店舗の体験価値について考える
前回は「店舗の存在意義」について書かせて頂きました。
私の考えとして、これからの店舗とは
お客様の居場所であり体験価値提供の場である
と定義しました。
その中で今回は体験価値の提供について書いていこうと思います。
体験価値の提供とは、具体的にどの様な事を言うのでしょうか。
今までの店舗の価値としては、編集力が光る売場や、高い商品力などが挙げられます。
しかし、このウツワ(売場)やモノ(商品)に関しては、さらに磨きをかける事は時間を要します。
しかし販売員の皆さんはどうでしょうか。
心掛け一つで、明日からでも価値提供出来る人になる事が出来るのではないだろうか。
コロナ前までは、特に都心やターミナル店に関しては次々にお客様の入店があり、
ただの案内の様な対応でも買っていただけていた
と思います。
これからは絶対にそうはいかない。
これは言い切れる事です。
仮にコロナが終息しても、働き方のニューノーマルは出来上がりつつあります。
店舗の入店客数がコロナ前の数字に戻る事など、もう二度とないのです。
数少ない接客機会の中で、販売員の皆さんは、どの様な事を心がければ良いのだろうか。
・どんどん商品を持っていき、セット率を上げる。
・早めのアプローチして、捕まえる。
・意地でもLINEを聞き出せ!
・必ずポイントカード、アプリの登録だ!
その様な「点の行動」では無いのです。
店に足を運ぶ事が"楽しみ"と感じて頂くために私達が出来る事は何なのでしょうか?
売上目標は勿論あることでしょう。
しかし、以前と同じ事を繰り返していてはせいぜい前年、前々年比6.7割を取る事が限界だと思います。
メンバーのモチベーションも下がる一方なのではないでしょうか?
目先の売上目標
これを一度横に置いて考えなければなりません。
その上で、私の考える体験価値の提供とは、
目の前の人に善いことをする
この様に考えています。
これは、お客様だけではありません。メンバーに対しても同じ事が言えます。
良い店舗はチームの認識があります。
お客様にとって、温かく出迎えてくれるメンバーがいる。その場に身を置く事が心地良い(居場所)と思ってもらえる環境構築そこが何より大切なのです。
一人一人の仕事への姿勢が
"目の前の人に善いことをする"という思いと行動があることで、この環境は徐々に創り上げられていくことでしょう。
常日頃、共に働くメンバーに対しても、この心掛けにより良い関係性が構築され、チームとしての認識が創り上げられていきます。
善いことをする。
これは接する人、一人一人により違います。
皆さんが、その相手のために
「善いこととは何か」を考え行動していくのです。
その行動の先に、
デジタルには提供出来ない「体温を感じる」「血の通った」"情緒的な価値"が生まれるのです。
これが私が伝えたい店舗における体験価値の提供です。
必ず、足を運ぶ事が楽しみになる価値ある店舗になることでしょう。
何も変化せず、案内接客を繰り返すだけの店舗は、これからの時代必ず精査されます。
これからの時代、、
心からの信頼を築き上げることが何より大切なのです。
"目の前の人に善いことをする"
皆さんも心掛けてみませんか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメント、質問等頂ければ嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。
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