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パリ五輪サーフィン会場のタヒチ島チョープー ボラボラ島

タヒチ島

 サンゴ礁に囲まれた南国の楽園タヒチ島は、左上隅の日本からは南東方向の南太平洋上にある。成田空港からは直行便で11時間くらいかかる。
 左下のオーストラリアから見ればずっと右方向。南回帰線の北側になる。島影は見えないけど、画像の中央下寄り。
 パリ五輪のサーフィンは、タヒチ島のチョープーを会場として7月27日から30日にかけて行われる。

 タヒチ島もボラボラ島もフランス領ポリネシア、ソシエテ諸島に属する島々である。タヒチ島の主要都市パペーテ ( Papete ) が見えている。

 左上隅にボラボラ島、右にタヒチ島。

 タヒチ島。大きい方がタヒチ・ヌイ、小さい方がタヒチ・イティで、いちおう陸続きだ。

 衛星画像は、2023年7月16日。ズームイン。

 タヒチ・ヌィには2241mのオロヘナ山、タヒチ・イティには1332mのロニウ山がそびえ立つ。島全体がサンゴ礁に囲まれている。特に西側のサンゴ礁の領域が広い。

 島を三分割して見てみよう。左上にパペーテ。その左が空港。

 世界最高のサーフポイントといわれるチョープー ( Teahupoo ) が見えるだろうか。

チョープー

 サンゴ礁にはところどころに切れ目が入っているが、これは島から流れ出る川の影響などで長い年月をかけて形作られてきたのだという。サンゴ礁は急斜面の海底から浅瀬にかけて広がっている。
 南極からの海流がここにぶつかるわけだが、白波が立っているのが見えると思う。サンゴ礁の間の波の通り道、リーフパスを通ってくる波は波頭がチューブ状に巻き込んでくるので、サーフィンには最高、強烈な、クレイジーな大波を発生させるのだそうだ。

 中央の入り江がサーフィン会場。陸地側にはチョープーの町。観客やサポーターはここのビーチで競技を見守ることになるんだろう。サンゴ礁の切れ目の海面が白く波立っているのがわかる。

ビッグウェーブ

 衛星画像は、2023年8月15日。南半球だから、秋の4,5月から春の9,10月がシーズン。ズームイン。

 打ち寄せる波がよくわかる。

 参考衛星画像は、2023年6月2日。詳細に見てみると、ウェーブの様子がつかめる。

 では審査員は、どこで競技の優劣を見ているのか。
 沖合にはこれまでのサーフィン大会で使用されてきた木製のジャッジタワーがあるのだが、フランス領ポリネシア政府は安全性に問題があるとして使用を禁止したそうだ。五輪側はアルミ製のタワー建設を進めてきたものの、サンゴ礁、環境を破壊するとして住民が反対し、工事は中断している。国際サーフィン連盟は、審査員は陸上から望遠カメラなどを通してジャッジするのはどうかと提案しているという。
 どうなるのか、まだ決まっていないようだね。

 うねりがすごい。

タヒチ・ファアア国際空港

 ボラボラ島上空からこの空港までの景色はさぞやと思われる。

 参考衛星画像は、2023年7月23日。

ボラボラ島

 衛星画像は、2023年8月3日。中央の島を砦のようにサンゴ礁が取り囲む堡礁という地形のボラボラ島は、太平洋の真珠と呼ばれている。タヒチからは飛行機で50分。ズームイン。

 島を二分割。北側に空港がある。

 本島の中央にオテマヌ山、海抜727m。中心都市はヴァイタペ。

水上バンガロー

 この島で宿泊するなら、ラグーンの中につくられた水上バンガローだろうな。二か所見ておこう。まず島の西側。マーカー地点。

 参考衛星画像は、2022年7月1日。

 島の東側。

 参考衛星画像は、2023年5月2日。

ボラボラ空港

 空港から本島へ移動するにはフェリーを利用することになっている。

 参考衛星画像は、2023年5月2日。

 葛飾北斎の浮世絵では小舟が波に翻弄されていたなあ。襲いかかるような大波が頭上に崩れ落ちてくる絵だった。
 ぐるぐると巻き込むチューブの中をサーファーたちは見事にくぐり抜けていくだろう。完璧なチューブをつくるといわれるチョープーの大波は、そんな期待を裏切らないと思うがどうだろう。中継が楽しみだな。

注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する    COPERNICUS ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、ESRI が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。


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