イングランド ストーンヘンジとエーヴベリーの巨石遺跡群
ソールズベリー
やはり石や岩で造ったものは半永久的に残るものだなと思わせられるのがこの遺跡だ。長い間風雨にさらされていても木で造ったものにくらべて強い、結局残っている。地震か何かで崩壊しないかぎり悠然と形を保っている。イギリスに残されていて、しかも世界に知られている巨石建造物といえばストーンヘンジだ。
地図画像はイギリス、グレートブリテン島の南部を表示している。右にロンドンがある。この辺はイングランド、点線の左はウェールズ。下の海はイギリス海峡で対岸はフランス、左はケルト海。
右上はロンドン。左下にソールズベリー、200キロほど離れている。
中央下にソールズベリー。中央やや左寄りにストーンヘンジ、16キロの距離。中央上にエーヴベリー。
ストーンヘンジ
今度は衛星画像で見てみよう。2022年12月15日。白く見えるのは積雪。イギリス南部はこの冬最初の寒波に見舞われていた。ロンドンにも雪が降った。ストーンヘンジは右半分の中央。ズームイン。
ストーンヘンジは中央。
白っぽい円がストーンヘンジ。
参考衛星画像で詳しく見てみよう。2020年9月16日。ズームイン。
地面に突き立てられた石が円形に並んでいるのが見える。
このストーンサークルの直径は100m。
トリリトンという組石、地面に直立する複数の石のてっぺんに横たえられた石もあるのがわかるだろうか。30個の直立する石、メンヒルの高さは4~5m。紀元前2,3000年の先史時代の遺跡。周囲の見学者用道路には人の姿が見える。
石の配置が、夏至の日の太陽の昇る方向と関連があるということだ。しかし、このストーンサークルが何のためにつくられたのか、わかっていない。
エーヴベリー
ストーンヘンジから北へ30キロのところにエーヴベリーの遺跡がある。衛星画像では雪の中だ。中央。ズームイン。
積雪のなかに円形の地点が見えるだろうか。
参考衛星画像は2020年7月20日。これで上の画像での位置がわかると思う。ズームイン。
こちらの遺跡は村の中だね。
石がリング状に並んでいるのがわかるだろうか。内側に2つのサークル、外側に直径331mのサークルがあるということだ。
ストーンサークルを二分割して拡大してみた。
ソールズベリー駅
ソールズベリーは中央下、ストーンヘンジは中央上にある。ソールズベリーからストーンヘンジ、さらにエーヴベリーに足を延ばすには車が便利だろうね。
ソールズベリーの町。中央に駅が見える。ロンドンからは鉄道だ。
ソールズベリー駅
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群は世界遺産。ストーンヘンジは特に夏至の日には観光客が多いらしい。エーヴベリーでは、ヨーロッパ古代の多神教信仰に関心を持つ人たちが儀式などのイベントを行っているらしい。また、村には幽霊が出るというパブがあってこちらも賑やかなようだ。
目の前に並び立つ古代の巨石群、誰でも反応してしまうよね。自分だったらどうなるだろう、と想像するのもいいけど、ギネスビールを飲みながら幽霊話に興じるのもいいんじゃないかな。
みなさん、よいお年を
注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。
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