【キャリア教育活動】Day1・Day2
みなさま、はじめまして!
2024年度大学キャリア教育活動に参加した「佐藤」と申します!
この記事を書いているのは、2024年8月。
大学3年生、そろそろ本格的に就職活動を意識し始める時期です。
キャリアの幅を広げるため、”働くことの意味”について考えるため、本活動に参加させていただきました!!
KIRINインターンシップの体験談をみなさまにお伝えできればと思います!
KIRIN キャリア教育活動について
KIRINキャリア教育活動は合計6日間「原料➡調達➡製造➡広報➡営業同行」を体験するイベントとなっています。上流から下流まで幅広い分野を学ぶことで職業選択の幅を広げ、”働くこと”について考えるきっかけとなるような活動です!1日目に「原料➡調達」、2日目に「製造」を学びました!
※このnote記事は2日目までの活動内容です
Day1 | 遠野市にて
突然ですが、ここでクイズです!
この植物はビールの味の決め手であるホップです!
では、国内最大級のホップ生産地はどこでしょうか!!!
正解は 岩手県遠野市 です!
国内におけるホップ生産量ランキングは第1位 岩手県47.8%、第2位 秋田県28.6%、第3位 山形県15.6%でした!(2022年度)
岩手県は全国の生産量の約5割を占める、国内屈指のホップ生産地です!
本活動1日目では、岩手県遠野市に向かいました!伝統的なホップの生産地である遠野市でホップ農家の里見一彦さんと地域創生のキーマンである田村淳一さんからお話をお伺いしました!
遠野市ホップ農家!里見一彦さん
岩手県遠野市では国産ホップ産業を盛り上げるために、新規就農者として次世代ホップ農家が募集されています。今回お会いした里見一彦さんは遠野市の新規就農者募集を知り、2018年に遠野市へ移住しました。先輩ホップ農家さんのもとで3年修行した後、2021年に独立し、現在までホップ栽培に挑戦し続けています!!
独立後4年目となるホップ栽培の苦労やこだわりについてお話を聞きました!!
ホップ栽培の特徴
①ホップはニッチな農産物
➡専用機械は海外から輸入するため高価であるため、
機械化せずほとんどが手作業で行われるため、他の農産物に比べて身体的な負担が大きい。
②原種に近い
➡育てやすく品種改良がされているわけではないので、
試行錯誤を繰り返し、気候や土壌に応じた栽培技術を確立が必要。
ホップ栽培の苦労とは…?
里見さんからお話を聞いて、
特に印象的だったのは「コントロールできない自然との共生」です。
・雨が降ってくれない→干ばつで不作
・虫が食べるのをやめてくれない→葉が褐変、枝が黄化
・植物が伸びすぎてしまう→作業が追い付かず、重さで転倒
自然はホップ栽培にとって、味方にも脅威にもなります。天候の影響は予想できないため、計画が狂ってしまうこともあるそうです。
農作業を怠ってしまうと、後に2倍の作業量が必要になります。
ホップ栽培は作業を後回しにすることなく、自然と根気強く向き合い続ける姿勢が求められます!
ホップ栽培のこだわりとは…?
里見さんのこだわりポイントは2つ!!
①「IBUKI」と「MURAKAMI SEVEN」の2品目を同時に栽培
一般的には1つの畑に単一品種を栽培することが多いですが、里見さんのホップ畑では、2品種の同時栽培をしています。2品種は相反する特性を持ち、管理方法が異なります。同時栽培することで手作業の業務が減り、効率が上がるそうです。「IBUKI」はつるが長く頻繁に処理が必要ですが、一方で病害虫に強い。「MURAKAMI SEVEN」はつるが短く処理の必要がないですが、病害虫に弱いというお話を聞きました。それぞれの長所短所を活かし、手作業の業務を減らす工夫がされていました。
②「生産者」としてできること
実は、国産ホップは危機を迎えています。国産ホップは農家の高齢化や後継者不足により、生産減少し続けています。全国では10年間で446トンから202トンへ半減しています(2009~2018年)
里見さんは、国産ホップの課題を知り、新規就農者として遠野市へ移住したそうです。就農する前は大手飲食チェーン店で14年間、調理担当で働いていたそうです。AI技術の進化が進む社会で、今後求められる人材は「作る人」つまり、「生産者」であると考えたそうです。里見さんは直観で「生産者」になりたいと思い、新しく農業の世界へ飛び込みました!
働き方を大きく変え、挑戦し続ける里見さん。非常に情熱的でホップ愛に溢れる方でした。就職活動の進路を迷っている現在、里見さんから挑戦する勇気をいただきました!!新しいことを始めるのに、年齢や経験は関係ありません。自分の置かれた環境に満足することなく、興味のあることへ挑戦し続ける姿を忘れることはできません!失敗を恐れて、一歩が踏み出す勇気が出ないときは、里見さんを思い出したいです!
地域創生のキーマン!BrewGood田村淳一さん
岩手県遠野市で、国産ホップの再興に取り組む株式会社BrewGoodの代表 田村淳一さんにお会いしました!
