見出し画像

売り文句色々

防犯カメラの商品ページに書かれているキーワードについてほぼ私の主観ですがコメントしておきます。商品選びに役立てば幸いです。

  1. IP66
    防塵防水機能の等級を表していますが、逆にIP66くらいじゃないと雨風の当たる屋外に電子機器なんか設置できませんよ。なので売り文句として大々的に書かれていますがあって当然のレベルですね。
    本当にそんな等級を確認しているのかは分かりませんが、一応防水パッキンやゴムカバーなどがついています。今のところ各社とも水が浸入して壊れるという事は無いようです。水没させない限りは大丈夫そうです。

  2. x00万画素/xMP
    これね~大きければ良いって問題じゃないんですよね。特に防犯カメラの特性上情報の記録も重要な仕事なんですが、画素数が大きくなる=データ量が増えるなんです。SDへの保存はそれほど影響はないでしょうけど、後述する外部ストレージへの保存が絡むと・・・
    しかも2Kが4Kになったといっても一般的なビデオカメラと違ってそんなに高画質にはならないし4Kモニタで最大化して防犯カメラが撮ったビデオ見ますか?ってことです。
    防犯カメラの映像はFHD(1920x1080)あれば充分だと思います。

  3. 暗視機能/投光威嚇
    暗視くらいは普通でしょ。暗視機能無かったら一晩中煌々とライト点けますか?工事現場じゃないんだから。
    それと投光威嚇とありますが、単に夜間にフルカラーで撮影するための照明で実際威嚇にもなるかもしれませんが、あくまでも照明です。
    白黒モードは赤外線撮影で赤外線ライトも付いているのでモノクロですが意外と鮮明に撮影できます。
    カラー暗視などの名前になっているモードは、周囲が暗くなったらLED照明によってだいたい10mくらい先までを照らして撮影するモードです。基本暗ければ常時点灯しています。あまりお勧めできません。
    スマートモードというのは、暗くなったら通常は赤外線撮影をしていて後述の動体検知などでアラート発報と同時にカラー暗視モードに切り替えてLED照明が点くというモードです。これが投光威嚇にもなっているようです。
    使用シーンによってパカパカと明るいLEDで投光威嚇するのもどうかという時は白黒モード固定にしておくのがいいと思います。

  4. 動体検知
    これも防犯カメラならあって当然の機能でしょう。動体検知機能が無ければただのビデオカメラですから。
    この動体検知と次のヒューマノイド認識はひと癖もふた癖もあるので別記事を書きます。

  5. ヒューマノイド認識/AIなんちゃら
    これね、各社当たり前のように書いていますが、どうやら同じロジックではなくダメすぎるメーカーがありますね。
    人の往来などを認識させたいのであれば、ヒューマノイド認識というのはかなり大きなファクターとなりますが、ダメなやつは「木の枝が風で揺れました」や「雨が吹き付けてます」や「レンズの前に蜘蛛の巣が・・」が全てヒューマノイド認識されてしまうので、風雨の強い夜などは無駄なアラート発報で悩まされます。

  6. 自動追尾/モバイルトラッキング
    前述のヒューマノイド認識が正しくできないと、その追尾もできないんですが、追尾がへたくそな機種はあります。
    カメラの設置位置や被写体との角度も影響はするようですが、同じ場所に各社のカメラを設置しましたが、ホントにへたくそな機種はヒューマノイド認識の枠に追従できずにフレームアウトさせてしまうのでそれ以上の追従ができないのです。逆にあまり敏感過ぎるとカメラが細かく動き過ぎてガタガタした映像になってしまいます。その辺のさじ加減が難しいところなのだと思います。

  7. Wi-Fi/ワイヤレス
    なかなか屋外までLANケーブル引っ張れるご家庭は無いでしょう。ご家庭向け防犯カメラにはWi-Fiが必須だと思います。
    屋外での使用なので基本5GHz帯は使用してはいけないと思うのですが、最近は対応している製品も有るようですね。干渉や壁の透過による減衰が激しい5GHz帯は屋外防犯カメラには厳しいかもしれません。
    機種によってはいわゆるモバイル通信の4G(LTE)に対応した通信機能が搭載されていて自宅にWiFi設備が無くても遠隔で操作ができるようですが、どの通信キャリアか分かりませんが設置場所で4G電波が入る事や、月々の通信費用がかかってくるのであまりお勧めできません。

