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白馬村の村ガチャの作り方【地域回遊をカプセルトイで作る仕組み】

第1章 村ガチャの誕生まで

~背景や目的誕生秘話~

まず初めに

地域の回遊をカプセルトイで作る仕組み
「白馬村の村ガチャ職人」をご覧頂きありがとうございます。

観光地 長野県白馬村において、約2年間運営している村ガチャの作り方についての記事になります。全国各地の地域を盛り上げるプレイヤーの方々に読んで頂けたら本望です。

観光とは「普段見て回ることのできない風景や風習、習慣を見て回る旅行」です。白馬村の観光の入口を地域の「人」で作り、観光客の方にとって忘れられない思い出に残る旅行の仕組みを作る。

観光客と地域の方々を繋げ
「一期一会を何度でも」を作れるユニークな仕組みができないか?

という想いで村ガチャはスタートしました。現在年間で約2,000回転まわりその内、年間1,000回以上の地域回遊のキッカケが生まれています。この仕組みを全国の観光業に携わる方や、地域も盛り上げている方々などに知って頂き、村ガチャと同じ仕組みで実践できるような内容になっています。

僕自身、現在は全国からの村ガチャの視察対応や新聞、雑誌取材、カプセルトイを使った大学生の論文の相談など大変忙しい日々になりました。今回、「白馬村の村ガチャ職人」を通じて、観光に携わる全国のたくさんの方々と出会えることも楽しみにしています。

自己紹介

1980年生まれ 佐藤敦俊(44才)
生まれ育った千葉県から2014年に知り合いの誰もいない小谷村(白馬村の隣)にスノーボードを楽しむために家族で移住。現在は、白馬村でモンスタークリフ(株)を経営しています。スノーボードやスキーのリユース事業、地域密着型のスノーボード THEDAY.HAKUBAの製造販売を行っています。

思い返せば、娘が生後1週間の時に移住し白馬エリアには友達が誰もいない状態からのスタートでした。郷に入っては郷に従えを実践しましたが、知り合いは増えてもなかなか友達ができない日々。最初の友達ができるのに2年もかかりました。それから約8年かけて、地域の行事やイベントにも積極的に参加し白馬エリアで友達を増やしてきました。

白馬村や小谷村には、移住者も多く地元の方々もとても親切。みなさん、個性あふれる方々が多く、年々住むごとに美しい景色と住んでいる人の魅力にハマっていきました。

そんなとある日に、仲間達との何気ない飲み会の席で現在の「村ガチャ」の仕組みとなるようなアイデアをひらめき、その後地域の方々にご協力して頂き試行錯誤しながら村ガチャを運営しています。

つまり、友達が誰もいなかった移住者のこんな僕でも地域の方と信頼関係を構築しご協力頂きながら、地域回遊をカプセルトイで作る仕組み「村ガチャ」の企画と運営ができています。

「村ガチャ」とは?

白馬村の観光の入口を地域の「人」で作る取り組みです。
日本国民であれば恐らく誰もがやったことのあるカプセルトイ。お金を入れてダイヤルを回すと、カプセルがでてくるあのマシーンです。

村ガチャのテーマは
「一期一会を何度でも。回して繋がる旅の体験を」

500円玉を入れて回し、カプセルを回すと「この人は誰?」という村民とチケット、そして白馬村の公式マスコットのステッカーの3点が入っています。出てきた村民に会いに行って、お話して記載の特典をゲットしよう!というのがゲームとしての流れです。


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