【Level/Battle~Challenge】授けるもの、グランチ EDH100枚解説
お久しぶりです、スパークリングです。
今回は私が愛用しているEDHのデッキの100枚解説をしていこうと思います。物凄く長くなりますので、暇なときに是非お目汚しを。
【ジェネラル紹介】
・授けるもの、グランチ
バルダーズゲートで登場したかわいいクラゲのジェネラル。私のアイコンはこのグランチのイラスト違いのバージョンです。それくらい気に入っています。
ザックリ説明しますと、自分のターンの終了時に+1/+1カウンター2個、1枚ドロー、宝物トークン2個をそれぞれ別のプレイヤーたちに割り振ります。それだけです。
自分だけでなく相手も恩恵を受けてしまいますがどれをどう割り振るのかを決めるのは自分の為、クリーチャーがいない人に+1/+1カウンターを献上したり、土地が伸びている人に宝物を献上したりと工夫ができます。
大体ドローは自分が独占する形になりますが、土地に不安を覚えたら宝物をもらったり、強いクリーチャーが欲しい時は+1/+1カウンターをもらったりとドロー以外もなかなか嬉しいテキストをしています。
また相手が土地事故してしまった時に「とりあえず一緒にゲームしようぜ!」と宝物をプレゼントしてあげたり、誰かひとりが特出して強い状況になってしまった時に他ふたりに宝物やドローを与えて解決札を探しに行ってもらったりと、政治や会話の種にもなる素敵なジェネラルです。悪いクラゲじゃないよ!(大嘘)
スタッツも悪くなく、パワーこそ0であるもののタフネスが5の飛行持ちなので壁としてもそこそこ優秀で、使嗾されてしまった哀れなクリーチャーたちの大半を優しくふんわりキャッチしてあげることができます。
◎強いポイント
・恒久的にカードを引ける
緑白という手札補充に若干難のある色の組み合わせですが、ジェネラルであるグランチが毎ターンドローさせてくれるので手札に困ることがほとんどありません。
最高のマナ基盤と上質のクリーチャーが売りの緑白が恒久的な手札補充装置を手にしたら最強だなぁ、そうに決まってる。
・全く警戒されない
パワーがない、誰かを妨害することもない、それどころが恩恵まで与えてくれる、ということでグランチにヘイトが向けられることがほとんどありません。
ドローを独占されることが気になったとしても、「宝物や+1/+1カウンターをくれるし、ゲームを決めるわけでもないし、まぁいいか」と放置されがちで着地すると恒久的にアドバンテージを稼ぐことができます。
・殴り合いに強い
タフネス5のフライヤーが序盤から居座るという状況が地味に効果的で、グランチ着地後数ターンは誰もこちらに殴ってこなくなります。
しかし中盤からはスタッツオバケのファッティーたちが立て続けに出てくるため、結局ライフを削ることができずに気が付けば自分だけライフ30後半で他のみんなは20前後なんてことがざらになります。
クリーチャーで殴り合う系のデッキにはめっぽう強く、終始有利にゲームを進めることができます。
◎弱いポイント
・クリーチャー以外の戦法を取るデッキは苦手
盤面を取ることに関してはほぼ無敵ではありますが、如何せんコンボ系のデッキ相手には手も足も出ないことがほとんど。そういうカラーじゃないからね、しかたないね。
当然のことながら、このデッキでガチガチのThe game級のやつらに挑んでもフルボッコにされるだけである。もし作ったならBattle~Challengeの卓で遊んでくれよな!
