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終わらせる旅



終わらせたいことも
終わらせたくなかったことも
終わらせに来た



半年ほど前、直前にキャンセルした旅に行ってきた
その場所は何度も訪れてはいたけど数年ぶり

呼ばれなければ行けないと言われている


半年前は、そこに住んでいる方(お会いした事はないのだけれど)から、友人に「その人は泣いているから連れてきてあげなさい」と
言っていただいていたのだけど、その時は「何年も行けてないからとっても嬉しい!でも私泣いてるの??」って感じていた
そして諸事情により行くことが叶わなかった



今回も直前まで旅自体をキャンセルしようかと思っていた
日々の忙しさや気がかりなこともあって気が乗らなかったから


決めかねてぐずぐずしている間にいよいよホテルもキャンセル料が発生するとなり、気乗りしないまま旅に出た

旅先では
見ないように気づかないように誤魔化していた色々なことが露わになった


自分のことは自分で決めてきた
選ばなかった未来を後悔しないよう
ずんずんどんどん生きてきた
自分の選択を良かったと思えるように生きてきた

でも
後悔しないってことに一生懸命すぎて
ちゃんと悲しんでこなかったな
あの時もあの時も悲しかったのに

自分で決めたことだから
って

哀しさを置いてけぼりにしてきた


ああ、悲しかったね
悲しかったよね

そう思ったら涙があふれた
じゃんじゃん泣けた



しっかり悲しんで弔って終わらせるため


そのための旅でした


ごめんね
ありがとう


ごめんね
ありがとうね

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sato
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