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アラサー男のカナダ・ワーホリ備忘録(2023~24)②【イエローナイフ編】
2023年9月~24年9月にかけて30歳男がワーキングホリデーでカナダに滞在してきました。まずはカルガリーで生活をスタートさせましたが、全く仕事が見つからず、イエローナイフへ移動しました。
仕事を求めてイエローナイフへ
イエローナイフはオーロラが見えることで有名な極北の町です。このオーロラ観賞は世界のなかでも日本人が大好きなようで、小さな町にもかかわらず、日本人観光客が多いです。
つまりワーホリなどで職を求める日本人にとっては、日本人向けの働き口がいくつかある土地です。私もオーロラ観賞を手掛ける現地ツアーの会社で働くことができました。今までオーロラを見たことなかったですし、「カナダっぽい」仕事につけてラッキーでした。
カナダにワーホリで来てている日本人向けのサイト「emaple」に求人があがっていたので、応募して雇ってもらいました。通常の冬のオーロラシーズンは11月から始まっているらしいのですが、欠員募集みたいな感じで1月中旬から人員を募集していました。
カルガリーでは11月末に語学学校を終えて、1ヵ月半くらい何もすることなく、ポーカーを打ったりして日銭を稼いでいましたが、さすがに飽きがきていたので良いタイミングで仕事をゲットできました。
ちなみにカルガリーの24年シーズンの冬は比較的温暖でしたが、1月中旬に大寒波が襲来。最低気温-30度が1週間ほど続きました。イエローナイフはカルガリーから真北に飛行機で3時間ほどの距離にあり、寒波襲来の同じ時期には-40度になったそうです。カルガリー大寒波を最後に経験してイエローナイフへ移動しました。
着いて早々に大オーロラが見れた
「オーロラの見える町イエローナイフ」といっても、自然現象なので毎日100%見えるわけではありません。また、オーロラのでかさや見えている時間もまちまちです。多くの日本の旅行会社はイエローナイフ現地に3泊4日のプランが多く、「3泊すれば95%の確率でオーロラが見える」みたいな感じで謳っているらしいです。裏を返せばはるばる日本から来ても5%は何も見れないということです。
その点、ワーホリの仕事で来ていたら数ヵ月は生活するので、きれいなオーロラが見えること間違いなしです。オーロラがどのような感じで見えるのか想像もつかないまま、現地に到着しました。現地会社は毎年観光シーズンにワーホリ日本人を雇っているようで、シェアハウスも貸し出しているので、面倒くさい家探しは不要です。
現地2~3日目のまだ仕事も始まっていない夜にダウンタウンから少し離れた湖にいくと、めちゃくちゃでかいオーロラに遭遇しました。すでに働いていた日本人に誘ってもらったのですが、「相当でかい」とのこと。私は人生初めてのオーロラだったので、確かにものすごいと思っていましたが、普通と比較してすごいかどうかはいまいち判断できません。しかし、結果的にイエローナイフ3ヵ月の滞在で、この日が一番すごいオーロラでした笑。つまりシーズンでも1,2を争うめちゃくちゃオーロラが活発な日でした。これを最初に見てしまったので、以降の普通のオーロラはあますごいと感じなくなってしまいました笑。
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ちなみに、私の使っているiphoneSE第3世代はカメラ性能が悪く、オーロラはほぼ映りません。最新のiphoneを持っている人にきれいな写真をもらいました。この日は1時間弱ほど鮮明なオーロラがずっとでていましたが、これも珍しいことでした。そんなわけで幸先よくイエローナイフ生活をスタートさせました。
田舎すぎてお金が貯まる
イエローナイフには1中旬~4月上旬の3ヵ月ほど滞在しましたが、この町で働くとお金が貯まります。なぜなら、やることが全くないからです。
そもそも、オーロラが見えるという観光以外ほぼ何もない町です。特に娯楽があるわけでもありません(まあカルガリーも特に何もなかったですが)。しかも、-30度超が当たり前で外に出たくありません。飯を食って、バイトをして、たまに同僚と飲むくらいです。
本当は毎日飲み歩きたいのですが、毎回50カナダ$以上する外食を頻発していては何時間働いても一緒です。ダウンタウン唯一のスーパーで飯を買って、自炊します。同僚と飲むときも家飲みすると比較的安く済みます。
ちなみにカナダは州ごとに最低賃金が決まっていて、イエローナイフでは時給約17カナダ$。また週40時間以上働くと超過時間は1.5倍、もしくは一日8時間以上働くと超過時間が1.5倍になります。週ごとこれら2つの基準で計算して、超過時間の多い時間分が1.5倍になります。つまり、超過分は時給25カナダ$、私が働いていた24年2月くらいはめちゃくちゃ円安が進んだ時期で日本円で2800円くらいの換算でした。
カナダは日本よりも物価がはるかに高いぶん、賃金も高いので、仕事をするとその恩恵にあずかれます。この円安の環境下で日本円をカナダ$に換金したくないので、しっかり働きました。