・魔王化することが多い
質の良いクリーチャーが次々と出てくる、しかもライフを中々削れないとなると、「アイツをどうにかしないとヤバいぞ」と他3人が結託し、こちらを一方的に攻めてくるいわゆる魔王化現象が起きてしまいます。
そうしないためにみんなに恩恵を与えて「ボク悪いクラゲじゃないよ!(大嘘)」アピールをして最初は誤魔化せるのですが、回数を重ねるごとに嘘がバレていきますので、真っ先にゲームから脱落させられることが増えていきます。
悪くないジェネラルなんてこの世に存在しない(至言)。
・勝ち筋がオーバーランと暴力だけなのでゲームレンジが長い
無限コンボや特殊勝利をこのデッキではあえて採用していないので、勝ちきるまでにはある程度の時間が必要です。かといって打消しを構えるカラーでもないのが辛いねんな……。
ついでで全体除去に巻き込まれたり、ついでで妨害されてしまったり、ついでで《オークの弓使い》にエルフたちを掃除されたりして盤面形成が遅れるとタコ殴りにされてとっても悲しい気持ちになります。
・使嗾とコントロール奪取、ダメ絶対
ひとのカードにお手付きしたらダメって、それ一番言われてる。
こちらのクリーチャーの質が良いことを利用して、《再活性》や《金粉のドレイク》でパクったり、適当に使嗾して滅茶苦茶に殴りに行かしたりと、困ったやつらが多くて参っちまうぜ……。
【ゲームプラン】
1ターン目マナクリからの2ターン目グランチ着地が理想的。あとはやりすぎない程度に強力なクリーチャーを少しずつ展開して盤面を制圧していきます。
やりすぎない、少しずつと滅茶苦茶念を押しているのは、このデッキに採用されている4マナ以上のクリーチャーたちは冗談抜きで強いやつらだらけなので適当に出すとヘイトが大変なことになり魔王化してしまうからです。
盤面リセットが飛んできても大丈夫程度の最低限のクリーチャーだけ出して、あとは対戦相手たちを見て小出しに圧を掛けながらクリーチャーを展開していくことが大切。「今気が付いたんだけどアイツだけヤバくね?」という状況になるのがベストです。
グランチというジェネラルは自分だけでなく相手にも恩恵を与えるので、宝物トークンや+1/+1カウンター、果てに手札まで配りまくって先に相手に勝負を仕掛けさせて消耗させ合い、自分だけしれっと防御札を構えて悠々とゲームを進めていくことが基本戦略となります。
中盤からは配りまくった宝物トークンをゴミにする置き物を置いてリソースに差をつけ、暴力とオーバーランでライフを削り取りに行きます。
【デッキリスト】
◎クリーチャー
《エスパーの歩哨》
白の1マナ域最強クリーチャーであり、入れない理由がない。
グランチの+1/+1カウンターばら撒きとの相性は凶悪で、すぐに3マナ要求に繰り上がるため、ほとんど支払うのは困難になり恒久的なアドバンテージ源になってくれる。
《セラの高位僧》
歩哨に続く白の1マナ域最強クリーチャー。EDHならではのナチュラル壊れカード。
魔王化することこの上なしだが、迅速に他3人のライフを奪いつつ安全圏まで持っていけるため、ゲームレンジの短縮に繋がる。
《東屋のエルフ》
厳密にはマナクリではないものの、1マナから3マナにジャンプできるため実質マナクリ。極稀になにかをアンタップしたときに指摘を入れてくるやつらに引っかかるのが玉に瑕。
初手キープする時はしっかり手札に森タイプを持つ土地があることを確認すること。
《アヴァシンの巡礼者》
緑白ならではのマナクリ。
こいつが出ているということは緑マナの準備が完了しているということなので、3ターン目に確定でグランチが着地するということである。つまりこいつが初手キープ最強のカードなのである。
《極楽鳥》
《喜ぶハーフリング》
……などと巡礼者君が供述しているが、上には上がいるものである。
ハーフリングの色マナは伝説限定とはいえ打ち消されないのが強烈で、後に書き連ねるレジェンダリーズを安全に着地することができる。あと普通に無色マナが出る。
バッパラはただの最強なので特に書くことはない。
《ラノワールのエルフ》
《エルフの神秘家》
《フィンドホーンのエルフ》
みんな大好き1マナクリ三人衆。
ただの最強なので特に語ることはない。
《ボリアルのドルイド》
2ターン目にグランチを設置することがすべてにおいて優先されるため渋々採用。しかしながら、白マナはどうにか捻出しなくちゃいけないという点ではマナクリ三人衆にも言えることなので、最近は弱点も気にならなくなってきている。
