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【着物旅行記】着物で千葉県のレトロ建築巡り
こんにちは、着物コーディネーターさとです。
9月の連休中はまだ結構暑かったのですが、最近すっかり涼しくなりましたね!
着物もこの時期は羽織が不要だし、
厚くも寒くもないので、身軽で快適な気がします。
さてさて、荷物の話だけ先に書いてしまったのですが、
楽しかった着物旅行の話も、少し書かせていただこうと思います。
今回の旅行はレンタカー移動で千葉・茨城方面に向かいました。
まず最初に降り立ったのはこちらです!
旧神谷伝兵衛稲毛別荘。
名前だけ聞くとピンと来ない人も多いかもしれませんが、
浅草の神谷バー、レトロなパッケージが可愛いお酒の電気ブランなどを手がけた実業家です。
神谷バーは日本発のバーだったそうですよ。
ちなみに、住所は浅草1-1-1です。目立つわけだなぁ…笑
別荘の周辺は今でこそ陸地ですが、
この建物が建築されたくらいの時代には海岸線がとても近かったそうです。
もしかしたら2階の窓からは海が見えたかもしれませんね…!
神谷伝兵衛は大変お洒落な方だったようで、
部屋の設えは勿論ですが、
テラスのタイルなどもすっごく可愛かったです。
この建物、大正時代に建築されているのですが、
鉄筋コンクリートなんですよね。
東京都内だと、鳩山会館も大正時代築で鉄筋コンクリートなのですが、
当時としてはかなりモダンだったのではないでしょうか。
1階は洋風の応接間、2階は和室です。
天井が高い!そしてシャンデリア!
1階の応接間のカウチソファは普段は座れないので、
座りたい方は市役所にお問い合わせしてみて下さい。
この和洋折衷な感じ、まさに大正浪漫…!って感じですよね。
別荘内にはいたるところに葡萄のモチーフがあります。
さすがワイン王!
すごくお洒落で素敵なので、是非現地でご覧になって下さい!
さてさて、徒歩圏内にもう1軒素敵な建物があったので、
そちらにも足を伸ばしてみました。
新覚羅溥傑仮寓、
中国清朝最後の皇帝の弟君が半年半ほど住まわれていた建物です。
奥様との写真なども展示されていたのですが、
めちゃくちゃお綺麗な方でドキドキしちゃいましたね…
平成の時代になってから再びここを訪れられたそうで、
その際に書かれた漢詩だそうです。
中国語を勉強はしているけど、全然読めない…!笑
なんでも、この周辺はかつては保養地として人気だったようで、
文人の別荘なんかが他にもあった…との事だったのですが、
この2軒以外には特に有名な建築物は残っていないようです。
周辺も少し歩いたのですが、漁村の雰囲気が感じられました。
さてさて、お次は佐倉市に向かいました。
佐倉市立美術館で開催していた「大正イマジュリイの世界」がどうしても見たかったんです…!
美術館の建物も大正時代築なんですよ。展示の概要にぴったり…!
イマドキっぽくフォトブースもありました。
実は、2010年に東京の松涛美術館で同じタイトルの展示が開催されていて、
当時はまだアンティーク着物にハマったばかりだった私には、すごく刺激的な展示だったんです。
どうしてもまた見たい!と思っていました。
展示品を眺めながらとても懐かしい気持ちになったし、
あれから10年後に、当時知り合ってもいなかった夫と一緒にいるなんて、
人生って不思議だな…と思いました。笑
さてさて、せっかく佐倉市まで来たので、
他のレトロ建築めぐりもしてきましたよ!
佐倉の武家屋敷、いつか行ってみたいな、と思っていたので、
今こそ!!!と前のめりで立ち寄りました。
佐倉武家屋敷は、
旧河原家住宅・旧但馬家住宅・旧武居家住宅の3軒が至近距離にあって、
ここがまとめて「武家屋敷」と呼ばれています。
ちょっと分かりにくいのですが、旧堀田邸と佐倉順天堂記念館という、ちょっと離れた場所にある邸宅とのセット券があったりします。
武家屋敷3軒のみの見学は…210円……激安すぎやしませんか…
分厚い萱葺き屋根に年月を感じる木目、
3軒ともに江戸時代後期の建築なんだそうです。
大正浪漫の建築物はキラッキラで可愛らしいのですが、
武家屋敷は「漢!」って感じですよね。笑
無駄がなくて美しいです。
近くに竹林もありました。(結構な坂道でした)
コロナの影響もあって普段より見学者が少ないのだとは思いますが、
稲毛市や佐倉市の素晴らしい建築物を割りとのんびり見学できて、
おなかいっぱい…!という感じで大満足でした。
ただ、佐倉市も見学ポイントが結構離れているので、
車移動じゃないとちょっと不便かもしれません。
着物旅行に向いている場所なのか…?と聞かれると正直微妙でした。
でも、建築物の保存状態も良好ですし、なにより大変美しかったです。