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インド バングラデシュ スンダルバンス国立公園 シュンドルボン

ガンジスデルタ

 ガンジス川とは呼ばない、ガンガーと呼ぶのだそうだ。わざわざ川をつけない。ヒンドゥー教では川の女神だ。ちなみにナイル川も同じだ、川をつけなくてもナイルで通じるという。
 ガンガーの下流域では、インド、バングラデシュにわたって世界最大規模の広大なデルタ地帯を形成している。ここにはまた100万haにもなる、マングローブの大森林地帯が見られる。
 このガンジスデルタは、遠くはチベット高原あたりから多くの支流が運んでくる大量の土砂のために川筋が定まらない。また、デルタは流れが緩やかなのでモンスーン時期の高潮によって洪水が発生しやすい。したがって猛烈なサイクロンからこの地形を守ってきたのはマングローブ林だといわれている。
 地図画像では左にインド、中央にバングラデシュ、右はミャンマー。海はインド洋のベンガル湾。インドはバングラデシュを取り囲むように右上にもつながっている。

 中央上にバングラデシュの首都ダッカ( Dhaka ) が見える。

 左にインドのコルカタ ( Kolkata ) が見える。インドとバングラデシュの国境をはさんだ大マングローブ林のデルタ地帯は世界遺産。

スンダルバンス国立公園

 インド側。右には国境線を表示した。スンダリと呼ばれる巨大なマングローブがあるそうだ。スンダルバンスとはベンガル語でスンダリの木という意味。
 デルタから土砂がベンガル湾に流れ込んでいる様子がわかる。国立公園はコルカタから60キロ。世界遺産。2022年11月25日。ズームイン。

 網目状に入り組んだ水路がわかると思う。

 同じ地域を画像処理した。水路がはっきりわかる。

 人の内蔵の毛細血管のようだ。

コルカタ

 デリー、ムンバイに次ぐインド第三の都市。西ベンガル州の州都。以前はカルカッタと呼ばれていた。右は国境線。フーグリー川の沿岸にあり、水運が利用されている。ズームイン。

 右上に空港が見える。

 ダムダム空港。新名称はネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港。

 参考衛星画像は2022年3月20日。

シュンドルボン

 バングラデシュ側。ベンガル語で「美しい森」を意味する。世界遺産。2022年11月22日。ズームイン。

 同じく水路をよく見るために画像処理してみよう。

 さらに拡大。

ダッカ

 バングラデシュの首都。世界一急激に人口が増えている都市として知られている。ズームイン。

 中央上に空港。コルカタもそうだが、住居地帯が滲んだように見えるのは小さな住居が密集していることを示している。人口が集中しているだね。

 シャージャラル国際空港。

 参考衛星画像は2021年12月27日。

 参考衛星画像は2020年4月9日。

 群生するマングローブ林を見るには、船で水路をめぐるツアーに参加する必要がある。コルカタからもダッカからも観光船が出ているそうだ。
 多くの稀少生物種、ベンガルトラのような絶滅危惧種が保護されている。漢方薬とか装飾品とかのために売買するのはいい加減にやめてほしいものだ。

 コルカタ郊外にあるダムダムという地名は、あのダムダム弾のダムダムらしいね。まさかと思って調べてみたらそうだった。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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