モノラル・ひとつの/モルタル塗りの壁を過ぎて
作成した小冊子の紹介をしています。
見開きを一枚の写真・一つの詩で綴りました。
モルタル塗りの壁を通り過ぎて、いくつもの路地を歩く。
曲がっても曲がっても最後は川に行きつく。
草花が芽生え、心地よい風が吹いている。
川を眺めていると人の気配がする。
見知った人かもしれない、見知らぬ人かもしれない。
遠い過去を、遠い未来を思った時に出会った人かもしれない。
人が姿を現す。
私なのかと思う。
どちらの私が私なのだろう。
この私は陽の光を受けている。
私はいつも自分の陰になる。
いつの日か、私はひとつになりたい。