《森を護る者》
マナがなくてもクリーチャーを護れる凄いやつ。
大体レインジャー長で持ってきてふたり仲良く並んでドヤ顔している。そして全体除去で仲良く退場する。たまにエムラクールに洗脳されて森林伐採に目覚める。世知辛いね。
《老練の探検者》
実質アンブロ生物だが、土地に困っているところに突撃すると基本土地2枚に変化する。全員のマナが伸びるが、グランチで宝物を配りまくっているのであんまり気にならなかったりする。出てくる土地はアンタップインなのでいろいろと注意。
宝物のみならず土地まで献上するなんて、なんて優しいカードばかり入っているジェネラルなんだ(大嘘)。
《戦争の報い、禍汰奇》
全てのアーティファクトに課税を強いる日本語版が無駄に高いスピリット。
グランチで配った宝物が次々と爆散する。ついでに変な装備品や置き物もクリーチャーも爆散する。マナファクトはアップキープごとにおねんねする謎の置き物に変貌する。
《溜め込み屋のアウフ》
グランチで配った宝物をゴミにするカードその2。《破滅の終焉》以外のXマナサーチカードで登場するのは大体こいつである。
基本的にアウフを出したやつから先に退場するのがEDHであるが、グランチでバラバラに宝物を配ることで、「アウフを倒したら他のやつらもはっちゃけ始めるけどいいの?」と交渉することができる。だけど大体「知るか、俺はこのターンで勝つんじゃい」と走られてしまう。そして使えるようになった宝物で空中戦が起きる。そして次の手番のやつがコンボして勝つ。
やっぱりアウフ出したら勝てないじゃないか(憤怒)。でも入れない選択肢はない。
《桜族の長老》
チャンプブロッカーになれる基本土地。
正直このデッキにおいての2マナ域はグランチと被るため採用のハードルが上がっているのだが、2ターン目にグランチが出なかった時になにもないのは流石に寒く、高マナ域のスペルが多いこのデッキにとってランパンはとても大事なことから採用。
《イーオスのレインジャー長》
サーチ能力が付いた置き沈黙。
サーチ先の第一候補は《森を護る者》だが、歩哨や《老練の探検者》を持ってくることもある。
《秋の占い師》
1/1マナクリ、グランチ、こいつ自身で簡単に集会が達成する。
2マナ域同様、3マナ域もグランチと被ってしまうが、さすがにこのテキストは強すぎるので採用するしかない。
特に輝くのはゲーム後半で、こいつからトップ土地出してファッティーが飛び出したりすると戦況がガラリと変化し、こいつで出せないスペルはグランチで手札に加えて構えることができるのが強み。
《エルフの指導霊》
使い切りのインスタントランド。グランチを2ターン目に出せるから文句なしの最強カードである。
たまに戦場に出てきてティムナに根性ブロックしに行くことがあるとかないとか。
《静寂の守り手、リンヴァーラ》
相手のマナクリやサクり台といった起動能力を封じる天使。
バリスタや起動能力が軸のジェネラルに対してピンポイントにぶっ刺さるため置くとヘイトが集中するかと思いきや、置かれている間は少なくともヘリオッドバリスタは飛んでこない上に、起動能力が危険なジェネラルをゲームから弾いてくれているため全体除去されない限りは案外生き残りやすい。
《豊潤の声、シャライ》
守りと攻め両方に対応している天使。実はフィニッシャーでもある。
シャライ自体におさわりし放題なのが残念ではあるが、それでも全体呪禁と+1/+1カウンターばら撒きが雑に強く、手札の防御スペルを構えつつ他のファッティーを温存しながら盤面を盤石にできる。
グランチを見つける前までは、こいつをジェネラルに添えようと思っていた。それくらい強い。
《鎮まらぬ大地、ヤシャーン》
グランチで配った宝物をゴミにするカードその3。フェッチランドやレインジャー長、《ファイレクシアの供儀台》《毒の濁流》などのカードもついでで封じる。《森を護る者》は土地をサクるので地味にすり抜ける。
毎ターンランドセットしたいこのデッキにとっての土地2枚サーチは本当に偉い。
《浄化のドルイド》
みんなで協力すれば被害を抑えることも甚大にすることもできるヤベーやつ。リス研もレモラも徴税もみんな纏めてぽいっちょしましょうね。
《バイパーの牙、サリス》
使嗾デッキに対する回答。
え? サリスが使嗾されて終わり? 一番下の起動で寝かして適当にマナクリ起こせば全部解決だな!
