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マッチョはモテる?!

中高年にとって筋トレをする目的は「健康の為」という話を前回書きましたが、ネットをいろいろ見ていると、若者の間では、「マッチョになるとモテる」という動機で筋トレをする人も多いようです。

私が筋トレを始めた頃(1980年代後半)は少なくとも「日本ではマッチョはモテない。」というのが通説でした。洋画の世界では、シルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが最も活躍していた時代ですが、「日本ではマッチョはモテない。」、一方で「海外ではマッチョでなければモテない。」というのも通説でした。
「日本ではマッチョはモテない。」という風潮ができたのは、TV番組の罪が大きかったのでは?と私は思っています。

当時はTV番組でのボディービルダーに対する扱いがとても酷い時代でした。
TV番組でのボディービルダーへの扱いは「苦笑」「気持ち悪い」という対象でした。
筋肉芸人が自分をネタにして笑いをとるならまだしも、トップクラスのボディービルダーが真剣にポージングしている姿をみながら、スタジオのゲスト達全員が「気持ち悪がったり」「苦笑したり」ネガティブなコメントを言い合って皆で笑い、盛り上がる、そんな演出の番組が目立った残念な時代でした。そんな番組をみているととても不快な気持ちになりました。

なので、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)は、コンテスト出場クラスのボディービルダーに対して、「勝手にTV番組へ出るな!」「勝手にTV番組へ出た者はコンテストに出場させない」というお達しが出されたと聞きました。
TV番組の影響が絶大だった時代ですから「マッチョ」=「キモイ」という印象がTV番組によって植え付けられていたように私は感じていました。

「マッチョ」のイメージが大きく変わってきたと感じたのは、「格闘技ブーム」になった頃です。「格闘技ブーム」をきっかけに「マッチョ」=「キモイ」から、「マッチョ」=「強くてカッコイイ」に変わってきたと感じました。皮肉ですが、これもTV番組のおかげですかね。
この頃から私も海(水中カメラマンなのでよく海へ行っていた)で出会う初めての人から、「何か格闘技をやっているんですか?」みたいな会話によくなりました。冗談で「はい、昔、少し格闘技をやってました。」と答えると会話が盛り上がりました。日本でのマッチョのイメージが180度変ってきたと実感しました。

それから、時代はTV主導からSNS主導へと大きく動く変わりました。
いつ頃からなのかはよくわかりませんが、「#腹筋女子」、「#美尻女子」、「#筋トレ女子」等で投稿する女性達がSNSで増えて来ました。
「ベスボディ・ジャパン」「ベストフィジーク・ジャパン」「ベストビキニ・ジャパン」「サマースタイル・アワード」のようなボディービルコンテストとは、少し違った”細マッチョ”を競うというか、適度に鍛えられた均整の整った美ボディを競う男性&女性のコンテストが沢山開催されるようになりました。
昭和→平成→令和と時代が変われば日本でのマッチョのイメージも大きく変わりました。

Youtubeには、筋トレを解説したチャンネルが数多くあり、人気チャンネルの再生数は半端なく多く、それからも筋トレ層の人口の大きさが推測できます。

こういう時代だからこそ「マッチョになるとモテる!」と言われると、そうかもしれないと思ってしまいます。

あるアンケート調査では、筋肉質な男性(たぶん細マッチョ)が好きな女性は7割近くボディビルダーのようなマッチョを好む女性も1割程度いるとの事。
マッチョという見た目の魅力もあるのでしょうが、
・豊富なテストステロン(男性ホルモン)が女性の本能へ訴求するもの
・姿勢の良さ、自信から出る顔の表情、行動や雰囲気
といった、複合的要素にプラスに働いて、モテるようになるのでしょう。

(参考)https://news.nicovideo.jp/watch/nw4907210

では、私の場合どうだったか?(別に興味無いって??)
残念ながら私はコンテストに出るようなマッチョではなく、「ガタイがいい男」という部類でした。
幸い「マッチョ」=「キモイ」という時代でも「ガタイがいい男」が好きという女性は、ある一定の割合はいました。
「マッチョ」であれ「ガタイがいい男」であれ、好みが明確に白黒はっきりするので、「わかりやすさ」 という点は良かったと思います。
「マッチョ」が好みだという女性は、直接的では無いにしろ、遠回しに自分はマッチョが好みである事をなんらかの方法で意思表示をする気がします。
逆に「マッチョ」が嫌いな女性は、最初からマッチョな男には近づいて来ません。近くにいたら自分はマッチョが嫌いである事をなんらかの方法で意思表示をする、そんな気がします。

中高年になると、今更、女性にモテようなんて気持ちをもってもしょうがないみたいな”あきらめ”(笑)の方が強くなりますが、「キャラが立つ」「明確な個性がはっきりする」という点ではモテるモテないに関わらず「自分らしさ=個性」をアピールできるメリットだと思います。
特に財力があるわけでもなく、立派な肩書もなく、イケメンでもなければ、他に際立った個性が無いよりは、「マッチョ」でも個性がはっきりする事はいい事だと思います。

私の通っているスポーツクラブ/フィットネスクラブには、長年鍛えて美ボディを維持している同世代や年配の女性も多くいます。
今風に表現すれば「美魔女」というのでしょうか?「美魔女」は言い過ぎかも?しれませんが、「健康美」で輝いて見えます。
同じように「マッチョな中高年男性」=「健康的でいいなぁ」位にでも思ってもらえればいいのではないでしょうか?


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