空中を高速移動できるジップライン。その可能性から見えてくる未来について
「ワイヤー×滑車」というシンプルさで空中を高速移動できるジップライン。今の複雑に絡み合ったデジタル時代においてこんなにシンプルでエコでワクワクさせてくれる移動手段って他にあるのだろうか?
今回は「先日、家族で行ってきたアジア最大のジップライン」&「現在、我が家にある屋内から屋外ジップライン」を通じて、ジップラインそのものの可能性から見えてくる未来を考えてみよう。というお話しです。
まずは新潟県にあるアジア最大のジップラインの様子
先日、まずはアジア1番を知ろうということで新潟県 ロッテアライリゾートにあるアジア最大のジップラインを体験してきました。
続いて我が家のジップラインの様子
毎週のように我が家で遊んでいるジップライン(全長30m&40m)
メガ&スモール ジップラインの共通点
メガジップライン、自宅のスモールジップライン、両者ともにワイヤーの太さやスピード、地上からの高さは違うにしても「ワイヤー×滑車」というシンプルさは変わらない共通点。
ワイヤーをかける場所と多少の高低差があれば、物理的にはジップラインの設置は可能。そして子供から大人まで楽しめる。
下記、アジアで最大(全長1,500m)と我が家(全長30m)のジップラインのスタート地点からの写真の比較です。
つまり、両者ともシンプルさとしては変わらないということ。
未来とは過去の中にある歴史を見つめること
未来を語る前にまずはジップラインの歴史を知ろうと思います。
実は、ジップラインの歴史は、今から約2,300年前の紀元前250年前にさかのぼります。
中国華南の毛筆の絵にロープを使用して人間が移動する様子が描かれていたようです。インドや中国などの険しい山岳部や河を渡ったり物資を輸送する手段として何千年もの間使用されたらしいです。(Wikipediaより)
(※写真は、昨年度にロープを使いジップラインで川を渡る時の様子です。この後に失敗して川に落ちました※)
今の時代、ジップラインと言えばアクティビティーに一つとなっていますが、歴史をさかのぼると移動の手段、荷物を運ぶための手段として使用されていたと分かりました。
僕が思う「ジップラインの面白い未来」について
もちろん今後もジップラインは、アクティビティーが主流になると思いますが、今回はアクティビティーではなく別の角度からのジップラインの未来を考えたいと思います。
僕が、毎週のように自宅ジップラインで遊ぶ中で下記の大きな3点に「ジップラインの面白い未来」が隠されているのでは?!と感じ始めてきました。
①防災の避難用としての未来
我が家では、屋内から屋外のジップラインがあります。ジップラインを活用した防災避難の特徴として「遠くまで身軽な装備で高速で移動」できるという点。
訓練次第では、安全を確保しながら効率よく大量の人が移動できると思っています。
通常の都会の家では、防災用としてのジップラインの設置は難しいかと思いますが、小中学校の防災用として校舎と校庭を繋ぐとか、都会のオフィスのビルとビルを避難用のジップラインで繋ぐとか。
9月1日の防災の日にジップラインを使った避難訓練を全国で実施できたら面白い。個人的には、遊びが訓練にもなるし一石二鳥です。
先日、noteで下記のようなジップラインを活用した自宅防災訓練の記事を書いたところ TBS「新・情報7daysニュースキャスター」さんで新しい角度からの防災として取り上げて頂きました。
②山岳部の移動手段としての未来
山の景観の問題は少し置いておき、山岳部の山の稜線にある山小屋をジップラインで繋ぎ物資や事業者の移動手段として使用する未来。
今の時代の先端は、ドローンでの宅配ですが山岳部の場合は、どうしても風や自然の影響をモロに受けてしまう。これは未来でも変わらないことです。
その問題を解決するには、過去の中にある歴史から未来をみる必要があるのではと思っています。
つまりどんな環境になってもジップラインであれば、過酷な山岳部の環境でも安定的に物資や事業者?の移動手段として使えるのでは?と思います。
下記は、川をジップラインで渡る様子です。イメージはこんな感じです。
下記の動画は、コロンビアの山間部に住む子供達がジップラインを移動手段として通学してる動画です。山岳部の移動手段としての未来の大枠のイメージはこんな感じです。
③都市間を繋ぐ移動手段としての未来
ドバイにあるX Lineというジップライン。高層ビルをすり抜けるようなジップラインで観光目的ですが、作り方次第では、ビジネスマンの移動手段としても物理的には可能なのでは?と思います。
世界の有名大都市の多数には、アクティビティとしてのジップラインがあります。日本には何故無いのかが不思議。
色々な課題はありまくりだと思いますが、都市部の移動手段としてジップラインを使えれば、エコにも繋がり?!面白い。(雨の日はどうしよう...)
※写真参照 https://www.visitdubai.com/ja
まとめ:ジップラインから見えてくる面白い未来
未来とは過去の中にある歴史を見つめることであり、人類の移動手段の原点に近いジップライン。デジタルで複雑に絡み合った世界だからこともう一度、原点回帰しシンプルに見つめ直すと面白い未来、新しい未来が見えてきます。
意外と複雑な問題こそ、答えは実はシンプルだったりする気がします。
ジップラインの大小問わす、シンプルな作りで子供から大人まで誰にでも分かりやすいからこそ、沢山の方々とジップラインの未来についてディスカッションが可能であると思います。
ディスカッションを通じてかなり面白い角度の使用用途がでてくるような予感がしています。
今回は、たまたま我が家で沢山遊んでいるジップラインを通じて未来を考えてみました。遊びから学べることって多いですね。
ー終わりー
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