《秘密を知るもの、トスキ》
こいつを出すということは手札がめちゃくちゃ増えることと同義。
サリスと組み合わせると「いやブロックできねーし」状態の無敵トスキ君が完成する。本当に強いかは諸説ある。
《野生の魂、アシャヤ》
サイクロンリフトを知らんぷりするクソデカエレメンタル。ヤバいやつであることには違いないが結構スルーされる。理由は回避能力がないためである。
こいつが着地してターンが回ってくると次は9マナや10マナ域まで到達するので対処するのが正解なのだが、EDHは四人対戦。みんなこっちばかり構っていられないのでやっぱりスルーされる。
《オーランの凍り牙》
トスキと組み合わせるとえげつないほどのカードを引ける蛇。
マナクリもドローソースに変えることができ、抵抗しようものならクリーチャーを道ずれにしていくので面倒なことこの上ない。タフネス6も地味に落とすのが大変で、自分は小粒で万歳アタックしながら相手のアタックは食い止めるというわがままを押し通せる。
《最深の成長、オヘル・カスレム》
ガチャ神様。
手札補充の役目を終えたグランチの+1/+1カウンターの乗せ先として非常に優秀。死んでもまた出てくる上に、トランプルがなにより素晴らしい。
《進歩の災い》
エンチャントレスや装備品デッキにはこれ1枚で全部解決。あとグランチでばら撒いた宝物もお掃除する。それ以外に書くことがないくらいピンポイントなカードだが、そうでもしないとダメなジェネラルがこの世に蔓延っているので採用するしかない。
《東の樹の木霊》
ランパンはもちろんのこと、シャライやアシャヤなどをスタックを介さずに着地させられる。途中から手札が溢れてきやすくなるため、こういった簡単に2アクション出来るクリーチャーは偉大。
《巨大猿、コグラ》
気に入らないクリーチャーを殴り殺して気に入らない置き物を叩き割りにいく暴力の化身。
一番下の3つ目のテキストはインクの染みではなく、レインジャー長を使いまわしたり《森を護る者》を守ったりと暴力の化身らしからぬ優しさを見せる。
《大修道士、エリシュ・ノーン》
自分のクリーチャーに恩恵を、相手のクリーチャーに呪いを齎すファイレクシアの法務官。小粒を並べて良からぬことをしようとするジェネラルは容赦なく粛正する。トスキや歩哨、オヘル・カスレムが元気いっぱいで殴れる。
派手な能力のため全体除去のトリガーになりやすいが実はそっちが本命。確実に通したいクリーチャーがある時の先兵として申し分なく、仮に定着した場合は本命を温存しつつ警戒のノーン様と愉快な仲間たちがずっと殴り続ける。
《セラの使者》
対クリーチャーデッキ最終兵器。200円の本気。ノーン様が退場したら8割くらいの確率でこいつが出てくる。おまえはそんなに緑単が嫌いなのか。
通ったら大体勝ちが確定するので出すのは本当に最後の最後。正真正銘このデッキ最強のクリーチャーである。しかしソープロパスで簡単に退場する。
《ニクス咲きの古きもの》
次のターンに自分はゲームに勝利すると書かれている。
間違いなく除去の的になるので、出すときは防御札を構えておくか、そのターンで除去を持っていそうな相手を退場してもらう必要がある。
《希望の天使、アヴァシン》
全体破壊不能・飛行・警戒をもつ(自分だけ)希望の天使。
凄くかっこよくて強いのだが《セラの使者》同様ソープロパスでやっぱり簡単に退場するので、実はノーン様同様、囮として使うのが一番強かったりする。
《孔蹄のビヒモス》
緑のフィニッシャー。大体X=10で出てきて3人を轢き殺す。それ以外に語ることはない。
《暴走暴君、ガルタ》
ノーン様やアヴァシンの次に2割くらいの確率で出てくるのがこいつ。着地するとロクなことが起こらない。
何を出してもヘイトが凄いことになるので、出したターンから1人ずつ順番に仕留めていける体制になるまで我慢する。
《頂点のアルティサウルス》
傷つけようものなら周りを巻き込むくせに、自分から突撃していくはた迷惑な恐竜。アヴァシンと組み合わせると戦場が更地になる。
《虚空の選別者》
偶数絶対許さないマン。面倒なファッティーを処理した先にこいつと《セラの使者》が待っている。あとは投了するのを待つのみである。
《頂点壊滅獣》
こいつ自身は大したことはないのだが、一緒に出てくるやつらが軒並みヤバい。こいつから《セラの使者》やコグラ、アシャヤがどかどか出てくるのも日常茶飯事。大体ゲームが終わる。
《真実の解体者、コジレック》
大胆な手札補充にして、墓地に落ちたファッティーたちをライブラリーに返す役割を持つエルドラージのタイタン。滅殺4はおまけ。なぜなら殴らせてもらったことがないから。誠に遺憾である。
◎インスタント
《天使の嗜み》
「ま”た”し”に”た”く”な”い”!」と言って撃つ。使うと周りから拍手が飛んでくるが、大体次の手番のやつがコンボして勝つため実はあんまり意味なかったりする。
《沈黙》
ゲームエンドを告げる鐘。これが発動されたとき相手は死ぬ。
他にもこのターンに決めてきそうな相手のアップキープ時に使って「黙れ小僧!」と威嚇することができる。しかし大体《激情の後見》が飛んでくるので意味がなかったりする。このデッキ意味ないカードしか入っていねぇな?
