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伊勢路〜わたしはなぜ歩くのか

ひとつだけ、今回はこうありたいと思うことがある。

カミーノを歩いたときは、もの凄く気が張っていたこともあって、毎日その日のゴールのことばかりを考えていた。そして目的地に辿り着いたら翌日のことを考える。先のことばかりを考えていた。

今回はあえて日程も緩めに設定した。日々、その日に辿り着くべき宿を思うのではなく、170キロ先の熊野の地を思うのではく、足元から始まる「今」に三昧しながら歩きたい。朝、その日のゴールを設定したら後はサレンダー。一歩一歩、自他に対してオープンかつ正直な自分でありたい。

何故歩くのか?

今一度、自分に問うてみるけれど素敵な答えは一切見つからない
祈りのためでもない、願いのためでもない
ただ歩いてみたいと思うから。

意味も理由もないことに突き動かされる愚者

「愚者は真実の王子」

わたしは自分の全てを使って
この言葉を感じたい

では
行ってまいります

追記:
写真はカミーノ デ サンティアゴで撮ったもの
このような矢印に導かれ
旅人はサンティアゴへ向かう

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