みんな違ってみんな凄いを実現するために。
こんばんは。佐藤です。
今日はちょっと思うところがあって、ブランディングの話をまとめてみたいなと思います。
ブランディングに使われる「ブランド」とはそもそも何かというと、一般的には一流品とか高級品とかというニュアンスでも用いられますが、本来の定義は以下となっています。
ブランド:個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの。
(出典:アメリカマーケティング協会)
つまり簡単にいうと、同じような商品やサービスと比べた時に真っ先に頭に思い浮かんでもらうためのものです。それらに用いられるものには上記の他にも、商標や標語、メッセージやイメージ、サウンドなどもあります。
また、似たような商品やサービスが溢れかえる市場の中で、真っ先に思い浮かんでもらうために「あれこれ施策を売っていくこと」をブランディングと言います。
いろんなところで、いろんな人たちが、このブランディングを行なっています。ただ、同じような商品やサービスなどが多々ある中でブランドイメージを確立するのは容易ではありません。他との差異がわかりませんし、差異自体がない場合もあったりします。だから、存在感を出すために、たとえばCMなどで耳に残る音楽を使って繰り返し流したり、インパクトの強いものを出して印象に残るようにしたりするわけなのです。
でも、本来は印象で認識してもらうだけでなく、その商品やサービス自体も他との差別化をしていかなくてはなりません。これこそが実際の市場の中では大事なこと、求められていることではないかと思います。
たとえば、僕も以前講座に通って学び修了した「ワークショップデザイナー(=WSD)」。黎明期ではこの名称を名乗ることで他との差別化ができました。実際、ワークショップは感覚で創るものではなく、その裏にしっかりとした理論が確立されているものなので、この講座に通って学ぶということは、それ自体が他との差別化を図るものになりました。
ただ時間が過ぎ、この講座修了生も2,000人を超えた現在では、WSDだからということだけでは、他との差別化にはならなくなってしまいました。簡略化して考えれば同じことができる人が2,000人もいるんだもの。もちろん、その内実は違います。個々人のバックグラウンドが異なり、そこから来る得意分野やそれぞれ確立した手法も様々です。また皆さん勤勉なので常に新しいものを学び続けて、日々進化しようと努力しています。
でも、外から見たらその違いはわからない。それが現実なのです。
そのため、人によっては埋もれないために、あえてこの名称を用いなくなった人もいます。他に差別化できるものが明確ならそれもひとつの戦略です。
だけど、せっかく学んだものを活かさない手はないですよね。なので今後は各々がウリとすることと、このワークショップデザインを組み合わせることで差異を出して行けたら良いのではないかなと思います。このミックスしてオリジナリティを出すことがブランディング作用になるはずです。
この考えは何もWSDの事例だけに限った話ではありません。
プログラミングを学んでいる人、デザインを学んでいる人、その他にも色々な学びを深めている人がいます。もちろん、それ自体もスキルとして活かせるものですが、それを各々のオリジナルの分野と組み合わせることによって、他者との違いを明確にすることに寄与してくると思います。
このような発想を持つことが個人個人のカラーを活かすことにつながってくるのです。