《剣を鋤に》
下環境御用達の超万能除去。語ることは特にない。
《俗世の教示者》
《エラダムリーの呼び声》
大体アウフやヤシャーンを持ってくるが、《進歩の災い》や《セラの使者》《頂点壊滅獣》、レインジャー長、コグラを持ってくることもある。《頂点壊滅獣》スタック教示者はただの反則。
《英雄的介入》
《完璧な策略》
《テフェリーの防御》
ある程度クリーチャーを並べたらどれかしらを構えてひたすら殴る。緑白がマナ立ててゴーしてきたら真っ先にこいつらを疑うべし。フルタップして展開してきたら十中八九《完璧な策略》を持っている。
《召喚の調べ》
主にアウフを持ってくるが、《進歩の災い》や《セラの使者》、ノーン様にアヴァシンといった面子が飛び出してくることもある。
エンド前に調べからのガルタ、手札のクリーチャーを全部展開してターン貰ってX=10《破滅の終焉》ビヒモス発射というデスコンボが存在する。
◎ソーサリー
《緑の太陽の頂点》
1ターン目は《ドライアドの東屋》、それ以降はアウフやヤシャーンを持ってくる。たまにここからビヒモスが飛び出してきてゲームが終わる。
《破滅の終焉》
フィニッシャー。特に語ることはない。
《自然の知識》
《三顧の礼》
森カードをアンタップインで戦場に出せるランパン。
2マナ域とはいえ土地を伸ばすことは序盤から終盤に至るまで大事なミッションのひとつのためしっかり採用。
《自然の秩序》
可愛いラノエルが、アシャヤになったり《ニクス咲きの古きもの》になったりコグラになったりアルティサウルスになったりする。さすがにここからアウフは飛んでこないがヤシャーンは飛んでくる。ただしヤシャーンがいると使えないゴミと化す。
◎エンチャント
《花の絨毯》
《繁茂》
《楽園の拡散》
グランチを2ターン目にキャストするためのカード。それぞれ求められる条件が違うが緑マナが必要なことだけは共通している。
《盲従》
豊富なマナからの盲従ゲー。とりあえずみんなゆっくりしていってね!
え? テキストにハイブリッド黒マナシンボルがあるから使えないだろって? なに言ってんだい? これは白単色のジェネラルで使える真っ白なカードだよ。いいね?
《石のような静寂》
グランチで配った宝物をゴミにするカードその4。こちらはエンチャントのためアウフより割られにくいが、自分の《進歩の災い》でうっかり壊れてしまうという別の脆さがある。
《豆の木をのぼれ》
モダン出禁の大量ドロー兵器。どうしてキャントリップが付いているんでしょう?