  8. SDカード録画
    防犯カメラ本体にSDカードを入れて画像や動画を保存しておくために使用します。特に外部にストレージなどを用意しない場合は必須です。
    ドライブレコーダーなどと同じようにサイクル録画になっていて、容量が一杯になると古いファイルから消されるようになります。
    FHD(H.265)で24時間録画するとして64GBだと約2週間分保持できるようです。専用アプリじゃないと再生できない多分本来のフォーマットとは違うH.265で記録されるため、H.264よりはファイルサイズが小さくなります。

  9. 外部ストレージ/クラウド
    最近はクラウドに保存というのが良く売り文句として書かれていますが、基本的にクラウド保存の場合は月額使用料がかかります。人んちに置き場所借りるわけですから仕方ないと言えば仕方ないですね、各メーカー独自のクライドサービスを行ってそこで儲けようとしているようです。
    私は自前のFTPサーバを推奨します。(これは別で詳しく書きます)
    しかし、メーカーによってはFTPアップロード機能が削除されているものが有るようです。新しいビジネスモデルとしてクラウドへ移行させようとしているのかもしれません。
    外部ストレージのメリットはカメラ本体が破壊されたりSDカードが抜かれたりしてもそれまでの情報は外部に保管されているという事。記録を残すためには割と重要な部分です。
    逆に言うと外部保存機能が無い防犯カメラは設置する意味が無いという事になります。

  10. 双方向通信
    言うほど使用頻度は高くないし、そもそもカメラからアラートが上がってスマホなりをカメラに繋いで相手を確認してマイクをオンにして・・ってやってるうちに相手は立ち去りますね。そのくらい手間も時間もかかるのであまり使うシーンは無さそうです。
    一度だけ玄関前に長時間座り込んでる人が居たのでお声がけしてみたことはあります。

というわけで、ほとんどの防犯カメラにはこの辺のキーワードがわんさか書かれていますが、ほぼすべてがあって当然な機能だと思っていますのであまり役に立たない情報ではないかと思う次第です。
機種独自の機能を売りにすればいいのにと思ってます。例えばGENBOLTの一部機種に搭載されている自動巡航機能などは一度に見渡せないエリアを見回ってくれる便利な機能だと思うんですけどね。

GENBOLT CAM PTZ 設定より引用

購入時に確認すべきポイント

実際に購入する時に確認するべきポイントを、あくまでも独断で挙げておきます。皆さんのご参考になれば幸いです。

  1. 何らかの外部ストレージ機能が付いている事
    ベストはFTPですが、最悪メールやクラウドでも無いよりはましです。
    もし外部ストレージへの保存機能が無い場合はいくら安くてもいくら高機能でも諦めた方が良いと思います。

  2. 保存できる情報を確認する事
    動画だけなのか、静止画も保存できるのか、保存できるとしたら解像度はどのくらいなのか。
    外部ストレージと併せてそれらを外部に保存できるのか。
    実際これらの情報を調べるのは難しいんですが、事前にメーカへ問い合わせができるようならしてください。
    アラート発報があった時に、まず調べ安いのが動画より静止画です。

  3. 対応している管理ソフトウェアの確認
    だいたいの製品はCamHiProやHiP2P Clientに対応しているようですが、独自アプリでないと管理できない機種も有るようです。
    複数の場所を監視する場合、同一のメーカーで揃えるのであれば独自アプリでも問題は無いと思います。

  4. 取付部分に余計な隙間が無い事
    これはもう買ってみないと分からないでしょう。
    屋外に設置する場合、設置する壁や柱に密着しケーブルの引き出し部分も最小限の切り欠きになっていればいいのですが、製品によってはスカスカだったり、ねじ止めする土台と本体が分離してるものが有ったりして、せーだいに隙間が空いてる場合があります。
    こういう隙間は小さい虫の大好物です。数か月もしたら内部に巣を作ったりして・・・ 私は設置前に必ず確認してホットボンドなどで穴埋めをしてから設置しています。

ホットボンドで埋めます


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?