おもしろい仕事
仕事は日本では間違いなくできない楽しい内容でした。オーロラを見に来た日本人観光客を案内するのがメインで、自身も毎日オーロラを見ます。オーロラがよく見える日、しょぼい日などさまざまですが、私は人生初オーロラでベストのものを見てしまったので、以降の感動は薄くなっていました。
当然写真で見るよりも、実際に動いているオーロラを直接見た方がすごさが際立ちます。自然現象ってすごいなと感じます。3ヵ月もほぼ毎日オーロラを見ていたので、終盤は飽きました笑。
オーロラが見えるのは夜なので、仕事は夜8時開始、深夜1時終わり、みたいな日程です。日本と違ってカナダには深夜時給25$アップはないのが痛いとことです。朝方に寝て、昼過ぎに起きるといったルーティンで過ごしていました。
ちなみに、基本的に案内するのは日本人観光客、同僚も日本人が多いという環境なので英語スキルゼロでも成り立ちます。でも同僚の台湾人や韓国人とは英語でしゃべるので、しゃべれた方が何倍も楽しいです。私は何となく分かる程度ですが、楽しく飲めたので十分でした。というか酒を飲んだら、外国人とでもだいたい楽しめる気がしました。
少し町を紹介
バック・ベイ・アイス・フォールズ
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ダウンタウンから徒歩20分くらいのハイキングコースで凍った滝が見れます。バック・ベイ・アイス・フォールズというみたいで、有名な観光地ではないので、ひっそりと珍しい光景を見れます。
ちなみにハイキングコースの入口へは凍った湖を歩いていきます。冬はすべて凍っているので、歩いているところが湖かどうか区別もつきません。
飲食店
ダウンタウンにはけっこう飲食店があって、パブ、中華、すし、フィリピン料理などどこの国のご飯でもあります。
中心地から15分ほど歩くと、町唯一のブリュワリーがあります。NWT Brewing Companyという店でいつもけっこう賑わっています。ビールはもちろんハンバーガーやタコスなどご飯類もおいしいです。
同じ道沿いにBullock's Bistroという有名なレストランがあります。バイソンのステーキが食べられるので有名なのだと思います。それ以外のサーモン的な魚もおいしいです。
町のスポットはこちらで紹介しています。
オーロラはどのくらい見れた?
イエローナイフには1月中旬~4月上旬まで滞在しました。1月~3月上旬くらいは最も寒い時期で連日-30度超でしたが、雪はあまり見ませんでした。つまり雪雲はそんなになく、晴れが多かったです。
オーロラは確かに3泊すればだいたい見れます。まれに3日連続曇りで何も見えないまま帰路につく観光客もいてかわいそうでした。驚くレベルのオーロラがみれるのは月に1~2回くらいでした(だいぶ自分のハードルが上がっていますが)。「驚くレベル」とは空の広範囲にオーロラが広がってカーテンみたいに揺れているくらいです。
ちなみに最近は携帯のカメラの性能が良く、肉眼で見るよりも写真の方が鮮明にオーロラが見えます。なので一部の観光客は「肉眼だとこんなものか」と逆に盛り下がっていました。
日中やることはそんなにありませんが、3泊程度の観光であれば、街歩きやツアー会社の提供する犬そりやスノーモービルなどで暇つぶしできます。ですが、住むとなるとそういうわけにもいかず、ずっといると生活に飽きてくるころなので、3ヵ月はちょうどいい期間でした。
ちなみに8~9月の夏でもオーロラが見えるみたいなので、極寒が嫌な人はその時期に行く方がいいかもしれません。バンフとかナイアガラの滝とかほかのカナダの観光地も夏の方がいいですし。
観光シーズン終了とともに新たな町へ移動
そんな感じであっという間に4月上旬になりました。極北に位置するイエローナイフでは6月くらいには太陽がほぼ一日中でている、ほぼ白夜状態になります。夜が短くなるとオーロラが見える時間も少なくってきて、4月上旬でオーロラツアーは終了します。つまり働き口がありません。
私のワーホリビザは8月末までで、この時点で残り5か月ほど。カナダ全体でただでさえ、仕事が見つからない状況で、ビザ期間が少ないとほぼ雇ってもらえません。バンフのような夏季の観光地の募集も9月~10月までビザがないと厳しいです。
困ったなあと思っていたら、勤め先の方の紹介で夏季だけのバイトをゲットしました。何もなければ適当に観光して早めに日本に帰るとこだったので感謝です。
次なるバイト先はカナダの西海岸ビクトリアです。しかし、勤務時期が6月中旬~8月末だったので2ヵ月くらい暇になってしましました。ということで暇つぶしがてらとりあえず、イエローナイフに近い比較的大きな町エドモントンに移動しました。
お金事情
この前のカルガリーでは-8500カナダ$でした。
イエローナイフではしっかりバイトをしたので手取りで計約8000カナダ$。家賃1800カナダ$、その他生活費1200カナダ$くらいとして、計+5000カナダ$でした。
というわけで、カナダ計-3500カナダ$です。