《イトリモクの成長儀式》
表はただのテンポ損のアドエンチャントだが、裏返ると最強クレイドルに変貌する。しかもいとも簡単に裏返ってマナをじゃぶじゃぶ放出する。
《中心部の防衛》
次のアップキープにライブラリーからクリーチャーが2枚ただでスタック介さずに出てくるって書いてある。起動したら戦場が悲惨なことになるため、マストで処理しないといけない時限爆弾。
アヴァシンとアルティサウルスが出てきて戦場が焼け野原になったり、アヴァシンと《虚空の選別者》、《セラの使者》とビヒモスが出てきてお片付けの準備が始まったりする。
◎プレインズウォーカー
《大いなる創造者、カーン》
グランチで配った宝物をゴミにするカードその5。制約は相手だけなので自分は宝物を使い放題と、なんと強欲なゴーレムである。
質の良いクリーチャーが戦場に並ぶ都合上、対処できず定着して凄まじい忠誠度のカーンがちまちま宝物を壊している姿はシュールであるが、全然笑えない冗談である。
◎バトル
《イコリアへの侵攻》
Xサーチのニューフェイス。なんとライブラリーのみならず墓地からも蘇生できちゃう凄いやつである。キミ本当に緑単色のカードなん? しかし人間は対象外なので注意。
クリーチャー化すると人間以外がスーパートランプルになるため、積極的に侵攻すべし。
◎土地
《ドライアドの東屋》
実質タップイン、全体除去に巻き込まれる、オークに雑に焼かれるなど弱い要素はてんこ盛りだが、緑頂X=0で出てくるという一点がすべてを吹き飛ばす。終盤は《自然の秩序》の餌になる。
《乾燥台地》
《溢れかえる岸辺》
《湿地の干潟》
《霧深い雨林》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《樹木茂る山麓》
確実に土地を伸ばしたいから多めに入れたいけど引きすぎても困るため、土地をかさ増しできるフェッチランドはフル投入。
たまに自分の出したヤシャーンに苦しめられるが、ヤヴィマヤを置けばとりあえず森にはなるし《森を護る者》の餌にもなる。
《耐え抜くもの、母聖樹》
積極的にセットランドしたくない森。
刺さるタイミングはかなり限定されるが、これのおかげで勝てた試合は枚挙に暇がない。とりあえず緑が絡むなら入れ得。
《豪勢な大通り》※クラウドランド
《統率の塔》
《寺院の庭》※ショックランド
アンタップインの二色土地は多色統率者の心強い味方。とりあえずこの3種類の土地は入れておこう。
《枝重なる小道/石重なる小道》
序盤は表面で置いてそれ以外は裏面で置くことが多い土地。選択肢があるうえにアンタップインなので強いことは間違いないのだが、初手でこれが来ると素直に喜べないのがちょっと残念。中盤以降に引くと物凄く強い。
《梢の眺望》
バトルランド。このデッキでは基本土地が多めに採用されているので基本的にアンタップインで戦場に出る上に基本土地タイプを有しているので、フェッチや《自然の知識》《三顧の礼》で雑に引っ張って来れる。ひょっとしたらショックランドより使いやすいのかもしれない。
《ギャレンブリグ城》
緑のクリーチャーを出すときに実質1マナちょろめかせる森。森は多めに採用されているためこれも基本的にアンタップインで出てくる。《ニクス咲きの古きもの》がいると3枚の土地から20マナが出るらしい。
《出現領域》
油断した時にびっくりドッキリメカを放出するヤベー土地。相手のオーバーランアタック宣言時スタック《セラの使者》プロテクションクリーチャーとかいう犯罪を犯せる。他にも《頂点壊滅獣》が出てきたり《中心部の防衛》が出てきたりする。
《家路》
パクられたらヤバいカードしかないので御守りとして採用。できることなら毎ターン家路は立ててターンを渡そう。
《地平線の梢》
初手に引くと物凄く困るものの、マナフラしている時は物凄く助かる両極端な土地。ヤシャーンがいるときは土地としての機能が停止するため平地でもいいのかもしれない。
《英雄の公有地》
グランチを出すときに色マナが出て、グランチが着地した後も色マナが出るため実質アンタップイン無条件二色ランドであるという説がある。少なくとも無色マナは出る。
主にこの破壊不能テキストはヤシャーンやシャライ、サリスを守る時に使いがちだが《森を護る者》で事足りるのでやっぱりただの二色土地である。
《剃刀境の茂み》
ファストランド。
グランチを早期に着地できる助けになるためスローランドよりかは強いが、最近は平地でもいい気もしてきているため調整枠である。
《露天鉱床》
タバナクルとか入れてくるヤバいデッキと遭遇したことがあるため念の為の御守り。
しかしながらクレイドルやアシャヤ、バザーにワークショップ、《迷路の終わり》といったカードも対処できることからそんなに悪いカードではない。
《陽花弁の木立ち》
チェックランド。基本土地はいっぱいあるため実質アンタップインの二色土地。緑頂X=0《ドライアドの東屋》スタートからでもしっかりアンタップインできる。
《樹木茂る砦》
ハイブリッドランド。《ニクス咲きの古きもの》と組み合わせると2枚の土地から8マナ出せるらしい。
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》
平地が全部《Savannah》になるよ、やったねたえちゃん! それ以外に言うことは特にないよ!
