかります

きっちりと伝えたいことは間違いないように。と思えば楷書で淡々と書く方が受け取った相手が分かりやすいかもしれません

手紙もこころを現すアート。心をつなぐ。
子どもが書いたお手紙が文字がきれい云々ではなく心はこもっているから大切に肌身離さない親御さんがいらっしゃるように

紙も思いのままで良いのではないでしょうか

筆と墨で書く場合でも洋紙の便せんや原稿用紙などもどんどん楽しんで書けばよく、筆書き用の紙である必要なく普段から面白いと思った紙などを少しづつ買ってみると良いと思います

ネーム入りオリジナル原稿用紙

写真の赤い原稿用紙は実はオリジナルで下の方に「sato garan」のネーム入り。
子どもの頃に小説家の原稿用紙にあこがれていました。

活版印刷が好き。
北園克衛氏のコンクリート・ポエトリーが好き。

という2つのことが重なり知ることとなった毛萱街道活版印刷製本所さんでお願いして制作していただいたもの。
このようなものもお手紙に使用するとおしゃれでは?
赤い罫線も華やかで柄のようです。
1マスづづに文字を入れずに使用しても問題ないでしょう

原稿用紙を便せんがわりに、便せんは元の罫線2行を1行にして使用

手紙を書く時は相手の事を想って書く時間を過ごします。
緊張しすぎず、想う気持ちを丁寧に表すことが一番大切なのではないでしょうか。
誰もが書けるアートの一つが手紙だと思います。

レッスンに文字の形から知るペン・筆ペンコースがありますがお手本とそっくりな文字を書けること目指しておらず、その人の文字のクセ=個性を磨き誰にも変われることがない文字を書いていただきたいと思っています

https://satogaran.com/penandbrashlesson/


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