はじめましての、代わりに
こんにちは。佐藤みゆきと申します。
職業は、女優です。小劇場出身で、20代は人生のほとんど毎日を舞台の稽古と本番の繰り返しで生きていました。22歳までは、3年間だけ就職していたりもしました。学校の給食の先生、東京都の公務員でした。就職の1年目の20歳の夏、過労で肺結核になり、病床で「このまま終わるわけにはいかない」と決意し、この道を生きることを決めました。
なんて言うとかっこいい感じですが、ただやりたかったんです、演劇が。今は縁あってフォセット・コンシェルジュという事務所に所属していて、舞台だけでなく映画、ドラマ、CM、ラジオなんでもお芝居のお仕事をさせていただいております。子育て中ですが、バリバリ働く所存でございます、という事をこの場で声高に叫んでおこうと思います!(結婚して子供産んだし、しばらく仕事いらないでしょ!と思われている方がいたり、ボチボチ復帰するの?と言われたりしますが絶賛お仕事しております!お問い合わせお待ちしております!!喜んで!)…はっ!取り乱しました、すみません。
さて。そろそろ、本題です。なぜ今noteを始めてみるか、について書こうと思います。近頃、と言いますか、随分長い期間になってきましたが、世界中が混乱していますね。志村けんさんも亡くなってしまいました。(有名人が亡くなったのを聴いて泣いたのは初めてです。)学校が休校になったり、リモートワークが推奨されたり、オリンピックが延期になったり。次々に具体的に自粛を要請されたりして、自由に動けなくてストレスの溜まる日々ですね。我が家も、夫氏の5年ぶりのシングルCD発売のツアー3週間がほぼ全て延期になってしまい、私の仕事もポンポンっと消えてしまいました。混沌としています。せめて自分が感染を広げないためになるべく自宅で過ごしてみようと、普段手をつけていなかった自宅作業をしてみたり、ニュースにくまなく目を通したり、何か今自分にできることはないか考えてみたりしていたのですが…正直、鬱屈としてきました。
そこで、〝今までちょっとやってみたかったけどやれなかった事〟をこの場所を使ってやっていけたらいいなと思い立ちました。蒼井優ちゃんがいろんな方にインタビューした連載をまとめた本の中に「すごくやってみたかったことはやってきたけど、ちょっとやってみたかったことはやらないまま死んでしまうかもしれない。」とおっしゃっているカメラマンさんがいたのです。衝撃です。確かに!私はちょっとやってみたいことがこれでもかとチリツモっているのです!このまま死んでいくのは嫌だ!(しかもなんかこのままだと精神的に死んでいきそうだ!)
ですがせっかくやるのなら、ただ糞尿垂れ流すような事にならぬよう(綺麗事を並べるだけにはならなそうですが)これを観てくださった誰かの心が少しさわさわと心地よく揺れ動くような、そんな何かにしていけたらと思っております。
今考えているのは、具体的にはこんなこと。
書き溜めてある絵とことば、好評だった料理のレシピ、好きなお店に対して勝手にラブレター、お芝居のことアレコレ、テーブルを彩るお花の話、好きな人との対談(これはちょっと先になるかなあ)なんかを考えています。
こんなこと書いて欲しい、とか教えてもらえたらかけるかも知れません。書かないかも知れません。
まずは始めてみる。そして続けてみる。三日坊主の私、すぐ悩みがちな私が、1つ1つの物事と向き合って“悩む”のではなく“考える”きっかけにもなればいいなと。石坂浩二さんがおっしゃってました「俳優は、いかに待つかだよ」。私は待つ時間をnoteに書き留めていこうと思います。日々、花を生けるくらいの気楽さでいきたいなぁ。
そして欲を言えば、あなたのこころにも届いて、日々の…潤い…いや、癒し?いやいや…暇つぶしくらいになれますように。
手探りで進めてみます。これからどうぞよろしくお願いいたします。
積もり積もった『ちょっとやってみたいけど、やらないでいること』のために使わせていただきます。佐藤みゆきという1人の人間に何が出来るか、私もまだ手さぐりですが、何もしないで悶々と悩むするよりは、何かしながら考えていこうと思っています。