《森》6枚
《平地》5枚
7枚のフェッチランド、ヤシャーン、《桜族の長老》といった基本土地をサーチするカードが多いため合計11枚採用。
ヤヴィマヤがあるなら平地の方が欲しいように見えるが、1ターン目にマナクリを着地しやすくする他にも《自然の知識》と《三顧の礼》でサーチできるカードが森であるため平地よりも森の方を多めに取っている。
【採用しなかったカード】
《雨ざらしの旅人》
平地スタートからでも大丈夫、土地詰まりに対しての心配を緩和してくれる、土地がなくなりそうなときに緊急でレインジャー長から引っ張って来られるなどの良いところはたくさんあるのだが、そういうハンドになりそうなときはマリガンするのが正解のため自然消滅した。
《ジョラーガの樹語り》
レベルアップマナクリ。暇なときにレベルアップさせていくとラノエルたちが元気元気し始めるがそれだけである。
4マナの緑絡みのジェネラルなら強く使えるのだが、生憎このデッキのジェネラルは3マナのため若干遅い。
《オグマの文書管理人》
白単ジェネラルなら文句なしに強いが、多色になった途端に微妙になる典型的なカード。瞬足生物のため構える都合上、グランチのドローでハンドオーバーに繋がる要因にもなりうるため最終的に抜けた。
《ディープノームの地形術師》
決して悪いカードではないのだが、構えておく必要がある2マナのマナ加速はこのデッキにとって少し遅い。相手がフェッチを切るのは大体ラノエルたちが出る1ターン目とグランチが着地する2ターン目のためこのカードの出る幕が本当にないのだ。
《堂々たる撤廃者》
ファッティーを叩きつけていく都合上、妨害を受けなくする撤廃者との相性は良いのだがダブルシンボルなのが少し気になって不採用。さらに詳しくは次のカードを参照。
《ドラニスの判事》
白いジェネラル定番のヘイトベアだが、そんなことをして最初から魔王化してしまえばグランチの恩恵を充分に受けることが出来ずに序盤から袋叩きにされる。かといって手札に温存して中盤以降に使うようなカードでもない。おまけに2ターン目はグランチ着地が最優先なため置く余裕がない。
似たような理由で2マナと3マナ域のヘイトベアは全て不採用になっている。先程記述した文書管理人も地形術師も撤廃者も結局のところそういうことなのである。
《献身のドルイド》
《即時換装》
緑白のお手軽無限マナコンボ。それぞれクリーチャーとエンチャントのため簡単にサーチしやすい。《献身のドルイド》はマナクリ、《即時換装》は殴りジェネラルにエンチャントして静かにしていただいたりするなど単体でも役割がある。
しかしながらこのデッキの場合は無限マナが成立しても注ぎ口が《破滅の終焉》しかなく、持て余し気味だったので不採用とした。
《太陽冠のヘリオッド》
《歩行バリスタ》
お馴染みのヘリオッドバリスタ。
もちろん搭載した方がいいに決まっているのだが、個人的にこのデッキは緑と白のファッティーたちを並べて気持ちよくなりたいがために組んだため不採用としている。繰り返しになるが、勝つためなら間違いなく採用した方がいい。その時は上記の《献身ドルイド》《即時換装》のセットも入れておこう。
《永遠の証人》
痒い所に手が届く優良生物。一度除去されたファッティーたちを吊り上げたり除去を回収したりと手札に握っておいてまったく損がないカード。
かなり採用したい寄りなのだが枠がないため入れることができないでいる。なにかが抜けたら多分真っ先に入る。3マナ域であるが《気前のいい贔屓筋》とは違いマルチにタイミングを見て動くことができるため抵抗はない。
《アカデミーの学長》
ヘリオッドバリスタを採用するなら結構強いが、このデッキではそのギミックは採用していないので不採用。全除去でアウフを消したと思いきや《石のような静寂》が出てくるという不思議な現象を起こせるカードである。
《武勇の場の執政官》
クリーチャーとバトル以外のどれかを永続的に禁止する、平和的であるセレズニアにはとてもじゃないがふさわしくない極悪な執政官。大体ソーサリーを選択して全除去を取り締まるのが仕事である。
かなり採用したい寄りで、《浄化のドルイド》や《オーランの凍り牙》などと何度も入れ替わっている。
《月揺らしの騎兵隊》
第2のビヒモス。最初は入れていたのだがオーバーランするときにどちらを選択するかと問われれば速攻持ちのビヒモスに軍配が上がるため結局一度も出さなかった。つまり必要ないということである。パイオニアEDHで輝こう。
《約束された終末、エムラクール》
