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タイミーを100回以上使った私が、タイミーで旅費を稼ぎながら旅した話

はじめに


こんにちは。みかんの缶詰と申します。
休学生活も残り2か月ほどとなり、現在は旅をしつつ暮らしています。
旅とはいっても、いわゆる普通の旅行とはちょっと違った過ごし方をしています。少々長い旅行記になりますが、良かったら読んでみてください~。



突然ですが、私が一番といっていいほど使い倒しているアプリの一つが、スキマ時間で働けるアプリの「タイミー」です。

いろいろ世論の賛否はあるようですが、わたし自身はタイミーがあったおかげで効率的に稼ぐことができ、休学して留学するという目標を達成できたので私にとって本当になくてはならないアプリの一つです。

2年アプリを使ってきて、
100回以上タイミーで働いてきたヘビーユーザーです

もともとは自分の住んでいる東京で主に利用していたのですが、何気なくほかの県の募集を見ていて、ふと思いついたのです。

「これ、旅先でも働けるのでは…?」

そう考え、先行事例がないか検索してみました。
Yahoo知恵袋に何件か、「旅先でもタイミーはできますか?」的な質問はあったのですが、実際やっている人はそう多くはなさそう。
じゃあ、せっかく休学していて時間の融通はきくし、やってみよう!
そう考え、2025年2月は、「タイミーで稼ぎながら旅人」として過ごしてみることにしました。

こうして過ごしてみた結果、普通の旅行とは一風変わった、かつそんなに初期費用もかからない旅ができることが判明し、せっかくなので旅日記風にシェアしてみることにしました。
もしこれから、似たような形での旅をしてみたい!という人がいたら、参考になれば幸いです。

広島編(3泊)

旅の最初の目的地は、ずっと行ってみたかった広島にすることにしました。

広島駅からスタート!

今回のタイミー旅で私が意識したのは、以下の3点です。

①宿泊費の節約
②お金を使うのは「ここだけはこだわる!」というタイミングで
③ある程度以上の規模の都市(県庁所在地とか)で過ごす

初期費用も3万弱しかなかったので…

具体的には、
①は口コミのよいドミトリーのゲストハウスに泊まる(その地域の最安値、ほぼ1泊2000円台のところを選びました)
②は私の場合「その土地ならではのものを食べたい」というこだわりがあったので、食費もここぞ!というときに使ってそれ以外は節約しました。
③はタイミーなどの求人が見つかる確率が高いのがやはり大都市のため
です。

この掟に従い、広島では3泊で4800円のゲストハウスに泊まることに。
到着して早々、オーナーさんの人生話が始まり少々面喰いましたが(笑)なんと滞在中ほぼ私しかゲストがおらず、オーナーさんと宿で飲みながらゆっくり話すことができました。

広島お好み焼き(スーパーで購入)と広島っぽいチューハイ

【タイミー】計11時間 +¥12,240

広島滞在中は、2日間・計11時間タイミーで働きました。
業務内容は、肉類の倉庫での仕分け作業と、自動車工場での洗車でした。
このときのハイライトは、倉庫で作業を教えてくれた方の方言を聞いて(広島の人って本当に『~じゃけん』って言うんだ…)と感じたのと、自動車工場の帰りに大雪の中最寄りのバス停まで40分歩いたことです。

大寒波襲来のさなかのバイトでした

【観光】宮島、原爆ドーム&平和資料館、カキ食べまくり

タイミーを除いて約1日ちょい、観光できる時間があったため、まずは宮島に行くことに。

路面電車が素敵!

午後からタイミーで働く予定があったので、朝早くに宮島・厳島神社に行ったのですが、これが大正解。人も少なく、ゆったり楽しめました。

鹿が整列して歩いてました

そして、ここでどうしても食べたかったのが、広島名物のもみじ饅頭を揚げた揚げもみじ。限定に弱いので、「宮島でしか食べられない」ということで2個食べました。

サクサクで、中のあんこがあったかくて最高でした!

