【CLIFF PAD発売へ】今まで進化してこなかったデッキパッドに光を!
僕が、スノーボードと出会って24年が経過。
その間、ボード、ブーツ、ビンディング、ゴーグル...etc たくさんのギア達が驚異的な進化を遂げてきました。
しかし、1つだけ置いてけぼりにされ何十年も進化してこなかったスノーボード アイテムがあります。それが「デッキパッド」だった。
このデッキパッドに時代を超えて光を当てたい。
それがモンスタークリフ(株)でのCLIFF PAD開発のスタートです。
スノーボードのデッキパッドとは?
デッキパッドとは「スノーボードのビンディングとビンディングの間に貼る滑り止め」のこと。
なぜ、デッキパッドを貼るのか?
それはリフトから降りる時に片足で滑るための補助的な役割として使用するため。
つまり「デッキパッドは初心者が貼るもので中上級者は、貼らなくても片足でリフトから降りれる」のが特徴でした。
言い換えると「デッキパッド=初心者が貼っているもの」という図式が成り立ち、この部分が進化してこなかった一番の要因だと思っています。
開発した「CLIFF PAD(クリフパッド)のテーマ
もう一度、先程の図式に戻ると
「デッキパッド=初心者が貼っているもの」
つまりリフトから降りるためという概念を取っ払い、初心者から上級者まで誰もがデッキパッドを貼る必要性を持たせるには、どのようなテーマにするべきか?!を考えました。
そして生まれたCLIFF PADのキーワードは、
「デッキパッドに機能性と可能性を」だった。
機能性とは、
「ワンフットで滑るには、困難な場所でもCLIFF PADでは滑れること」
可能性とは、
「あらゆる斜面でワンフットの楽しさを知ってもらうキッカケを作ること」
そして生まれた「CLIFF PAD(クリフパッド)」
構想から3年。プロトタイプで何回もテストを繰り返しては何度も諦め、お金も飛びました。
たくさんの方からアイデアとフィードバックを頂き、ようやく納得できるデッキパッドが完成しました。とても遠い道のりでした。
開発には、室井洋平さんの助けを頂き、金型の製作&生産は東京の金型屋さん(社長の杉山さんはスノーボーダー)に協力して頂き、日本製品としてのCLIFF PADが誕生しました。
CLIFF PADの特徴は大きく2つ
①カント構造
カントとは元々鉄道用語
ー鉄道線路・道路の曲線部における、外側部分と内側部分との高さの差。遠心力で車両が外側に出るのを防ぐために設けるー
全体に3度のカント(斜面)を設けることで進行方向への板への踏み込みをサポート。
また製品の軽量化を図りつつ踏み込みによる強度に耐えうる構造設計になっています。
恐らくデッキパッドでカントを入れたのは、世界初?!かもしれない。
(単純にデッキパッドに機能性を持たせようと思った人がいなかっただけの可能性が大ですが...)
②クリフ構造
クリフ(崖)構造となっており足をフックさせることにより従来のデッキパッドでは不可であった上下方向へのストッパー機能を実現しました。
またそれを支えるために背面には3M社製の強力テープを使用しています。
CLIFF PADのテストを繰り返した
色々なテストをする中で特に大切なことは、外れないこと。通常のデッキパッドよりも高さがあるためデッキパッドそのものへの負担は大きい。
この点も改善を繰り返し、現状はCLIFF PADと3M社製の強力テープ&スノーボードの相性もとても良い感じになりました。
ボードをしっかり乾燥させドライヤー等で温めて貼るのがベスト。少しでも濡れている状態で取り付けるとテストでは外れました。
CLIFF PADを女性やスノーボード歴4ヶ月の友達にも乗ってもらったり、取り付け方法も変えながら初心者から上級者までワンフットで楽しむことができるのか?!をテーマに雪山でテストを繰り返しました。
そしてようやく生まれた取り付け位置(ここが大切!)
ブーツのサイズ23.5cmから28cmの方は、下記の取り付け方法がベストとなります。
この取り付け方法と異なるとパフォーマンスが大きく落ちるので注意。
(23cm以下、28.5cm以上の方は、取り付け方法が少し異なるので別途ご相談下さい)
詳しくはCLIFF PAD 公式 Webサイトより http://cliff-gear.com/
CLIFF PADでのワンフットの滑り方
滑り方にはコツが必要で5回くらい練習するとだいぶ滑れるようになってきます。感覚としてはロングスケートボードのような乗り心地に近いです。
▼フロントサイドターン
→基本 CLIFF PADでのフロントサイドターンは、後ろ足のカカトをあげてターンします。しかし下記の動画の通り、内倒気味のターンだとうまく滑れません。
つまり言い換えるとスノーボードのターンで必要な体の軸が作れていないと上手く乗れないためポジション確認、姿勢確認にも使える感じでした。
滑りの姿勢の確認作業としてのワンフットには可能性を感じています。
▼バックサイドターン
クリフ構造の出っ張りとカントによりバックサイドターンは、ほぼスノーボードの感覚で乗れます。荷重&抜重のかけ方でテールが回ってくることがあり少しコツが必要ですが、慣れれば問題なくスノーボードに近い動きが可能です。
異次元の動きも可能??
特に開発に携わった室井洋平さんの動きは、異次元で僕は真似はできません。CLIFF PADでのワンフットを通じて何か新しい可能性があるのかもしれません。
僕もスイッチに挑戦しました(前足側:CLIFF PAD 後ろ足側:ビンディング)難しかったですが、体幹トレーニングとしても面白かったです。
これはCLIFF PADじゃないと滑れないと確信しましたが、必要性としては無いかもです。
2021年 9月10日発売のCLIFF PADまとめ
今回、CLIFF GEAR製品の初めてのアイテム「CLIFF PAD(クリフパッド)」
「デッキパッドに機能性と可能性を!」
今までのデッキパッドの概念を変えたアイテムが、世の中のスノーボーダーの方々に受け入れてもられるのかが不安です。
使い方としての可能性は、正直僕にもよく分かっていません。
しかし初心者から上級者まであらゆる斜面でスノーボードでのワンフットの楽しさを知ってもらうキッカケになると確信してます。
ぜひ体験してみて下さい。
CLIFF PADの価格は、2,600円(税込/送料無料)
専用Webサイトもしくは、白馬村のモンスタークリフの店頭でも販売予定です。どうぞ宜しくお願い致します!
ご購入は、CLIFF PAD 公式 Webサイトより http://cliff-gear.com/
ー終わりー
▼おまけ
うちの娘のCLIFF PADの使い方... ウーン(+_+)