「一流のリーダー」はどうやって人を惹きつけているのか?
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「リーダーはどうやって人を惹きつけるのか?」について解説します。
リーダーは「鬼」でも「寄り添う」わけでもない
何年も前ですが私が読んだリーダーシップの本で「リーダーが鬼にならなければ部下はついてこない」ということが書いた本が話題になりました。
ちょうどそのころは、(古い)コーチングの手法で「部下に効果的な質問をして自分で考えさせよう」や「部下は褒めて伸ばそう」という、どちらかというと上司から部下に寄り添う系の内容が世間的に多かったため、そのアンチテーゼとして「上司は鬼になれ」という内容が流行ったのだと思います。
私もそのころに管理職になったので、褒めて伸ばすべきか、厳しく叱るべきかを悩んだこともあり、両方の本を買ってきて読んだ記憶があります。
そして当時の私の結論としては、できるだけ褒めて伸ばそうと考え、叱るよりも丁寧にやり方を教えたり、小さなことに気づいてあげて褒めるということを実践しました。
これはこれで一定の効果があったと今でも思っています。
そのため、今でも部下に対して「褒める」という手法は使っています。
しかし、この褒めたり、叱ったりするということは「リーダーシップの本質」ではないことが後でわかりました。
部下はどんな人についていきたいと考えているのか?
では部下は一体どんなリーダーについていきたいと思うのでしょうか?
おそらく皆さんも会社の社長でない限りは上司がいると思いますので、どんな上司のもとで働きたいか考えてみてください。
例えば
他にもあると思いますが、このような内容を思い浮かべるのではないでしょうか?
これらはリーダーにとって必要な要素ではありますが、ただこれだけでは人は着いていこうとは思わないはずです。
例えばとてもやさしい上司がいたとして、やさしいだけで着いていきたいと思うでしょうか?
もしかしたら今の上司が厳しい人なので「優しい上司が良いなあ」と考えて一時的にその人の下で働きたいと思うかもしれませんが、やさしいだけではいずれ物足りなくなるはずです。
ではビジョンを語れる上司ならどうでしょうか?
大きな夢を持ち、それを実現するんだと言って仕事をしている上司はとても魅力的に映るかもしれません。しかし、ビジョンは大きいのだけど、なかなかそれを実現することが出来なかったら、やはり物足りなくなるはずです。
では本当のリーダーとはどんな人で、そして私たちはそのリーダーにどんな思いをもってついていくのでしょうか?
それは「部下よりも高い抽象度のゴール(ビジョン)を持ち、それを実際に実現しているリーダー」に対して「尊敬の念」をもって着いていこうと思うのです。
リーダーは人から好かれようとは思っていない
真のリーダーは本質的には部下からどのように評価をされるかを考えてはいません。
だから部下に自分から近寄って行って、部下と同じ目線で話すことはマネジメントの手段として時に使ったとしても、本質的なところでは部下と同じ目線には立っていません。
常に部下よりも一つ二つ上の抽象度で物事を考えています。
【参考】
抽象度が高いということは、より多くの人のゴールも包括したゴール設定をしているということです。
それは部下である私たちのゴールも包括したゴール設定をしていることを意味します。
これがゴールはスケールがでかいけど、結局自分のことだけを考えたゴール(自己実現のゴール)だったとしたら、たとえそれを達成していたとしても皆さんは着いていこうと思わないはずです。
(例えば自分の年収や、役職を上げることばかりを気にしているリーダーは魅力的ではないはずです)
そしてリーダーは実際に自分が掲げたゴールを成し遂げることが出来ます。
そのため部下はそんなリーダーを見て「尊敬の念」をもって着いていこうと思うのです。
まとめ
リーダーシップについては、実は私もずっと悩んできた分野になります。
私自身、会社の中で様々な管理職のポジションを経験してきました。
小さいながらも自分で会社を経営してトップマネジメントに就いたこともあります。
しかし、自分のリーダーシップの無さに打ちのめされて自信を失ったこともありました。
そして今思えば「人から嫌われたくない」という気持ちがあったのだと分かります。
そのため、部下からも嫌われないように、部下の意見も聞きながら決断をしていました。
もちろん部下の意見を聞くことは、自分が決断を下すために重要な情報なので、しっかり聞く必要がありますが、しかし決断を下すときに、部下に嫌われないように折衷案を出したのでは、本質的なゴール達成のための決断になっていないことがあります。
そして結果的には結果を出せないために、部下からの信頼も失ってしまうのです。
そうではなく、高い抽象度のゴール設定をして、それを達成するためにどうしたらいいかを真剣に考え結果を出せれば、その結果には部下のゴールも包括されているため、部下はリーダーを尊敬し、着いていこうと思ってくれるはずです。
結果的には部下に嫌われることもないでしょうが、ただしそれはあくまで結果論であって、それを目的に入れは絶対にいけないということです。
今回の内容は私の反省点も踏まえて学んだ内容をお伝えさせていただきました。
ぜひ皆さんも本当のリーダーシップを発揮して、部下と一緒に成果を出していただければと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!
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