広島滞在最終日は、移動日ということもありバイトを入れなかったので、原爆ドームと平和祈念資料館を中心にゆっくり見て回りました。

雪の日の原爆ドーム。
荘厳で、力強い無言のメッセージを感じました。
平和祈念資料館。
入館料200円なのに、被災者の講話や公園内のモニュメントのツアーにも
無料で参加できるとは…
行くことができて、知ることができてよかったです。

そして広島といえばカキ!
ちょうど旬だったので、ここぞとばかりにカキを食べまくりました。

かき小屋で食べた、カキフライ・かきめし・かき味噌汁のカキ尽くし定食。
これで1100円!
「カキフライ」と聞いて想像するサイズの倍だったカキフライ定食
これで1000円はすごい

そうして広島を大満喫し、次は尾道へ移動しました。

尾道編(2泊)

広島から、普通電車で尾道に移動しました。
ここでは、2泊5400円のゲストハウスに宿泊。このゲストハウスは、海外の方も多く、英語で話しつつワイワイにぎやかに過ごしました。

古民家風のゲストハウス
共有スペースに鉄板があり、オーナーさんがお好み焼きをふるまってくれました

【観光】街歩き&尾道ラーメン

ご当地ラーメンを食べたいなと思い、到着した日は尾道ラーメンを食べに行きました。

ベッチャーというお店の尾道ラーメン。
背脂醤油ラーメン、最高でした。

尾道に到着したのは夜だったため、周りの景色がよくわからなかったのですが、翌朝になって散歩してみると、尾道の風景の美しさにびっくり!青い海と空が尾道の街並みに映えていました。

猫と戯れていたら、唐突に地元の方からチャオチュールを手渡されて
「僕はちょっと時間ないから、代わりにエサあげといて」
という不思議な頼み事をされましたw

そして、せっかく丸一日尾道観光できるのはこの日だけだったのですが、となりの市でタイミーを入れてしまったため、バイトへ。

【タイミー】計8時間、+¥9,300

この日はちょっと珍しく、お祭りの屋台でラーメンを作るバイトをしていました。

知らん町の知らん祭でバイト、
カオスだけど楽しい
みはら神麵市という、麺類のイベント

行列が絶えない大盛況の中、ひたすらラーメンに乗せるチャーシューをバーナーであぶり続けてトッピングするというなかなかハードなタイミーでしたが(笑)一緒に働いて乗り切った社員さんやタイミーの方と、バイトが終わるころには戦友のような一体感が生まれていてなんだかんだ楽しかったです(笑)

尾道→姫路編(1泊)

【観光】長島愛生園見学&夜の姫路

この日は尾道から姫路まで、約170kmの大移動です。
実はこの日は、わたしがかねてより行きたかった場所に行くための日でした。それは、岡山県の長島という島にある「国立療養所 長島愛生園」という場所の見学ツアーです。

バスから見た長島と瀬戸内海

瀬戸内海に浮かぶ穏やかな長島は、いわば島全体が「病院」となっている日本で唯一の島です。
ここでは、長きにわたって「ハンセン病」という病気にかかった患者さんたちが暮らしてきました。

「ハンセン病」は感染症ですが、この病気への正しい理解が日本で長い間されなかったことで、ハンセン病の患者さんたちは差別・偏見の目に苦しんできました。
ハンセン病が不治の病ではなくなり、隔離政策が撤廃されても、長い間療養所ですごしてきた多くの元患者さんたちにとっては、もう帰る場所はなくなっており、終生この島で過ごすほかありませんでした。
こうしたハンセン病の歴史について学べる見学ツアーがあり、せっかくのチャンスなので今回参加することにしました。

95年前に建てられた愛生園の建物。
現在は歴史館となっている
こんなに穏やかな島で、つい数十年前まで
残酷な差別があったとはにわかに信じがたい
この橋を渡ってハンセン病患者さんは長島に来たそう
一度長島にくるともう二度と本土には戻れないと覚悟するらしい

案内してくれた方が言っていた「新型コロナでも、感染者や医療者に対する差別があった。日本人はハンセン病の歴史からなにも学んでいない」という一言が印象的でした。

差別や偏見は「知らないことによる恐怖」からくるものなんじゃないかと思っています。正しい知識と、相手の立場を想像しようとする思いやりが差別や偏見をなくす第一歩になるのではないかと改めて感じたツアーでした。

長島を後にし、姫路に到着しました。

奥に姫路城が見えます


本当は隣駅の加古川で名物の加古川かつめしを食べたかったのですが、時間の都合上姫路駅で食べることに。

節約のため、本来ならビーフカツのところ
チキンカツのジェネリックかつめし(笑)
でもかつめし欲は満たされた!

