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◇ダダの森の散文帖◇ 車嫌いな私が愛した車 Best 5 (稀に見る饒舌篇)
車嫌いな私がどういう風の吹き回しか
今日は「くるま」の写真を集め、ついでに少し語ってみました。(急にどうした)
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そもそもどうしてくるまがキライになったのか。
奇跡の生還を遂げているものの交通事故に何回も遭っているので
単純にこわいのがひとつ (まだ死にたくないし殺したくない)。
(くるまというものは体内に機械音痴の私には理解不能なとても複雑な構造の'内臓'を孕んでいて走行中それらが熱を帯びたり液体が流れたり煙を出したりするのである日なんの前触れもなく爆発して黒焦げになってしまうのではという漠然とした不安に駆られいてもたってもいられなくなるのです走行中は必ず)
独特の匂いや振動ですぐ酔ってしまうのがふたつ。(真夏/冬でも窓全開)
ツルピカでかちこちな見た目や質感(木製ならいいのにな)
原色やメタリック率の高い昆虫チックな風貌
(岩絵具かなにかで彩色後蜜蝋仕上げとかないかな)
何より「顔」がこわそうなのがみっつめ。
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例えばこの写真↑
みんな揃って機嫌が悪そう。一番左の赤いヒトは今にも癇癪を起こして目が合うと無闇に絡まれそうだし右から二番目のヒトに道端で遭遇なんかしたら何もやましいことはないのに「ごめんなさい」とあやまってしまいそう。
一番右のヒトに至っては沈黙攻撃仕掛けてきそう。始終ダンマリを決め込んでジリジリと空気中の酸素と窒素が・・・あぁ息が…。
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あとは、バランスの問題とかもある。これでよっつ。
二頭身で頭でっかち。このようなヒトを見ると
小石につまづいて前のめりに転んで、おでこをごっつんこしないかとハラハラ。
小学生の息子にお弁当持って追いかけるハハの心境、と言ったらいいのかな。
今すぐ何かしらの荷物を山盛りに積んで走りだして欲しくてたまらない。
(おやすみのところごめんなさい)
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キャンピングカーは、旅の虫が疼いていてもたってもいられなくなるし (いつつ)
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Split, Croatia. 1997
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その最期を目にするのはいたたまれない。(むっつ)
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「・・・・・。」
「車嫌い」な私が愛した車 Best 5
そんな私にもかつて5回ほど「スキ」と思ったくるまとの出逢いがありました。
1. 「フェアレディZ 2代目S130 / FAIRLADY Z S130」
免許取り立てで最初に入った中古車店で一目惚れ。単純に垂れ目な「顔」が好き、という浅はかな理由で購入した最初で最後の自己所収車・・・だったのだけど、走行中唐突にいかれるクラッチやもれなく雨漏りするTバールーフ、滅多にしかかからないエンジン…と致命的に機械音痴な私に手懐けられる車種ではなく、周囲からは「フェアレディ乙(おつ)」といじられ、故障修理故障修理を繰り返した末に降参。兄(←機械畑の長)に譲渡。もうこりごり。若気の至りの典型。恥ずかしい。もう。
2. 「フォードF100 / Ford F100」
当時おつきあいしていた恋びとの愛車。アメ車。だいぶ前のことだし、車のことはまったくわからないのだけど、覚えているのは、とにかく大きかったと言うこと。
バイソンが所有していてもおかしくない程頑丈な車体に、ダイオウイカの家族全員並んでもまだいけそうな巨大サイズの荷台は圧巻。
当然、燃費が異常に悪く(やっぱり)、故障がち(だよね)。その度に部品を海外から船で取り寄せるため、代車に乗っている期間(の方)が長かったことや、新車が数台買える程の修理費用を捻出してまでも、骨の髄まで大事に手入れされ、愛されていた「カレ」への私の煮えたぎる嫉妬心。また、タニシの寝返りばりに発進が「重労働」だった為、遠くに見える赤信号や交差点の数キロ手前からノロノロ運転をして渋滞の先頭にたっても、誰にもあおられなかったこと。なんでだろ。「顔」がこわかったからかな。くるまの、それとも彼の?
3. 「ルノー4 / Renault 4(četiri)」
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旧ユーゴスラビア内戦/独立直後の1997年ー20世紀末。
出来立てほやほやの国クロアチアのいたる所で走っていた「ルノー4」。
(あまりによく見かけるので、クロアチア製の車だと思っていた)
曇り空のようなくすんだ水色、おもちゃの小部屋的フォルム
おじいさんの空咳のようなユーモラスな響きのエンジン音。
ミニマリストな私の「所有欲」が再び掻き立てられたくるま。
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Varaždin, Croatia. 1998
とてもリッチで美しい言語であるクロアチア語。
中でも「数字」は格別。とにかく耳に心地よい。
1(イエダン)、2(ドゥヴァ)、3(トゥリ)・・・
そして4!4の響きが極上なのでした。
četiri 。「チェティリ」と発音する。
「ルノー・チェティリ」
「ルノー・チェティリ」
名前を口ずさむだけで、とてもくすぐったくて、ココロが弾む♡
どこかの国で今でも現役で走っているのかな。
4.「名前がわからないクラシックカー」↓
クロアチア人で映画監督T氏の愛車。
車種は不明。詳しい方教えてください。
ちなみにT氏が当時傾倒していたのは
スタンリー・キューブリックとエルビス・プレスリー。
あまりヒントにならないか。
この「顔」はスキな部類。まんまるお目目が愛くるしい。
ただし乗り心地は最悪。機械に乗ってるみたい。
あ、機械か。乗ってるのか:)
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D'Arc at Hvar island. Croatia 2004.
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童心に返っておえかきしたい気持ちにさせられる「くるま」
He fetishizes 'Stanley Kubrick' as you can see : )
Hvar island. Croatia 2004.
5.「手作りのくるま」↓
ボスニア ヘルツェゴビナの山中で暮らしていた2013年。
とある週末の昼下がり。知人。自作のくるまで登場。えっ?
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Bosnia and Herzegovina. 2013
一見ジャングルジムにタイヤが4個ついた「のりもの」だけど
試乗させてもらったところ、乗り心地はまさかの「極上」:)
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Bosnia and Herzegovina. 2013
苦手な「匂い」がないので、窓を開ける必要もないし
何よりとてつもない開放感。開き直った全天候型車。清々しい。
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Bosnia and Herzegovina. 2013
ところでこの「のりもの」。
爆音を嘶かせながら公道を闊歩するけど、当然車検は通っていない。
けどナンバープレートはしっかり取得。ゆめがあるわ:)
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と。
よせばいいのに苦手な分野(キカイ全般)で無駄に饒舌な今日の私に
ここまでおつきあいいただいた御仁は相当な物好きか本当におやさしい。
「ありがとうございます♡」
「ありがとうございました♡」
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潜在意識の中にある車のイメージを可視化した図
色鉛筆、紙 / color pencil on paper.
「結論:やっぱりくるまはこわい。私はこの先も徒歩時々自転車で生きていく♡」