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私には座右の銘がない

座右の銘ってありますか?

*


私は、30代にも乗った世間的には立派な大人なのだが、恥ずかしながらこれまで「座右の銘」と呼べるものがなかった。


*

自己紹介といえば、の座右の銘

座右の銘と言えば、一言二言で自分のことを端的に表現できることから、自己紹介の鉄板である。

これと言った座右の銘と言えるものがない私も、これまで数々の自己紹介の場を経験したのだが、デフォルトで座右の銘が組み込まれる自己紹介がある度にちょっとしたストレスを感じていた。

自分の軸を持てない、ちゃっちい人間だと思われるのが怖くて。(実際その通りなのである)


座右の銘はありません、とも言えず、
その度に人様によく使われるような座右の銘をその場しのぎで言ったりして乗り越えてきた。
(初心忘れべからず、失敗は成功のもと、死ぬこと以外はかすり傷、終わり良ければすべてよしなど)

でもね、やっぱり忘れちゃうから、毎度座右の銘が違ったり。
行動に伴ってなかったりね…


いや、それって座右の銘なんかい?!
THE★YOUの銘なのかい?

*


ということで、
改めて、座右の銘について調べてみた。

座右の銘
いつも自分の座る場所のそばに書き記しておいて、戒めとする文句

出典:デジタル大辞泉(小学館)

座右の銘とは、いつも自分身近に書き記して自分戒めとする言葉のことである。慣用句故事ことわざなどの中から選ばれることが多い。簡単に言うと、自分生きていく上で大切にしている言葉のことである。

座右の銘の「座右」とは座席右側のことで身近、そば、かたわらといった意味を持つ。「銘」は、戒めなど心に刻みこんだ言葉のことである。

出典:weblio辞書


やっぱりな、
いつも自分の心の中にある言葉だって。

…私?
生きていく上で心に置けていない。言葉を。

*


私は自他ともに認める、めちゃくちゃ優柔不断な人間である。


例にあげると小さなことではあるが、友人との食事の時は、私のメニュー決めが一番遅い。

あんまりにも悩んでいるから私以外が決まったら先に店員さんを呼んでしまう。(私も呼んでと頼む)

みんながメニューを頼んでいる最中も悩み、自分の注文を言う直前の極限状態までないと判断できないような人間である。(食事に貪欲なこともある)

アラサーになってからだいぶましになったが、私は昔から判断力が弱い。

そして、考えた。

判断力が弱いのは、自分の軸を持ててないからではないか…?


行動するための判断の軸がないから、優柔不断になる。

つまりは座右の銘をもつことがとても重要なのではないか?!

30代女性。いまさらながら、座右の銘の重要性について気づいたのである。

*


では、今日はnote初投稿の自己紹介ということで、私の座右の銘を決めようじゃないか。

…と思って、いつものように検索しかけたのだけど、

あれ?そういえば、最近は、
私には頼りにしている言葉があった、
かも。


ここ数年間で、対人関係(主に家族・夫婦関係)にごたごたがあって、精神上よくない日々が続いていた。

自分の正義のもと、感情的に相手を倒そう、と解決しようとして。

でもそんな手荒い方法では問題はこじれるばかりで。
そんな困っていた時に自然と頭に浮かぶ言葉だった。

I am OK. You are OK(私も、あなたもOK)
大切なことはこれからどうするか?

アドラー心理学に基づいた書籍、「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読んだ学びである。

悪いのはあの人、可哀想な私。
過去に囚われて進めなかった、当時。

この言葉に何度も助けられて、解決に導くことができた。

これは自覚なきだったけど、座右の銘ではないか?


そして、いまやっと、自覚した。


これだ。


座右の銘としては、ちょっぴり長くて歯切れは悪いけど、
いつの日か自分の行動の道しるべとなっていた言葉。

周りの目ばかり気にして、自分の軸なんて持てたことなかったのに。

長年、自己紹介の機会の度に何を座右の銘にしようと考えていた私だったけど、

やっと、誰の真似事でもない
私の座右の銘が見つかった。

おお、座右の銘があるって、いいな。いいやん。

ようやく、自分の心に言葉を置けた。
うん大丈夫、これからは自信をもって言える。
自己紹介も怖くない。

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