姫路は夜がきれいだと聞いていたのですが、まさにその通りで、イルミネーションが本当にきれいでした。

限界アンドロイドカメラで撮ったので、
実際はもっときれいです
夜の姫路城。
限界アンドロイドカメラ…(以下略)

翌朝はまあまあ朝早くからタイミーを入れたので、この日は早々寝ました。

姫路→神戸編(1泊)

【タイミー】5.5時間、+¥6300

この日は姫路と神戸の中間地点で朝から働きました。
バイト先の最寄りで降りてみたら、驚くべきことに、目の前が海でした!

須磨海岸。知らなかったのですが、
関西で最大みたいですね

穏やかのんびりな感じの瀬戸内とは一転、関西弁強めなおばさまたちに揉まれながら(?)旅館の洗い場で働きました。

そして、バイト帰りに面白い店を見つけました。
「コペンハーゲン」という名前のパン屋さん。デンマークに留学していたこともあり、店名にひかれて思わず入ってしまいました。

デンマーク人のオーナーさんとも少し話せてうれしかった!
(途中から怒涛のデンマーク語で全然わからんかった、苦笑)
「コペンハーゲン」で買ったホットドッグ、
須磨海岸で食べました。
寒かったけど最高

この日は神戸の1泊2000円のゲストハウスに宿泊したので、夜の神戸を散策しました。

【観光】ポートタワーとか夜の神戸の街歩き

わたしは横浜が活動圏なのですが、神戸って横浜にめちゃめちゃ似てませんか…?町を歩いてて横浜にいるかと錯覚しそうになりました。

神戸ポートタワー
この辺横浜っぽい
神戸港は阪神淡路大震災でかなりの被害を受けたけど
2年で復活してパワーアップしたらしい、すごい

大阪編(1泊)

ここらへんは近距離移動だったので、わりと気楽でした。

【タイミー】6時間 +¥8,000

ヤマト運輸の倉庫でひたすら梱包してました。
コインロッカーが空いていなくてスーツケースを転がしてバイト先に行ったら「推し活の遠征ですか?」と勘違いされてしまいました(笑)

【観光】夜の大阪街歩き

大阪中心部で1泊2000円切るゲストハウスに泊まりました。
通天閣も近かったので、散歩してみることにしました。

夜の通天閣。
大通りで人とすれ違うときに聞こえる言語は
ほぼ中国語か韓国語でした

そして、明石焼きを食べてみたかったので、口コミよさげのお店に!
お好み焼きをおかずにご飯を食べるのは初でしたが、めちゃめちゃご飯が進みました。

このボリュームで1070円!

まとめ:タイミー旅のススメ

タイミー旅行記はいったんここでひと段落。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

この旅行記は大阪で書いているのですが、実はこれから1週間ほど、石川の限界集落で雪かきのボランティアをしてこようと思っています。そこからまた金沢・富山など観光する予定。まだもう少し、旅は続きそうです。

なんやかんや、8泊でかかった宿泊費は18000円ほど。タイミーで稼いだ額が35000円と、移動費や食費もかなりカバーできるお得な旅ができました。
しかも、いろんな場所でバイトをするので、何気ない方言の違いなども感じられたりしてとても味わい深かったです。

しかも、泊まったゲストハウスも、オーナーさんとじっくり話せたり、海外のバックパッカーの人と話せたりと、距離が近いゲストハウスだからこそ生まれる交流がたくさんありました。
なんだか、「一人で旅しているけど、全然独りじゃない」という感覚でした。

しかし、この旅にはちょっとした注意点もあります。
それは、
「条件に合った求人にマッチできるかは運ゲー」
ということです。

とくに関西は、タイミー激戦区なのか、求人が出ても一瞬で埋まってしまうことも多く、かなりスピード勝負かつ数日前から求人を探しておく必要があることがわかりました。(あまりに求人が少なかったので、わたしは「メルカリハロ」というスキマバイトアプリも併用しました)

決まらない時は前日までどこに行くかわからない、というスリル感ですが、一風変わった旅をしたい人に、タイミー旅はおすすめです。
みなさんもぜひ、やってみてはいかがでしょうか。

今回はそんなところです。
読んでくださってありがとうございました。

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