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『懐かしのサイレント映画を活弁と生演奏で楽しむ』を観てきました。【商品分析⑫】

初めて「サイレント映画」というものを観ました。これです。


去年の12月に、周防正幸監督の『カツベン!』を観てサイレント映画を知って、一度本物を観てみたいと思っていたので良い機会でした。

弁士は「大森くみこ」さん、ピアノ演奏は「天宮 遥」さんでした。

作品は、「月世界旅行」(1902年/フランス/12分)「荒武者キートン」(1923年/アメリカ/68分)の2本。どちらも100年ぐらい前の作品です。それを今風にアレンジして弁士の大森さんが語るのですが、とても新鮮でおしゃれな感じでした。

どちらも喜劇で、笑いっぱなし。

そして、「荒武者キートン」では、滝でのアクションシーンがあるのですが、当然ですがCGではないとのこと。本物の滝での撮影で迫力満点です。本物というのは、伝わってくるものが違うと感じました。

映像は、一つ一つのシーンで細部にこだわりがあり、また俳優さんたちの大きな動作がわかりやすく、指の先まで神経が行き届いた美しい表現力が素晴らしかったです。古めかしい感じは全くしません。芸術作品となっています。

弁士さんの語りは、今時のお話になっていて、「あーそういうのあるある」と共感でき、映像とばっちり合っていてますます笑いのツボにはまります。

ピアノも軽快で、テンポよくお話が進んでいきます。

弁士さんの語りやピアノがで、息遣いや身体に感じるピアノの響きが「」ですから、タイムスリップしたような時空間でした。ストーリーを追っかけ、画面の大きさで迫力を感じる映画とはまた違った不思議な感覚が新鮮でした。

そして会場は、「中央電気倶楽部」というところのホールでありました。(写真は中央電気倶楽部HPより)

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ビルの中は普段は誰でも入れないそうですが、こんな感じでレトロな雰囲気漂う素敵な建物でした。(肝心のホールの写真を忘れました。これは左が階ロビーと右が食堂付近です。)効率的な現代的ビルと違って、彫刻や照明など、細部にこだわりがあり、温かい感じと重みを感じるビルです。

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サイレント映画にふさわしい会場で、最高に贅沢な時空間を楽しみました。

弁士さんや演奏によって、同じ映画でも雰囲気やストーリーが異なるそうで、他の人のも観てみたいものです。関西では弁士は大森くみこさんと81歳の方の2人だけだそうです。81歳の方はどんなお話にされるのでしょうかね。なお、大森くみこさんは若くておきれいな方です。声の張りも透き通る声も魅了されました。

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