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オーストラリア 鉄鉱石の旅 マウントホエールバック ポートヘッドランド

 西オーストラリア

 オーストラリアの東岸、大都市が多い人口集中地域を除くとこんな具合の地図になるのだろうか。左の海はインド洋。下の海はグレートオーストラリア湾。点線は切り取り線ではなくて州境。左下には西オーストラリア州の州都パース。

 次に西オーストラリア州の上半分を切り取ると次の地図になる。

 上に港湾都市ポートヘッドランド。中央下にはマウントホエールバック鉱山がある。400キロ離れた両者の間を鉄鉱石輸送列車が往復している。

 マウントホエールバック

 中央にオーストラリア最大級の鉄鉱石の露天掘り鉱山、マウントホエールバックがある。この鉱山と同じ地域、ピルバラ地区には鉄鉱石鉱山が集中している。オーストラリアの産出量の大半はこの地区で採掘されている。ご覧のように赤茶けた半砂漠地帯にある。2022年10月20日。ズームアップ。

 右に見えるのは鉱山町ニューマン。

 露天掘りは地表から採掘し、地中を掘り進んでいく。そのために、同時に重機や大型トラックの搬送用道路をつくっていくので特有の渦巻き状地形が見られる。

 鉱山

 もっと細かく見ていこう。鉱床が発見されたのは1957年。1960年代から鉱山開発が進み、鉱山町、輸出用の港湾が整備され、それらを結ぶ4本の鉄道がつくられたということである。参考衛星画像は2021年10月21日。

 右上から鉄道が鉱区へ伸びている。

 鉱区。

 右に鉱区。左に専用列車の線路がぐるりと回っている。拡大してみよう。

 鉱区から運び出された鉱石を選鉱して、ベルトコンベアでホッパーまで運び、貨車に積み込むようになっている。

 鉱山町ニューマン

 州都パースから1400キロ。鉱山町というだけでなく、周辺のカリジニ国立公園のような景勝地を訪れる観光客も立ち寄る町でもある。参考衛星画像は2021年11月15日。

 ニューマン飛行場

 上はニューマンの町。飛行場は右下に見える。

 参考衛星画像は2021年10月21日。

 ポートヘッドランド

 鉄鉱石の積み出し港。近年、沖合で天然ガスを産出。ここから日本へも輸出される。衛星画像は2022年10月23日。ズームアップ。

 左に見えるのは塩田。これも重要な産業。近くに空港が見える。

 中央に港。タンカーが見える。

 積み出し港

 参考衛星画像で拡大してみよう。2022年1月24日。

 鉄道の線路、接岸しているタンカーの様子がわかる。

 下のタンカーは荷役作業中。

 上のタンカーはタグボートが接岸させている。まだ船倉のハッチカバーを外していない。下のタンカーは荷役作業中。船倉の中も見える。

 ポートヘッドランド空港

 ここは国際空港。参考衛星画像は2022年1月24日。

 空港の右隣の施設は何だろうね。

  カリジニ国立公園には多くの峡谷、滝など、鉄鉱層が露出し浸食を受けた絶景が見られる。峡谷のなかには峡谷自体が先住民アボリジニの聖地というところもあるそうだ。
 2017年のデータでは、オーストラリアは埋蔵量、生産、輸出で世界一。輸入は中国が68%、日本は8%。

注記) 
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する
 EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。





 



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