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男達の挽歌「恥じて生きるより、熱く死ね!」

男達の挽歌を観た。
以前観たことはあったが、何となくこの連休に1,2を見返した。
「恥じて生きるより、熱く死ね。」というのは日本公開時に付けられたキャッチフレーズだが、これはこの映画を端的に現していると思う。

香港マフィアのホーとマーク。
マークはお調子者でホーの相棒。ホーは弟のキットを大切にしている心優しい男だが、キットは兄がマフィアとは知らずに警察官になる。
ホーは警察官になった弟の為にマフィアの世界から足を洗おうとする。しかしその矢先、取引現場ではめられて逮捕される事になる。

それから3年、キットはマフィアだった兄を憎みつつ刑事としてがむしゃらに働いている。ホーは出所後にカタギの道を歩むが、偶然街でかつての相棒マークを目撃する。
マークはホーの敵討ちをした際に負った負傷で足が不自由になり、組織で下働きをさせられていた...

この映画のシナリオはかなり暗く、哀しい物語だ。しかし、この映画を観て涙を流す人はいないだろう。何故ならそんな哀しさを全て格好良さとして描いているからである。
この映画は言ってみればナルシストの映画で、「こういうの、格好良いだろ!」「熱苦しくて最高だろ!」というのをとことん演出する。語弊を恐れずに表現するなら、ダサカッコイイのだ。観ていてニヤニヤしてしまうが、それが好きな人にはやはり堪らない。

アクション映画の楽しみ方は人それぞれだ。
血糊や火薬が好きな人、武器が好きな人、アクションシーンの動きが好きな人等様々だろう。でも私はアクションの合間にある役者の表情や動き、クサいセリフが何より好きだ。
私の視点も含め、あらゆる角度からアクション映画の機微を感じ取れる名作である。

興味があれば是非一度観てほしい。
では!

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