クソ強バカデカ生命体だが出るまでに時間がかかる上に、出たとしても操って得するような相手がいなさそうなため不採用。入れても問題はないくらいには強いのでそこはお好みで。
《魔力の墓所》
《水蓮の花びら》
《太陽の指輪》
グランチを2ターン目に出すことに貢献するカードであるが、アウフなどを置いた後に引くと土地やマナクリ以下の物凄く弱いカードに成り下がってしまうことが気になったため消えていった。
《秘儀の印鑑》などの2マナ域のマナアーティファクト
書くまでもないと思うが一応記載。
遅い上にアウフが出た後はゴミになるため問答無用で不採用である。
《無のロッド》
みんな大嫌いヌルロッド。宝物をゴミにするカードその6。
お値段が高すぎるため不採用。お財布に余裕があるならぜひ採用していただきたいが、なくても全然戦えるのであんまり気にしなくてもいい。
《耳の痛い静寂》
かなり採用したい寄り。《天使の嗜み》との天秤になる。
自分はオーバーランしてくる身内が結構いるため《天使の嗜み》にしているが、そうでなければこちらでいいのかもしれない。
《芽ぐみ》
グランチを2ターン目に出すプランのひとつ。《芽ぐみ》と土地3枚から2ターン目にグランチを着地できておまけもつく。
手札消費が激しいのとキープの基準が少し厳しいのが気になって不採用としているが、また採用するかもしれない。
《森の知恵》
緑のブレスト。手札はグランチが増やしてくれるのと、2マナ域の置き物だったため不採用である。
《適者生存》
終盤引いたマナクリをファッティーに魔改造する恐るべきエンチャント。めちゃめちゃ簡単にヘリオッドバリスタに辿り着くうえ、簡単に欲しいカードにアクセスする凄い置き物である。
しかし値段が張るので不採用である。私は5000円以下のカードだけでEDHをしているのだ。財布の上限が青天井な人は使ってあげよう。
《息詰まる徴税》
宝物量産装置。つまりこのデッキにとってはゴミ量産装置である。帰ってどうぞ。
《悟りの教示者》
定番のエンチャント・アーティファクトサーチ。ヘリオッドバリスタを採用していないので不採用。
《輪作》
土地を別の土地に変換できるインスタント。主にクレイドルを引っ張ってくるカードだが、クレイドルなんて高級品は私とは縁のないカードなので不採用。
《発見の誘惑》
実質4枚ランパン。しかもアンタップインで好きなものを持ってくる凄いソーサリー。グランチっぽくて大好きなカードなのだが枠がないのと結局クレイドルを所持していないため強く使ってあげられないので不採用。
《宝石の洞窟》
グランチを2ターン目に着地させるプランのひとつ。
お値段が5000円を超えるので不採用です。早く採録してくれー。
《古の墳墓》
ランドセット権を使うマナクリプト。
お値段が5000円を超えるので不採用です。
《ガイアの揺籃の地》
クレイドル。もはや何も言うまい。
《Savannah》
デュアルランド。極めるなら買ってもいいのかもしれないが、上記3つの土地と比べたら優先度は低い。
《草萌ゆる玄関》
諜報ランド。基本土地タイプを持った二色ランドであるが、タップインなのが致命的。
《風変わりな果樹園》
《反射池》
1ターン目に思うようにマナが出せないのが気になったので不採用。多分このデッキにおいてはこういう土地よりも森や平地の方が強い。
《真鍮の都》
《マナの合流点》
ダメージを食らい続けるものの五色出るのが魅力の土地。相手のカードをパクるようなデッキではないため不採用。
《皇国の地、永岩城》
入れ得な魂力土地。
36枚目の土地の候補としては最強だが、枠がなかったため不採用としている。フェッチ1枚と入れ替えてもいいが、土地を手札に抱えて構えるよりも抵抗なく伸ばして使えるカードの幅を広げる方がこのデッキでは強いと感じているのでフェッチに枠を譲っている。
【終わりに】
ここまでご覧くださりありがとうございました。
競技EDHで勝てるデッキでも有名なジェネラルを使ったデッキでもありませんが、こんなデッキもあるんだなぁ程度で見ていただけたら幸いです。
強いクリーチャーを並べるのが好きな人はたまらないデッキに仕上がっているかと思います。あとなんだかんだで相手を支援するカードも入っているので、初対面の人と遊ぶ時にも使いやすいジェネラルなのかなと思います。
それで今回はここまでです。
改めましてご覧くださりありがとうございました。また次の機会にお会いしましょう。
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