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新しい建物と新しいまちづくりについて

 さまざまなところで、新しい建物や新しいまちづくりが行われています。早速あちこち見学に行ってきました。感想は、「新しい感じがしない」です。ただ箱モノを作って、コンセプトメイキング前の考え方や方向性のみをパンフレットに表現しているだけで、そこから想像されることや意味や価値なんかを感じ取ることがあまりないのです。すなわち、「無機質」なのです。そして、少し古くなった商業施設やビルに入ると、そちらのほうが新しくワクワクするのです。さらに、デパートや無印良品の大型店舗に入ると様々な発見があり、新しい感じがします。またこちらのほうが、接客が今どきの洗練されたものだと改めて感じました。もうこれが当たり前になっているので、新しい建物の接客はちょっと時代遅れに感じてしまいます。
 折角の一等地ですから、もっとシャープなコンセプトとともにまちづくりを行ったら良かったのでは?というのが率直な感想です。たとえば?と言われると、考え方や方向性は良いにしても、

「まるで森の中に居るような五感やインスピレーションを刺激する都会のクリエーションオアシス。」とか。

中央には、国技館、美術館、劇場、コンサートホールなどを集結させて、そこかしこに、素敵な飲食店を点在させるのです。そして、ブランド管理のために、全体統括をする企画会社が運営にあたります。ディズニーランドのビジネス版という感じですね。クリエイティブな発想は散らかった空間ではなく、コントロールされた規律の中に刺激を受けるものなのです。そして、国際会議場とはいかなくても(警備が難しいと思うので)、最新の設備を備えた大会議場や中小の会議室を備えた大きな貸し会議施設もあると、そこで学会やビジネスのプレゼンをしたりすると、ワクワクするのではないでしょうか?著名な方の講演もそこでします。そして、大画面を使って、会場の外でも聴くことができるようにします。もちろん、チケットを買って中に入ってライブで聞く方が刺激的ですが、学生さんやあまり知らない分野の人たちの話を公園で自由に聞けると、視野が広がると思います。建物は、外から見ても一目で「あれだ!」とわかるような感じだといいですね。
 もっといろいろな”ひと”との交流の場を作るといいと思います。(パンフレットの言葉だけに終わらずに。)

 最後にもう一つ、「ネーミングがどれも新しい感じがしない上にどこも同じようなので、どのビルのことかなかなか識別しづらい」と思います。国際的な街を目指して、日本語でしかも漢字を使うと良いと思います。

 以上が、新しいまち全体の感想ですが、個別のビルについても新しさ、解放感、バランスの良さをちょっと感じないのが残念です。

これはあくまでも一個人的な感想です。きっと0.000000001%ぐらいの意見ですね。一生懸命造られた方々、大変お疲れさまでした。

 


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