田村さんは「ビールの里プロジェクト」をきっかけに、2016年に遠野市へ移住しました!このプロジェクトは2007年に遠野市とキリンが立ち上げられました。田村さんはプロジェクトに参加し、岩手県遠野市を「ホップの里→ビールの里」へという盛り上げるために活動されています!!本活動1日目には、持続可能なホップ栽培を実現するため、遠野ホップをどのように守っていくかについてお話を伺いました!
田村さんのプロフィール
大学卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社。新規事業立ち上げや法人営業を担当。
2016年 リクルートを退職し、遠野市へ移住
2017年 「遠野醸造」を共同創業
2018年 株式会社BrewGood創業
遠野市におけるホップ農業の課題の1つに「ホップ農家の減少、後継者不足」が挙げられます。ですが、田村さんはこの課題に対して「新規就農者を増やすだけでは解決できない」と語ります。持続可能な農業がなければ、根本的な問題を解決することはできません。
プロジェクトビジョンは
・ホップ農業の衰退と地域の課題解決
・ビールが他の地域資源を繋ぐ産業になること
そのために田村さんは、ふるさと納税制度の利用、新しいブルワリーの立ち上げ、ホップ農家のブランディング、遠野ホップ収穫祭の企画・運営に携わっています。日本産ホップの再興を実現し、日本のビールの歴史を変えたいという気持ちを感じました!
田村さんからお話を聞いて特に印象に残った言葉は、
質問「田村さんはどのような人と一緒に活動し、国産ホップの再興を実現したいか」に対しての答えです。
田村さんは、「遠野市の課題に対して当事者意識がある人と一緒に活動したい」と答えました。
この田村さんの言葉が、私の悩みを解消するヒントになりました。私は大学3年生の現在、就職について考える時間が多くなりました。漠然と「働くこと」とは何だろうかと考え、進路の迷いがありました。この田村さんの言葉が、問いの答えになったように感じました。働くことはもちろん生活のため、お金のためではあります。ですが、同時に何かの課題に対して当事者意識をもつことであると気付きました。「働くこと」とは社会の課題に当事者意識をもつことです。社会的な課題を自分の責任と捉え、解決を目指すことであると考えました。私はどのような事柄を課題と感じるのか、解決したいかについて、見つけていきたいです。
Day2 | キリンビール仙台工場見学
本活動2日目にはキリンの「製造」について詳しく学びました!若手技術員の方からビールの製造方法とパッケージについての座学がありました!
そのなかで印象的だったことは2つあります!
①課題に取り組む姿勢
②部署を超えた密接なコミュニケーション です!!
1つ目は、「課題に取り組む姿勢」です。お話を聞いて驚いたことが1つあります!それは技術員の方が大学でビールと関係のない研究をされていたことです!昆虫や肥満の研究だそうです。就職活動で重要なのは大学の研究内容ではなく、課題に取り組む姿勢だと気付きました!「大学の専攻を仕事に活かして」働くという選択肢しかなかったので、衝撃的でした!!
自分の専攻に限らず、自分の興味がある業界へ挑戦する勇気が湧きました!就職活動の視野が広がったように感じます。
2つ目は、「部署を超えた密接なコミュニケーション」です。これがキリンビール仙台工場の魅力の1つです!工場見学をしていて、気が付いたことは部署の隔たりのない交流があるということです。座学では3つの部署(醸造担当エネルギー担当、パッケージ担当、総務広報担当)の方とお話しました。部署は違うものの、皆さん仲良くコミュニケーションをとられていました。普段からよくお話されている様子が伝わりました。総務担当 小泉さんは「お酒は楽しいときも、苦しい時も寄り添ってもらえる」と言います。仕事の悩みがあるときは、同僚と飲みに行き、楽しく前向きに解消しているそうです。部署を超えた繋がりは、伝達ミスやトラブルをなくし、全体の目標を明確にすることができると感じました!!お酒が一緒に働く人を繋げてくれるというのは素敵なことで、とても働きやすい環境だと感じました。 また、社員さんの共通点として「相手の意見をしっかり聞くこと」が挙げられます!!簡単なようで非常に難しいことです。大学生の話を「聞いたフリ」ではなく、真剣に聞いてくださっているのを感じました。相槌が上手で、要点を掴んだ明快な言葉を返してくださったのが印象的です。1日でキリンビール仙台工場のファンになりました! ”人の温かさ”がキリンビール仙台工場の魅力の1つです!!!
終わりに
まず、Day1からDay2を通して、お世話になったキリンの皆さまや関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。この度は教育活動に参加させていただきありがとうございます。
2日を通して就職活動における視野が広がりました。2日間で様々な経験や知識がある方にお会いし、お話を聞くことができました。お会いした方々は共通して、年齢や立場に捉われることなく挑戦し続けています。私もお会いした方々のように、自分の挑戦や経験を生き生きとお話ができるようになりたいです。この貴重な体験を就職活動に活かしていきたいです。残り4日間、どんな出会いや経験が待っているのか非常に楽しみです。
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