今の私につながる、きっかけをくれた小学校の先生(27/90)
小学生の頃の私。
人見知りで、手を挙げて発表することも、ほとんどありませんでした。言えなくて、授業中にトイレを我慢したことあります。
だからと言って、ずっとおとなしいわけでもなく、仲が良い友だちの前だと、おしゃべりでした。(今ほどではないけど。)
そんな私でしたが、5、6年の時の担任の先生との出会いはその後の私に大きな影響を与えました。
5年生の夏休み明けのある日、先生に突然声をかけられました。
「お話大会に出てみない?」
お話大会とは、弁論大会のようなもので、校内で勝ち残ると、市内の大会に学校代表で出場できると言うものでした。
なんで、私⁇
今思えばちゃんとした返事をした覚えはありませんが、その日から発表する原稿作りが始まりました。
原稿の元になった作文は、夏休みの宿題で、休み中の出来事を書くような感じだったと思います。(37年前のことなので、記憶があいまい)
私は、お寺で早朝座禅体験をしたことを書きました。あまり作文は得意ではなかったのですが、なぜかその時は書いていて楽しくなってしまい、原稿用紙に6、7枚書いた覚えがあります。
毎日、放課後残って、先生と相談しながら、ただの作文を弁論用に直していきます。いつもは習い事があるので、さっさと帰ることが多かったので、放課後の学校にいることがまずは新鮮で、部活で残っている子とお話したりするのも、特別な感じがして、ワクワクしていたことを今、思い出しました。
原稿が出来上がると、今度はそれを暗記していきます。クラスに本読みが得意な子がいて、わざわざ先生がその子に声をかけて、一緒に練習してもらいました。確か、父のセリフから始まる内容で、最初から感情込めて言わなければいけないのが、妙に照れ臭くて、何度やっても苦手でした。
(あー、今書いていて教室の風景まで浮かんできた。ホント懐かしい。)
原稿直しに始まり、1ヶ月。
いよいよ、本番前日の放課後。
先生はカセットテープに録音してくれました。
「座禅で学んだこと 5年3組〇〇」
全て終わった後、先生は拍手をしてくれました。
本番ではないけど、妙に達成感がありました。
そして当日。
ステージにタイトルと名前が書かれた垂れ幕がぶら下がっていて、それを見て緊張が増しました。
本番は、はっきり言ってどうだったのか、全く記憶にありません。とにかく緊張しすぎて。
忘れることなくちゃんと言えたことだけは覚えていますが。
でも、その出来事の後、私にも変化がありました。
何事にも自信を持てるようになったのです。私でもやればできるんだな、と。相変わらず、初対面の人は苦手でしたが、以前の私に比べたら、人前でも自分を出せるようになりました。
ここがなかったら、今の私には繋がらなかったと思います。
とは言え、大勢の前で話すことはいまだに苦手だけど、それも慣れなんでしょうね。
ここチャレンジしていこうかな。
この内容がふと浮かんで書いたと言うことは、そう言うことなんでしょうね。
この先生との思い出はたくさんありすぎて、本当に2年間が楽しかったのです。だからこそ、中学がつまらなかったですよね。
今回は小学生の思い出を書いてみました。
ステージで発表するとか、全くタイプじゃない私を抜擢してくれた先生。
のちのち話を聞く機会があり、私のことを変えてあげたいと思って選んでくれたそう。厳しいところもありましたが、ステキな先生でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひとりごと
ふと浮かんだ懐かしい思い出。
久々に当時のクラスメイトの顔が浮かびました。
先生、どうしてるかなぁ。
久々に会ってみたくなりました。