シンガポール マーライオン シンガポール海峡の物流 湾岸エリア
シンガポール
現地で海を眺めたらさぞや壮観だろうな。年間に12万隻の船が通航するといわれるシンガポール海峡。太平洋とインド洋を結ぶマラッカ・シンガポール海峡の一部だが、幅が狭いために船がひしめき合って浮かんでいるのだ。おまけに港の近くには荷役待ちの船が群がるように並んでいる。丘に立って見たらすごい光景だろう。海側の高層住宅からのオーシャンビュー、なかなかのものじゃないかなと思うけど、どうだろう。
シンガポールはマレー半島と地続きではない。島国国家である。
地図画像には国境線が表示してある。左の海がマラッカ海峡。右の海は南シナ海で太平洋につながっている。画像の下あたりが赤道である。
ここがシンガポール海峡。インドネシアとの国境線が通っている。シンガポールはシンガポール市という都市で構成されている都市国家なので、首都はない。
衛星画像は2024年5月14日。国境線を表示している。シンガポール海峡は、幅の狭い所は5キロ弱。
シンガポール海峡
海峡の様子を西から見ていこう。まずマラッカ海峡の入り口。上はマレーシア、右はシンガポール。右上隅に、以前紹介したフォレストシティが見える。
右下はインドネシア。
航行している船、停泊している船。右側通行が原則。下はインドネシア。
航跡がよくわかる。
荷役作業待ち
タンカー、ばら積み貨物船、コンテナ船などさまざまな貨物船が、貨物の種類によって別々の埠頭に向かう。そして、その周辺で順番待ちだね。
水道パイプライン
ジョホール海峡。上のマレーシアとシンガポールをつないでいる橋には、道路と鉄道のほかに水道のパイプラインが併設されている。マレーシアから輸入している水が通っているのだ。水輸入の契約期限は2061年なので、貯水池の整備、海水の淡水化などの技術開発に取り組んでいる。水の確保はここでも死活問題である。
連絡橋については両国間でしばしば通行料金の値上げ問題が起きるためなのか、すぐ近くに新たな橋の建設が進んでいる。左の海には養殖場が見える。
参考衛星画像は2022年1月28日。漁港と養殖用の筏。
ジュロン工業地域
ジュロン島を中心とした工業地域。
船舶修理用ドック
参考衛星画像は2022年10月28日。左端には船の補修を行うドックがある。
石油化学工場
多くのタンクがあるように、ジュロン島には石油精製所、化学工場などのエネルギー関連の工場がまとめられている。
コンテナ・ターミナル
コンテナ取扱量が世界第2位というだけというあって、ターミナルの規模が大きいな。
セントサ島
中央の島。島全体がリゾート地。右上にシンガポール川の河口、湾岸エリアが見える。ズームイン。
この辺が昔からのシンガポールの港だったらしい。
参考衛星画像は2022年8月6日。隣のブラニ島。
中央はアジアで2番めにできたユニバーサル・スタジオ・シンガポール。ちなみに最初にできたのはジャパン。ほかにゴルフ場、ビーチ・・・。
湾岸エリア
参考衛星画像は2022年8月6日。シンガポール川の河口には繁華街とともに観光スポットが集中している。
時計回りに、左半分の中央にマーライオン公園、その上にエスプラネード。右上に大観覧車、その下にガーデンズ、その左にマリーナベイ・サンズ。
マーライオン公園
顔がライオン、体が魚の、マーライオンといわれる動物の像がある。シンガポールの成り立ちにまつわる伝説上の動物で、国の象徴となっている。政府公認のマーライオン像は7体あるそうで、この公園の像が最も有名だそうだ。マストの観光スポット。
像は中央。海に向かって口から水を噴き出している。
大観覧車
シンガポール・フライヤーは世界最大級の大観覧車。市街地を全方位眺められる大きさ。直径150m。
エスプラネード・シアターズ
エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ。2つのドームが目印。さまざまな公演が開催される総合芸術文化施設。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ
近未来の巨大植物園。右上にフラワードームの温室。屋内には滝が流れ、霧がかかっていたりする。庭園にはスーパーツリーグローブといわれる巨大な樹木の柱が立っている。
左に統合型リゾートのマリーナベイ・サンズ。
数十メートルの高さの樹木が束ねられたような、巨大なトーチのような柱が立っている。それらを空中でつなぐ鑑賞用の遊歩道も見えるね。
チャンギ国際空港
航空貨物の取扱量は世界第7位。人の流れに合わせて空港も拡張している。
雲に隠されて見えない、残念。
参考衛星画像は2022年8月22日。左側の滑走路、施設を5分割して見ていただこう。
なんかもうヒト、モノ、カネの流れを止められないというか、経済・貿易の動きが止まらない所、無理に止めたらとんでもないことなりそうな所だ。海峡を行き交う船を悠然と眺めて暮らしている人なんているんだろうか。
注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する COPERNICUS ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、ESRI が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。